危険なプロット [好き放題の映画レビュー]

こんにちは! 腐りかけのりんごちゃんです!



このブログ、一つの記事が長すぎることに気づきました。
もっとサクサク行きましょう。



映画を観ました。
2012年のフランス映画『危険なプロット』です。


高校教師のジェルマンは、生徒に文学を教えていますが、
どいつもこいつもやる気はないわ、出来は悪いわで、
正直ウンザリしています。


ところが、
「週末にやったこと」というテーマで作文課題を出したら、
なかなかの文章を書いてきた生徒がいました。
文章力があるだけでなく、
その作文の内容にもジェルマンは興味を持ちました。
同じクラスの生徒・ラファに意図的に近付き、
ラファの家族を皮肉たっぷりに描写する、
そんな作文だったからです。


作文を書いたのは、クロード・ガルシアという男子生徒。
しかも、その作文には続きがあり、
翌週の作文課題では、
さらにラファの家族、特に母親に接近していく様子
が語られていました。


ジェルマンは、クロードに興味を抱き、
作文(というかもう小説ですね)をさらに書かせようとしますが、
クロードは
自分が実際に体験したことを元にしなければ書けない
というので、
ラファへの接触を続けさせ、
小説の続きを書かせようとする・・・・・・というお話です。



この映画の監督は、フランソワ・オゾンです。
オゾン監督の作品は、
『8人の女たち』と『スイミング・プール』
観たことがありますが、
どちらも、現実と妄想が入り交じった
複雑な物語であったように記憶しています。
決して、スッキリとしたサスペンスではありません。


『危険なプロット』も、次第に、
どれが実際にあったことで、
どれが虚構を加えた物語なのか

よく分からなくなってきます。
が、それがこの映画のテーマでもあります。


クロードを演じるエルンスト・ウンハウアーという役者さんは、
ものすごい美青年ではありますが、
その瞳は悪魔的な魅力も持っています。
ジェルマンの作文指導が、
実は教育のためでもクロードのためでもなく、
結局は自分の欲望を満たすために行われていることを、クロードは見抜いているのですが、
経験豊富な教師を次第に支配していく魔性を、
彼は持っていると思います。


ネタバレになりそうなので、あまり書くのはやめますが、
ジェルマンの妻が画廊のスタッフという設定なのですが、
その画廊に展示してある作品が、
なんというかあまりな出来映えで、
笑いが止まりませんでした。
ぜひ見てみて下さい。



あと、これは言っておきたい!
ラファの母親を演じているのは、
あの『ジャーロ』で主役を演じていたエマニュエル・セニエですよ!
『ジャーロ』のレビューと合わせてお楽しみくださいね!



では、今回はこの辺で。
書きたい記事が溜まっているんです〜。
じゃあのー!
メルシーボークー!

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