窮鼠はチーズの夢を見る【一途で切ない恋愛!でも、こいつらほんと迷惑やで?】 [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!

現在公開中の『窮鼠はチーズの夢を見る』を観てきました!



原作は、水城せとなの漫画
『窮鼠はチーズの夢を見る』と『俎上の鯉は二度跳ねる』だそうですが、
こちらは未見です。

[まとめ買い] 窮鼠はチーズの夢を見る【マイクロ】

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  • 作者: 水城せとな
  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Kindle版



俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスα)

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  • 作者: 水城せとな
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/10/05
  • メディア: Kindle版



この作品は、いわゆるゲイのカップルの恋愛を描いた作品です。
私自身は、いわゆるLGBTに対して何も偏見がなく、
たまたま自分はヘテロとして生まれたんだなあ、
というくらいの感覚しか持っていません。
友だちでゲイの子もいるし、
まあ、もちろん、素朴な興味として、
同性同士のセックスってどうやるんだろうと
思うことはありますけれど、
それに対して特に嫌悪感などは持っていない・・・・・・はずです。

ですが、
つい先日、グザヴィエ・ドランの新作を
日本の配給会社がプロモーションするやり方に批判が集まりました。
私自身は、ゲイであろうがヘテロであろうが、
恋する気持ちに変わりはない、
もちろん、置かれている状況は異なるけれども、
でも、恋や愛という感情は同じだろう、
そう単純に考えています。
でも、ゲイの恋愛をヘテロの恋愛に置き換えることは、
ゲイがヘテロと同等の市民権を得ていない社会においては、
ゲイの存在を否定している、
と見なされることもあるんですね。
ゲイウォッシュ、と言うのでしょうか。

LGBTに対する理解は以前よりも確実に広がっており、
社会の構造を根本的に変えていく必要性も、
議論されるようになっています。
でも、まだまだ完全なる平等にはほど遠く、
正直、道半ば、過渡期なんだと思います。
そんな過渡期だからこそ、
LGBTをどう語るか、ってとても難しい、
グザヴィエ・ドランの件で改めて感じました。

ともかくも、
私自身には、偏見や差別はないつもりです。
そこを念頭に置いて読んでいただければと思います。

●あらすじ
サラリーマンの大伴恭一は、大学時代の後輩・今ヶ瀬渉と、
久しぶりに再会します。
大伴には、妻以外の女性がいるのですが、
妻は浮気を疑い、興信所に調査を依頼します。
その興信所で働いている調査員が今ヶ瀬だったのです。

大学時代から大伴のことが好きだった今ヶ瀬は、
調査結果を妻にバラさないことを条件に、
大伴にキスをねだります

男との恋愛なんて考えたこともなかった大伴ですが、
次第に今ヶ瀬に惹かれていきます。
ですが、その一方で、
男との恋愛なんて不可能だという気持ちもあり、
二人は惹かれ合いながらも、すれ違っていきます・・・・・・・。

★詳しいあらすじ(ネタバレあり)は、
 MIHOシネマをご覧ください。
 
●感想
絶対泣くな、と思って観に行ったのですが、
泣きませんでした。
なんというか、
全体的にいい意味で軽いというか、
軽妙なテイストなんですよね。
純愛、悲恋をお涙ちょうだいで描いた作品ではありません。
微笑ましい、と言ってもいいのかな。

たしかに、
大伴を思い続ける今ヶ瀬の気持ちにはグッときます。
でも、
今ヶ瀬、ほんと懲りないし、タフだし、
なんか、笑顔で応援したくなる感じなんです。
演じている成田凌は、
『愛がなんだ』で、主人公を翻弄する男性を演じていました。

愛がなんだ

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  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2019/09/27
  • メディア: Prime Video



そっかー、今回はお前が翻弄される側か!
と思って観ていたのもありますが、
今ヶ瀬の犬っぽさには悲壮感が全くないし
カラッとしているからこそ、応援したくなるんです。

だからといって、
物語が軽いかというとそうではなくて、
物語に没入して観ることができました。

ジャニーズの俳優さんが出ているので、
観に来ていたのは若い女の子が多かったです。
本編が始まるまであちこちでおしゃべりが聞こえていて、
本編始まってもしゃべってたら絶対に注意しよう、
そう思っていたのですが、
上映中は誰一人しゃべることなく、
集中して映画を観ていました。

この映画のよさは、
「ゲイ」を強調していないところだと思います。
普遍的な恋、誰もが感じる恋のつらさを描いているからこそ、
悲壮感もないし、
お涙ちょうだいの物語にしなくても、
共感することができるのです。

恐らく、多くの観客が、
その性別にかかわらず、
「私は今ヶ瀬だ」
と思いながら観たのではないでしょうか。

ただ、一つ気になる点も。
出てくる女、どいつもこいつも感じ悪いの、何なんですかね。

完璧な妻を演じながらもしたたかな、大伴の妻。
サバサバ系美女のなつき。
男のパーカから指先だけちょこんと出してる、
守ってあげたい系のたまき。


いや、
女からしたら、どいつもこいつも感じ悪いと思うよねえ?!
かろうじて、大伴の不倫相手だった女なら許せる。
それ以外は、ほんと、
女の嫌なところを強調したようないやああああああな女!
これ、原作がそうなんですかね?

安易にヘゲモニーとか言いたくないのですが、
そりゃこのメンツだったら今ヶ瀬が一番だって、
多くの女性は思うんじゃないでしょうかね。
男性はどうか分からないですけれど。
多分、男性はたまきみたいなのに、
コロッとだまされるんでしょうけど。

あと、
大伴が冷静に考えてほんまクソ。
なんとなく結婚した、
断れないから不倫関係を始めた、
そんなんばっかりですよ!
大伴自身も、自分が情の薄い人間だと認めていましたが、
私はほんと、日本で一,二を争う情の深い女なので、
もうね、こういう男に振り回されるの、勘弁してほしいの!
(実感こもりまくり)

この物語、
真実の愛を知らなかった男が真実の愛を知るまで
と書くと、そりゃもう美しいですよ。
でもね、その背後で何人泣いてるよ?
大嫌いなタイプの女だけれど、
たまきとか、マジでかわいそうじゃん!
訴訟、訴訟の準備をして、たまき!!!

断るのが申し訳ない、
悪者になりたくないからうやむやにしたい、
そういう考え方がどれだけ自分勝手で残酷か、
改めて確認しました。
特に男にそういう奴多いからね、
猛省するか滅んでくださいよ

恋愛するなら傷つく覚悟でしろ、 恥をかかずに恋愛できるかボケ、
私はそう思います。

最後に。
私は成田凌のケツの方が断然好みでした!

では!
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