窮鼠はチーズの夢を見る【一途で切ない恋愛!でも、こいつらほんと迷惑やで?】 [好き放題の映画レビュー]
みなさん、こんにちは!
現在公開中の『窮鼠はチーズの夢を見る』を観てきました!
原作は、水城せとなの漫画、
『窮鼠はチーズの夢を見る』と『俎上の鯉は二度跳ねる』だそうですが、
こちらは未見です。
この作品は、いわゆるゲイのカップルの恋愛を描いた作品です。
私自身は、いわゆるLGBTに対して何も偏見がなく、
たまたま自分はヘテロとして生まれたんだなあ、
というくらいの感覚しか持っていません。
友だちでゲイの子もいるし、
まあ、もちろん、素朴な興味として、
同性同士のセックスってどうやるんだろうと
思うことはありますけれど、
それに対して特に嫌悪感などは持っていない・・・・・・はずです。
ですが、
つい先日、グザヴィエ・ドランの新作を
日本の配給会社がプロモーションするやり方に批判が集まりました。
私自身は、ゲイであろうがヘテロであろうが、
恋する気持ちに変わりはない、
もちろん、置かれている状況は異なるけれども、
でも、恋や愛という感情は同じだろう、
そう単純に考えています。
でも、ゲイの恋愛をヘテロの恋愛に置き換えることは、
ゲイがヘテロと同等の市民権を得ていない社会においては、
ゲイの存在を否定している、
と見なされることもあるんですね。
ゲイウォッシュ、と言うのでしょうか。
LGBTに対する理解は以前よりも確実に広がっており、
社会の構造を根本的に変えていく必要性も、
議論されるようになっています。
でも、まだまだ完全なる平等にはほど遠く、
正直、道半ば、過渡期なんだと思います。
そんな過渡期だからこそ、
LGBTをどう語るか、ってとても難しい、
グザヴィエ・ドランの件で改めて感じました。
ともかくも、
私自身には、偏見や差別はないつもりです。
そこを念頭に置いて読んでいただければと思います。
●あらすじ
サラリーマンの大伴恭一は、大学時代の後輩・今ヶ瀬渉と、
久しぶりに再会します。
大伴には、妻以外の女性がいるのですが、
妻は浮気を疑い、興信所に調査を依頼します。
その興信所で働いている調査員が今ヶ瀬だったのです。
大学時代から大伴のことが好きだった今ヶ瀬は、
調査結果を妻にバラさないことを条件に、
大伴にキスをねだります。
男との恋愛なんて考えたこともなかった大伴ですが、
次第に今ヶ瀬に惹かれていきます。
ですが、その一方で、
男との恋愛なんて不可能だという気持ちもあり、
二人は惹かれ合いながらも、すれ違っていきます・・・・・・・。
★詳しいあらすじ(ネタバレあり)は、
MIHOシネマをご覧ください。
●感想
絶対泣くな、と思って観に行ったのですが、
泣きませんでした。
なんというか、
全体的にいい意味で軽いというか、
軽妙なテイストなんですよね。
純愛、悲恋をお涙ちょうだいで描いた作品ではありません。
微笑ましい、と言ってもいいのかな。
たしかに、
大伴を思い続ける今ヶ瀬の気持ちにはグッときます。
でも、
今ヶ瀬、ほんと懲りないし、タフだし、
なんか、笑顔で応援したくなる感じなんです。
演じている成田凌は、
『愛がなんだ』で、主人公を翻弄する男性を演じていました。
そっかー、今回はお前が翻弄される側か!
と思って観ていたのもありますが、
今ヶ瀬の犬っぽさには悲壮感が全くないし、
カラッとしているからこそ、応援したくなるんです。
だからといって、
物語が軽いかというとそうではなくて、
物語に没入して観ることができました。
ジャニーズの俳優さんが出ているので、
観に来ていたのは若い女の子が多かったです。
本編が始まるまであちこちでおしゃべりが聞こえていて、
本編始まってもしゃべってたら絶対に注意しよう、
そう思っていたのですが、
上映中は誰一人しゃべることなく、
集中して映画を観ていました。
この映画のよさは、
「ゲイ」を強調していないところだと思います。
普遍的な恋、誰もが感じる恋のつらさを描いているからこそ、
悲壮感もないし、
お涙ちょうだいの物語にしなくても、
共感することができるのです。
恐らく、多くの観客が、
その性別にかかわらず、
「私は今ヶ瀬だ」
と思いながら観たのではないでしょうか。
ただ、一つ気になる点も。
出てくる女、どいつもこいつも感じ悪いの、何なんですかね。
完璧な妻を演じながらもしたたかな、大伴の妻。
サバサバ系美女のなつき。
男のパーカから指先だけちょこんと出してる、
守ってあげたい系のたまき。
いや、
女からしたら、どいつもこいつも感じ悪いと思うよねえ?!
かろうじて、大伴の不倫相手だった女なら許せる。
それ以外は、ほんと、
女の嫌なところを強調したようないやああああああな女!
これ、原作がそうなんですかね?
安易にヘゲモニーとか言いたくないのですが、
そりゃこのメンツだったら今ヶ瀬が一番だって、
多くの女性は思うんじゃないでしょうかね。
男性はどうか分からないですけれど。
多分、男性はたまきみたいなのに、
コロッとだまされるんでしょうけど。
あと、
大伴が冷静に考えてほんまクソ。
なんとなく結婚した、
断れないから不倫関係を始めた、
そんなんばっかりですよ!
大伴自身も、自分が情の薄い人間だと認めていましたが、
私はほんと、日本で一,二を争う情の深い女なので、
もうね、こういう男に振り回されるの、勘弁してほしいの!
(実感こもりまくり)
この物語、
真実の愛を知らなかった男が真実の愛を知るまで、
と書くと、そりゃもう美しいですよ。
でもね、その背後で何人泣いてるよ?
大嫌いなタイプの女だけれど、
たまきとか、マジでかわいそうじゃん!
訴訟、訴訟の準備をして、たまき!!!
断るのが申し訳ない、
悪者になりたくないからうやむやにしたい、
そういう考え方がどれだけ自分勝手で残酷か、
改めて確認しました。
特に男にそういう奴多いからね、
猛省するか滅んでくださいよ。
恋愛するなら傷つく覚悟でしろ、 恥をかかずに恋愛できるかボケ、
私はそう思います。
最後に。
私は成田凌のケツの方が断然好みでした!
では!
現在公開中の『窮鼠はチーズの夢を見る』を観てきました!
原作は、水城せとなの漫画、
『窮鼠はチーズの夢を見る』と『俎上の鯉は二度跳ねる』だそうですが、
こちらは未見です。
この作品は、いわゆるゲイのカップルの恋愛を描いた作品です。
私自身は、いわゆるLGBTに対して何も偏見がなく、
たまたま自分はヘテロとして生まれたんだなあ、
というくらいの感覚しか持っていません。
友だちでゲイの子もいるし、
まあ、もちろん、素朴な興味として、
同性同士のセックスってどうやるんだろうと
思うことはありますけれど、
それに対して特に嫌悪感などは持っていない・・・・・・はずです。
ですが、
つい先日、グザヴィエ・ドランの新作を
日本の配給会社がプロモーションするやり方に批判が集まりました。
私自身は、ゲイであろうがヘテロであろうが、
恋する気持ちに変わりはない、
もちろん、置かれている状況は異なるけれども、
でも、恋や愛という感情は同じだろう、
そう単純に考えています。
でも、ゲイの恋愛をヘテロの恋愛に置き換えることは、
ゲイがヘテロと同等の市民権を得ていない社会においては、
ゲイの存在を否定している、
と見なされることもあるんですね。
ゲイウォッシュ、と言うのでしょうか。
LGBTに対する理解は以前よりも確実に広がっており、
社会の構造を根本的に変えていく必要性も、
議論されるようになっています。
でも、まだまだ完全なる平等にはほど遠く、
正直、道半ば、過渡期なんだと思います。
そんな過渡期だからこそ、
LGBTをどう語るか、ってとても難しい、
グザヴィエ・ドランの件で改めて感じました。
ともかくも、
私自身には、偏見や差別はないつもりです。
そこを念頭に置いて読んでいただければと思います。
●あらすじ
サラリーマンの大伴恭一は、大学時代の後輩・今ヶ瀬渉と、
久しぶりに再会します。
大伴には、妻以外の女性がいるのですが、
妻は浮気を疑い、興信所に調査を依頼します。
その興信所で働いている調査員が今ヶ瀬だったのです。
大学時代から大伴のことが好きだった今ヶ瀬は、
調査結果を妻にバラさないことを条件に、
大伴にキスをねだります。
男との恋愛なんて考えたこともなかった大伴ですが、
次第に今ヶ瀬に惹かれていきます。
ですが、その一方で、
男との恋愛なんて不可能だという気持ちもあり、
二人は惹かれ合いながらも、すれ違っていきます・・・・・・・。
★詳しいあらすじ(ネタバレあり)は、
MIHOシネマをご覧ください。
●感想
絶対泣くな、と思って観に行ったのですが、
泣きませんでした。
なんというか、
全体的にいい意味で軽いというか、
軽妙なテイストなんですよね。
純愛、悲恋をお涙ちょうだいで描いた作品ではありません。
微笑ましい、と言ってもいいのかな。
たしかに、
大伴を思い続ける今ヶ瀬の気持ちにはグッときます。
でも、
今ヶ瀬、ほんと懲りないし、タフだし、
なんか、笑顔で応援したくなる感じなんです。
演じている成田凌は、
『愛がなんだ』で、主人公を翻弄する男性を演じていました。
そっかー、今回はお前が翻弄される側か!
と思って観ていたのもありますが、
今ヶ瀬の犬っぽさには悲壮感が全くないし、
カラッとしているからこそ、応援したくなるんです。
だからといって、
物語が軽いかというとそうではなくて、
物語に没入して観ることができました。
ジャニーズの俳優さんが出ているので、
観に来ていたのは若い女の子が多かったです。
本編が始まるまであちこちでおしゃべりが聞こえていて、
本編始まってもしゃべってたら絶対に注意しよう、
そう思っていたのですが、
上映中は誰一人しゃべることなく、
集中して映画を観ていました。
この映画のよさは、
「ゲイ」を強調していないところだと思います。
普遍的な恋、誰もが感じる恋のつらさを描いているからこそ、
悲壮感もないし、
お涙ちょうだいの物語にしなくても、
共感することができるのです。
恐らく、多くの観客が、
その性別にかかわらず、
「私は今ヶ瀬だ」
と思いながら観たのではないでしょうか。
ただ、一つ気になる点も。
出てくる女、どいつもこいつも感じ悪いの、何なんですかね。
完璧な妻を演じながらもしたたかな、大伴の妻。
サバサバ系美女のなつき。
男のパーカから指先だけちょこんと出してる、
守ってあげたい系のたまき。
いや、
女からしたら、どいつもこいつも感じ悪いと思うよねえ?!
かろうじて、大伴の不倫相手だった女なら許せる。
それ以外は、ほんと、
女の嫌なところを強調したようないやああああああな女!
これ、原作がそうなんですかね?
安易にヘゲモニーとか言いたくないのですが、
そりゃこのメンツだったら今ヶ瀬が一番だって、
多くの女性は思うんじゃないでしょうかね。
男性はどうか分からないですけれど。
多分、男性はたまきみたいなのに、
コロッとだまされるんでしょうけど。
あと、
大伴が冷静に考えてほんまクソ。
なんとなく結婚した、
断れないから不倫関係を始めた、
そんなんばっかりですよ!
大伴自身も、自分が情の薄い人間だと認めていましたが、
私はほんと、日本で一,二を争う情の深い女なので、
もうね、こういう男に振り回されるの、勘弁してほしいの!
(実感こもりまくり)
この物語、
真実の愛を知らなかった男が真実の愛を知るまで、
と書くと、そりゃもう美しいですよ。
でもね、その背後で何人泣いてるよ?
大嫌いなタイプの女だけれど、
たまきとか、マジでかわいそうじゃん!
訴訟、訴訟の準備をして、たまき!!!
断るのが申し訳ない、
悪者になりたくないからうやむやにしたい、
そういう考え方がどれだけ自分勝手で残酷か、
改めて確認しました。
特に男にそういう奴多いからね、
猛省するか滅んでくださいよ。
恋愛するなら傷つく覚悟でしろ、 恥をかかずに恋愛できるかボケ、
私はそう思います。
最後に。
私は成田凌のケツの方が断然好みでした!
では!
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