ニンフォマニアック VOL.1 [好き放題の映画レビュー]

こんにちは、腐りかけのりんごっちです!

いやああああ、忙しいです・・・・・・・・。
ずっと仕事してるって感じです・・・・・・・。
働いても働いてもちっとも暮らしが楽にならないので、
思わずじっと手を見る、そんな日々でございます・・・・・・・。

IMG_1248 のコピー.jpg

おっと、これはうちの猫の手でした。
失礼致しました。
まあ、猫の手も借りたいということで・・・・・・(う、うまい!)



週末、映画は2本しか観られませんでした。
しかも、レビューを書く暇がなかなかとれず、
もう金曜日じゃないですか・・・・・・('A`)

1本は、
現在公開中の『ニンフォマニアック VOL.1』です!

※予告編は18禁バージョンです!


ラース・フォン・トリアー監督の作品は、
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『メランコリア』、
『アンチクライスト』と観てきました。
どの映画も重苦しく、
観るのに体力と気力を要する映画ばかりでした。



が、今回の『ニンフォマニアック』は少々違います。
VOL.1とVOL.2の2本に分けての公開という、
超大作ではあるのですが、
ブラックコメディの要素の強い映画で、
観た後で死にたくなるような映画ではありませんでした。


『アンチクライスト』、『メランコリア』と合わせて、
鬱三部作に位置づけられているようですが、
VOL.1を観る限りでは、
かなり前2作とは勝手が違う作品です。



初老の男性・セルグマンは、
自宅の近くで傷だらけで倒れている女性を見つけます。
女性が救急車を呼ぶことを拒んだため、
セルグマンは女性を自宅に連れ帰ることにします。
一体何があったのかと訪ねるセルグマンに、
ジョーと名乗るその女性は、
自らの身の上話を話し始めます。
それは、自分の性的な体験を幼いときから辿った、
色情狂の来歴でした。



そう、これはヰタ・セクスアリスなんです。
自分の性体験を延々と語る、
そういう物語になっています。



しかし、この映画の面白さは、
何というか、ピントがずれているというか、
性をまじめに捉えているように見えて、
性を茶化している、そんなスタンスで描かれているところです。


ジョーは、貞操観の欠片もなく、
何十人(いや、何百人かも)もの男とセックスをしてきた自分を、
「悪い人間」だと思っています。
そして、自分の語る物語は、
きっと批判され、否定されるものだろうと思いながら、
セレグマンに話していきます。



が、ジョーの物語の聞き手として選ばれたセレグマンは、
ちょっと感覚がずれています。
ジョーの性体験の話を、
「それはフライフィッシングと同じだな!」とか、
「その数字はフィボナッチ数列じゃないか〜!」
「ポリフォニーの三和音の響きに似てるな!」
なんて言って受けとめて、
性における倫理観を問おうとはしません。


ジョーは、自分を「悪い人」と受けとめてほしくて話しているのに、
セレグマンは、「えっそこ?!」というところに反応して、
ノリノリで口を挟んできます。
ジョーが自分を「悪い人」として語ろうとしているのに、
セレグマンのせいでしょっちゅう脱線するし、
二人の会話には常に
ディスコミュニケーションが横たわっています。



本来は真剣に語られるべき〈性〉の物語を、
〈性〉の物語として真剣に受けとめる聞き手がいない、
この状況それじたいが、
〈性〉に対する皮肉になっているのです。


〈性〉か〈愛〉か
エロスかタナトスかという二項対立で捉えがちな傾向を、
この映画はその二項対立を崩すことで、
シニカルに笑っている、
そこに何とも言えない笑いが生まれているんです。
ブラックなんです。



VOL.1で若いころのジョーを演じているのは、
ステイシー・マーティンという女優さんです。
観たことないなあと思ったら、
これがデビュー作なんですね!
服を着ているシーンの方が少ないくらいで、
常に素っ裸って感じでした。
よくがんばっていたと思います。



有名な俳優さんもたくさん出ているのですが、
一番いい演技をしていたのは、
ユマ・サーマンでした。
夫をジョーに取られた子持ちの女性を演じていたのですが、
もう・・・・・・腹筋よじれ切れるかと思いましたよ!!!
いや、もうあの演技はぜひ観ていただきたい。
声出して笑いそうになるのを耐えるのが大変でしたよ。
夫を寝取られた妻を演じれば演じるほど、
その姿が滑稽になっていく、
ここにもシニカルな笑いが描かれていました。



あと、やばかったのは、
シャイア・ラブーフ・・・・・・・・。
えっと・・・・・・・・・
ものすごくエロいです!!!


シャイア・ラブーフって何かティーンのイメージだったんです。
私が彼の出ている映画を観たのは、
『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』
ぐらいでしょうか。
まだまだ子どもって感じでした。


が!
なんていうかもう!
すっかり大人になって!!!!
すっかりエロくなって!!!!!!!!!




冗談ぬきで、週末に観て以来、
シャイア・ラブーフが頭から離れません
やばいやばい。
おばちゃん、興奮しちゃったよ。



VOL.2は来月公開です。
まだ半分しか観ていない状態なので、
映画全体の評価というわけにはいきませんが、
かなり面白い作品になっていると思います。


付き合いはじめの若いカップルが観に行くには、
まったくもって適していない映画ですが、
分別のある、笑いの分かる大人に、
ぜひぜひ観ていただきたい映画です!



では、最後まで読んで下さって有り難う!
先週末観たもう一本の映画についても、
”なるはや”で書きますね!
メルシーボークー!



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