2000人の狂人【明るい狂人は陰湿な狂人よりよっぽど怖い! でも、最後は何だかしんみり。本当の狂人は誰なのかな】 [好き放題の映画レビュー]

こんにちは!

最近は少し忙しくなって、
毎日映画を観るのはちょっと難しい状況です。
でも、暇を見つけてできるだけ観ていますよ〜!

さて、家族に勧められて『2000人の狂人』を観ました!




1964年のアメリカ映画で、
不勉強ながら、勧められるまで知りませんでした!
ホラー映画ファン失格! 
りんごのバカ!
りんごのうんち!

●あらすじ
プレザント・バレーというアメリカ南部の村で開かれている100年祭
南北戦争の終結からちょうど100年の年に当たるのです。
村人は「迂回せよ」という道路標識を置いて、
北部出身者を村におびき寄せます。
おびき寄せられた北部出身者は6名
祭りの主賓だから宿泊も食事も全部タダだと
村中から歓待されますが、
まあ、当然のことながらそれは罠で、
村人は恐ろしい計画を立てていたのでした・・・・・・・。


2000人の狂人 (字幕版)

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  • 発売日: 2017/03/09
  • メディア: Prime Video



●感想
いやあああ、めちゃくちゃ面白かった!
今までこの映画を知らなかったことを悔やむレベルに面白かった!

映画は、陽気なカントリーミュージックで始まります。
とにかくもうノリノリ。
そして、このノリノリのテンション、
プレザント・バレーの村人全員に共通しています。
とにかく全員、異様にテンションが高い。

まあ、ホラー映画ってところから分かると思いますが、
この村におびき寄せられた北部の人間は殺されてしまうわけですが、
とにかく、ノリノリのニッコニコで人を殺すんです、この村のやつらは!
もう、祭りが楽しくて楽しくて楽しくて仕方ない感じ。
おどろおどろしい雰囲気なんてなくって、
だからこそ余計にこわい。
狂ってるわ、こいつら!
狂ってるわ、この村のやつら!

やべえ村に迷い込んでしまった系の映画だと、
『変態村』なんかを思い出すのですが、


変態村(字幕版)

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  • 発売日: 2019/07/03
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陰気で異様な雰囲気なんて、
プレザント・バレーにはないんです。
だって、プレザント・バレー=「愉快な谷」ですよ?
もうみんな、楽しくて楽しくて、
今にも噴き出しそうなくらいに喜びに溢れてるんです

ニッコニコの村人たちは、
お祭りの出し物には手を抜きません。
あれやこれやと奇想天外な方法
6人の主賓たちを殺していきます。
いやー、楽しそう!
輝いてるよ、プレザント・バレー!

私はホラー映画の醍醐味の一つに「殺し方」があると思っているのですが、
この映画の殺し方はなかなかに斬新でした。
次はどんな殺し方をしてくれるのかな?
と、ワクワクさせてくれる、そんな映画です。
かなり殺し方はグロいのですが、
あまりに村人たちが楽しそうで、
思わず笑ってしまいます。
なんだこれどうなってるんだよ、
そう思いながらも、あまりのことに笑ってしまう、
恐怖と笑いは背中合わせだと改めて感じさせてくれる映画です。

でもね、
実はこの映画、最後はちょっと悲しいんです。
オチは言いません。
ネタバレはしません。
ですから、ぜひ本編をご覧いただきたいのですが、
プレザント・バレーという村の正体、
そして、そこに暮らす村人たちの正体が明かされたとき、
果たして本当の狂人とは誰なのか
プレザント・バレーの狂人たちは、
もしかしたら被害者ではないのか、
そんなことを考えさせられます。
ああ、だからあんなに楽しそうだったんだなと、
彼らの笑顔の意味も分かり、
同情すら感じてしまうのです。

この物語の背景にはアメリカの南北戦争があります。
私はアメリカ史にはそれほど詳しくないのですが、
南部は奴隷制度を肯定していたので、
結果的に北部の勝利で終わってよかった、
そう安易に捉えていました。
でも、南部には南部の人たちの暮らしがあり、
多くの一般の人も戦争の犠牲になったし、
北部だけが絶対的な正義でもなかったんだろう、
そうこの映画を観て思いました。
だから最後は、何だかしみじみなんです。

とにかくまあ、オススメなので
ホラー映画ファンはぜひ観てみてくださいね!
90分以内とコンパクトにまとまっているのもいいですよ。
ホラーはやっぱり90分!
それではまた!





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