バクステール [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは。
腐りかけのりんごです。
徳永英明のいい声で、
♪くさり〜かけの〜りんご〜
と歌っていただければこれ以上の幸せはございません。


さて、今日も映画を観ました。
『バクステール』です。

352ce8b7-s.jpg

1988年のフランス映画ですね。
ジャケットのかわいらしいブルテリアに惹かれて手に取ったのですが、
犬が「事故に見せかけて飼い主を殺す」って書いてあるじゃないですか!


うひょー(゚∀゚)
なにそれ新しい〜!
新しいシリアルキラー爆誕ですか〜!



そう思って即決で借りてきたわけでございます。


さて、さっそく観たわけですが・・・・・・・・


すいません、寝ちゃいました!!!!!!サーーーーセン!


いや、つまらなかったわけじゃないんです。
そうではなくって、
犬が人間をバッタバッタ殺す映画だと思って借りてきたら、
全然そんな映画じゃなかったんです。
むしろ、
犬の視点から人間の存在をシリアルに捉えた
ブラックユーモア溢れるドラマ

だったんです。


「バクステール」というのは犬の名前です。
ブルテリアのバクステールが飼われることになった町には、
色々な人が住んでいます。


ヒトラーに心酔する13歳の少年・シャルル、
シャルルの父親はシャルルの担任教師と不倫中で、
担任教師の父親はある老婦人に思いを寄せています。
シャルルの父親と担任教師の不倫現場をコッソリ覗くオッサンがいて、
そのオッサンの娘・エヴァは母親が出て行ってしまったため、粗野な父親と二人で暮らし、
やがてシャルルと親しくなっていきます。


出てくる登場人物みんな、
ひとくせもふたくせもある
んです。
バクステールはこれらの人間の中を点々とし、
人間を客観的に、シニカルに見つめています。
バクステールの声がナレーションで入っているのですが、
渋いおっさんの声になっています。
全然かわいくない犬、それがバクステールです。
冒頭でいきなりスズメを噛み殺してますしね!


つーかお前寝てたんやろ!
とお思いかもしれませんが、
ちゃんと起きて見直したのでご安心ください。
ちゃんと観た上で書いていますから!


ではこの映画、全体的な感想としてはどうだったかというと、
思っていた映画とは違ったけれど、
なかなか面白かった!

です。


ハッピーエンドじゃなきゃイヤなの!
という人には向かない映画でしょう。
でも、ひねくれ者にはきっと合う映画です。



さっきも書きましたが、犬が出てくるのに全然かわいくない、
動物ものなのに全然ハートウォーミングじゃない、この段階で相当ひねくれています。


さらに、主人公のシャルルを演じている子役俳優が
もう腰抜けるくらいの美少年なんです!


ちょっと見てくださいよ、これ!


スクリーンショット 2014-08-25 0.46.54(2).pngスクリーンショット 2014-08-25 0.43.51(2).png
ああ・・・・・・
僕は今、
世界で一番美しいものを見せてもらっている、
そんな気がするよ・・・・・・・。



ところがですね、この美少年・シャルルくん、
こんな天使みたいな顔してるくせに
全然天使じゃない
んです。
今回はネタバレしたくないので詳しくは書きませんが、
シャルルくんは、幼い少年であるからこそ、
町の住民の中で最も悪魔的な側面を持った存在として描かれているのです。


物語の最後は後味わる〜く終わります。
繰り返し言いますが、
決してハートウォーミングなストーリーではありません。
大学時代、女子力高そうな同級生が
「彼氏とベートーベン観てきたの〜(´∀`*)」
って言っていましたので、

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ハートウォーミングな動物物語が観たい方は、
そちらをご覧下さい。
まあ、私は一生観ないとは思います。
人間のダークサイドを見てニヤニヤしたい人には、『バクステール』オススメですよ!


あ、ただ、ジャケットに書いてあった
「事故に見せかけて飼い主を殺す」っていうのは、
見た感じではハッキリとは描かれていませんでした。
飼い主はたしかに死ぬんですが、
どうして死んだのかは分からず、
バクステールがどの程度関与しているかは分かりません。
あらすじ紹介で、バクステールが飼い主を「噛み殺した」と書いてあるものもあるのですが、
死因もハッキリしないように見えたのですが、
私が寝ていただけですかね・・・・・・・?


最後に、
美少年・シャルルくんを演じたフランソワ・ドリアンクールが、
現在どうなっているのか、果たして絶世の美青年になったのかどうか
確認したかったのですが、うーん・・・・・・どうやら彼は他に映画には出演しなかったようですねえ(´ω`)=3
調べてみたのですが、情報が見つかりません。


フランソワ・ダジャンクールで検索するとこの人出てくるんですけど、
Francois_d-Agincour.jpg
別人ですよね・・・・・・?
フランス後期バロック音楽の作曲家って書いてあるし・・・・・・。



では、今日もアホなことばっかり散々ほざいて終わりたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとう!
メルシーボークー!

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