MAMA [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごです!



これが、今年最後の更新になりそうです。
今年最後にご紹介する映画は、
『MAMA』です!






精神を病んで会社の共同経営者を殺し、
妻も殺した男・ジェフリーが、
二人の幼い娘と連れて車で逃走を試みますが、
途中で車が崖下に転落してしまいます。


森の中を歩いていると、
小さな小屋を見つけたので、
娘を連れてその小屋に入りますが、
追い詰められたジェフリーは、
そこで娘を殺そうとします。


すると、そこに何者かが現れ、
ジェフリーをどこかに連れ去ってしまいました。


それから5年後、
ジェフリーの弟・ルーカスは、
ずっと兄と姪っ子の行方を捜し続けていました。
姪っ子は生きていれば8歳と6歳になるはずです。
5年もの間、大金を費やして捜索を続けてきた結果、
ついに、
あの小屋を発見、
小屋の中で生活し続けていた姪っ子も無事に発見します。
兄の姿はそこにはありませんでした。


姉のヴィクトリアは、かろうじて言語を覚えていましたが、
妹のリリーは四つん這いで歩く方が自然なほど、
人間らしい生活や人間の社会性を身につけていませんでした。


ルーカスは兄の忘れ形見である姪っ子を引き取ることを決意、
恋人のアナベルと4人で暮らし始めることにしますが、
ヴィクトリアとリリーは、
行方不明だった5年間、
【ママ】と一緒に暮らしていたと精神科医に話します。


ヴィクトリアとリリーと暮らし始めたアナベルは、
家の中に誰かがいる気配を度々感じます。
【ママ】とは果たして誰なのか、
精神科医はヴィクトリアのもう一つの人格だと考えますが・・・・・・。



という感じのお話です!



この映画、ホラー映画ではありますが、
非常に切ない物語でもありました。


前半は結構恐いんです。
5年間森の中で暮らしていた少女二人は、
獣のような、妖怪のような姿で発見されるし、
ルーカスと暮らし始めてからは、
姿の見えない何かが度々現れ、
背筋がぞぞぞっと寒くなります。


前半は、
ちょっと『死霊館』のような雰囲気があると
言ってもいいかもしれません。
※『死霊館』のレビューはこちら★



が、後半になって、
【ママ】の正体が明らかになってくると、
実はとても悲しい物語だということが分かってくるのです。



ネタバレは致しません。
ですから、
ハッキリと書くことはできないのですが、
この映画の根底には、母親の子を思う愛情があります。
母親が我が子を無条件で愛する気持ち
それがこの物語の底には流れているので、
恐いんだけれども、
恐怖の対象である【MAMA】に共感もしてしまうのです。



ええ、私、途中で泣いてしまったんです。
【MAMA】の母性だけでなく、
アナベルの中に少しずつ芽生えていく母性にもまた、
共感してしまいました。
自分、母親でもなんでもないのにwwww



物語の結末も、とても悲しく美しい終わり方でした。
この映画の総指揮はギレルモ・デル・トロですが、
同じくデル・トロが総指揮した『永遠のこどもたち』と、
少し雰囲気が似ています。
邪悪な存在に対する優しさが描かれていると
言っていいでしょうか。


幽霊だから恐い、じゃなくて、
幽霊になってしまった理由を描き、
その理由に対しての共感を呼ぶように作られているんですよね。
そういった点では、
日本的な幽霊の捉え方と言えるかもしれません。



先ほど、Twitterの方で
【2014年公開映画りんごっち的ベストテン】を発表しましたが、
その7位に『MAMA』をランクインさせました!
今年はホラーは不作だったかなと思うのですが、
その中で、『MAMA』は異彩を放っていました。
私は大好きな一本です。
みなさん、よかったら観て下さいね。
Twitterもね。



では、今年一年本当にお世話になりました。
たくさんの方にブログを読んで貰って、
本当に力になりました。
こんなぽっと出の、
海のものとも山のものともつかぬババアのブログを、
ご愛顧下さって、本当に有り難うございました。


来年もマイペースに続けていきたいと思っています。
もともとこのブログのメインテーマだった、
明治大正期の小説のあらすじも、
少しずつ紹介していきたいと思っています。



では、今日も読んでくれてありがとう!
みなさんの2015年が腹筋よじれるくらい面白い一年に
なりますように!
メルシーボークー!



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