高慢と偏見とゾンビ【原作への愛に溢れた良作。B級ホラーじゃなかった!】 [好き放題の映画レビュー]

こんにちはー!

本日は『高慢と偏見とゾンビ』をご紹介します。



2016年公開作品なので、もう4年前なんですね。
この映画、予告編を劇場で観て、
「うっわwwww ウケるwwww 観てええ」
と思ったんですけれど、
レイトショーでしかやってなかったかなんだか、
観るチャンスに恵まれず、
その後、スターチャンネルでやっていたのを録画したのですが、
そのまま観ずに放置していました。

なぜなら、B級パロディ映画だと思っていたから。
ホラー映画にあるじゃないですか、よく。
ヒットした作品のパロディもの。
あの類いだと思って、なかなか観る気がおきなかったんです。

ですが、
すいませんでしたああああああああああああああああああ!!!!

いや、素晴らしいです。
この映画は、素晴らしい。
二番煎じでも、パクリでもなく、
原作に対するリスペクトが根底にある、正統な二次創作作品です。
いやほんま、手首ねじ切れるくらい手のひら返ししました。

まず、『高慢と偏見』のあらすじをご紹介しておきましょう。
18世紀のイギリス
とある田舎町に暮らすベネット家の隣に、金持ちのビングリーが越してきたところから
物語は始まります。
ベネット家には5人の娘がいるのですが、
当時のイギリスには、女性に財産の相続権はありませんでした
つまり、父親が死んでしまうと、その妻にも、未婚の娘たちにも
父親の遺産を相続することはできないのです。
まあつまり、路頭に迷う可能性があるのです。
そこで、母親はとにかく娘たちを金持ちの男と結婚させたくて仕方ありません。
なんとかビングリーと誰でもいいから娘を結婚させようと画策した結果、
長女のジェーンとビングリーがいい雰囲気になります。

一方、ビングリーの友人であるダーシーも、
ビングリーの屋敷に一緒に来ていました。
ダーシーはビングリーよりもはるかに裕福ではありますが、
非常に気難しい性格です。
ベネット家の次女のエリザベスは、ダーシーの「高慢」な性格に辟易しますが、
その一方で少しずつダーシーに惹かれていくのでした。

といった感じの、ラブストーリーです。
メインは、エリザベスとダーシーの恋の行方ですが、
ジェーンとビングリーの恋模様、
エリザベスに求婚するちょっと気持ち悪い牧師の存在など、
複雑な人間関係が描かれている作品です。
とか言って、
私も原作は読んだことないんです

私は、イギリスのBBCが制作したドラマ版のBlu-rayを持っています!

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いや、このドラマ、最高なんですよ。
ダーシーを演じているのは、あのコリン・ファース!
俺たちのコリン・ファース!!!!!!!!

私はコリン・ファース目当てで買いました。
この作品に出演したことでコリン・ファースの人気に火がついたそうで、
当時35歳だったコリン・ファースが演じたダーシーは最高です。
とにかくこれは観てほしい。
アマプラにもあるから、ぜひ観てほしい。
こんなにかわいくて、セクシーで、おちゃめなダーシー、他にいないの!


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あ、あと、キーラ・ナイトレイがエリザベスを演じた、
映画『プライドと偏見』も観たことあります。

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でもでも、オススメは絶対ドラマ版の方です。

それはともかくも、
『高慢と偏見』という作品は、
愛なき結婚を強いられるのが当然であった時代に、
愛ある結婚を実践しようとしている女性たちの物語でもあります。
女性の自立心、主体性のめざめを描いている作品なんですね。

では、『高慢と偏見とゾンビ』はどうだったのかというと、
まず、
最初に驚いたのが、
ええええええええ、これ、主演、リリー・ジェームズだったのおおおおお?!

この映画の公開時には、
私まだ、リリー・ジェームズを認識できてなかったんですね。
その後、『ベイビー・ドライバー』、『イエスタデイ』を観て、
もうリリー・ジェームズ大好きになりました。
めちゃめちゃかわいいですよね!

で、物語の方は、
予告編を見ると、バトルメインのように思えたんですが、
全然そんなことありませんでした。
ものすごくうまく、『高慢と偏見』の世界にゾンビ要素を追加しています。
疫病の蔓延によってゾンビが大量発生している世界線の『高慢と偏見』です。

基本は『高慢と偏見』なんです。
でも、5人姉妹が中国で武術を体得していて、
時にゾンビに襲われたら、華麗な舞でゾンビをぶっ殺すんです。
本来『高慢と偏見』では言い争いだった場面が、
激しいタイマンシーンに変わっているんです。
でも、それ以外は、基本的に『高慢と偏見』!!!

この映画は、 『高慢と偏見』の世界にゾンビ加えたらどうなるかな〜
という、『高慢と偏見』ファンの素朴な発想から生まれた作品なんでしょう。
ゾンビ映画を撮ろう!というよりは、
『高慢と偏見』の二次創作作品を創ろう、
そういうスタンスで作られていると思います。
(もともとは小説で出された作品ですが、それは読んでおりません)
ですから、『高慢と偏見』の世界観は基本的に守られています。
『高慢と偏見』ファンが観たら、
思わずニヤニヤしてしまうんじゃないでしょうか。

逆に、ゾンビ映画としては物足りないかもしれません。
それほどゾンビ、出てこないから。
ゾンビはあくまでもスパイスです。

さて、話をコリン・ファースに戻します(戻すの?)
私は、コリン・ファースの演じるダーシーを大絶賛しているわけですが、
『高慢と偏見とゾンビ』のダーシーはどうだったかというと・・・・・・

全然ダメえええええええええええ!
(個人の見解です)

ダーシーを演じていたのは、サム・ライリーというイギリスの俳優で、
私は今回初めて見ました。
『マレフィセント』シリーズに出ているようですが、
観たことないからなあ・・・・・・。
まあともかくも、
どうしてもコリン・ファースと比べてしまうのですが、
かわいさがないんですよ。
ダーシーは、気難しい顔をしていながらも、
実はエリザベスのことが気になって仕方ない、
究極のツンデレじゃなきゃダメなんです。
でも、デレがない、このダーシーにはデレじゃないんじゃ。
ギャップ萌えできないんじゃ。
コリン・ファースを超えるダーシーはおらんのじゃ・・・・・・。

というわけで、
原作に対しての愛を忘れない良作に感動しつつ、
コリン・ファースの素晴らしさを再確認した、そんな作品です。
オススメですよ!




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