悪童日記 [好き放題の映画レビュー]

こんにちは、腐りかけのりんごっちです!



ついにお正月休みに入りましたね〜。
相方も休みに入ったので、
高いところなど、私では届かないところの掃除を
やってもらいました♪


さて、先週末観た映画の報告が
実はまだ終わっていないんです。
サクサク行きましょう!
『悪童日記』です!



いやああ、この映画観たかったんですよ〜。
2013年製作のドイツ・ハンガリー映画で、
日本では2014年10月に公開されていたんですが、
我が街ではやっと今月になって上映が始まりました!



第二次世界大戦下のハンガリー。
父親が戦地に赴いてしまったため、
一度も会ったことのなかった母方の祖母の家に
疎開することになった美しき双子の兄弟


父親は、
自分と離れて暮らしている間でも、
息子たちの様子を知りたいと、
毎日の生活を残さず記録しておくよう、
一冊のノートを双子に渡します。


お婆ちゃんは双子に冷たく、
「メス犬の子ども」と呼び、
働かなければご飯も食べさせてくれないし、
働いたとしても、ろくにご飯を食べさせてくれません。


過酷な生活環境の中でも、
双子は勉強を怠らず、
母親が迎えに来てくれる日を待っていました。
理由もなく殴る大人たちの仕打ちに耐えるため、
双子は痛みに耐えるトレーニング、
空腹に耐えるトレーニングを重ね、
時には罪を犯し、
たくましく生きていきます・・・・・。



このように、『悪童日記』は、
第二次大戦中の荒廃した世の中で、
たくましく生きていく双子の姿を通して、
戦争の不条理さを描いた作品です。



どんなに生活が苦しくても勉強を怠らない双子は、
ある意味、天使のように清らかな存在です。
が、
生き延びるための工夫をしていくうちに、
純粋であるがゆえに悪魔的な存在となっていくのです。



美しき双子は、
天使と悪魔、善と悪の両面を備えた存在であり、
本来は清らかな天使であるべき双子が、
悪魔としての一面を開化させていく過程に、
戦争に対するアンチテーゼが読み取れるのです。



双子は、ナチスを憎むと同時に、
そのナチスに命を救われることもあります。
ナチスを絶対的な悪として描いていない点も、
特徴的だと感じました。


これは、ナチスに対して肯定的なのではなく、
ナチスによって助けられることで、
戦争そのものを皮肉っているのだと思います。
ナチスの存在が戦争の原因となって、
ナチスによって命が危険にさらされているのに、
ナチスによって命を救われるという皮肉です。



双子の演技も素晴らしかったのですが、
私は、双子のお婆ちゃんの演技に惹かれました。
最初は、このクソババア・・・・・・と思って観ているのですが、
お婆ちゃんの屈折した感情が
次第に明らかになってきて、
お婆ちゃんに愛しさすら感じました。



『悪童日記』の原作は小説です。
三部作だそうで、
続編を読めば双子のその後が分かるそうです。
さらに!
知らなかったのですが、
『MOTHER3』のリュカとクラウスは、
この双子の名前から来ているそうじゃないですか!
し、知らなかった・・・・・・・・!


機会があったら、小説も読んでみたいですね〜。
フランス語は分からないので翻訳で読むしかないのですが、
翻訳がいい感じだったら読んでみようかなあ。



では、この辺で失礼します!
またお会いしましょう〜♪
読んでくれてありがとう。
メルシーボークー!







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