彼は秘密の女ともだち [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
みんなのアイドル・腐りかけのりんごっちです!



いやあああ、またお久しぶりになってしまいました。
映画を観ていないから更新しないのではなく、
映画は観てるんですよ
でも、
なかなかブログを書く時間が持てず、
どんどん記事が溜まっていくから、
映画を観ることをためらうという本末転倒!
本末転倒ですよ、奥さん!
大松尚逸じゃないですよ、マジで!


いやあ、
ブログを書く時間すら持てないこんな世の中じゃ、ポイズン!
と歌ってみたくもなるのですが、
そういえば、
反町が新メンバーとなった『相棒』いいですねえ!
いやいや、
『相棒』ファンのりんごっちとしては、
どうなるものかヒヤヒヤしていましたが、
反町の演技がいい(゚∀゚)
ポイズン臭がすっかり抜けているというか、
いい感じのオッサンになりましたね!


私はかつて、
反町のセリフがまったく聞き取れなくて
大河ドラマを観るのをあきらめたという経験をしているので、
反町が気負わない抜けた演技をするようになったことを
全身で祝いたいと思います。
祝賀ムードに包まれております!



さて、それはともかく、
映画を観ました。
かれこれ一ヶ月前かな・・・・・・・('A`)
『彼は秘密の女ともだち』です!



この映画、観たいと思っていました!
なぜって、ロマン・デュリスが出ているから(ノ´∀`*)

300x.jpg

『タイピスト!』を観てから、すごく好きなんですよ〜。



あんまり背も高くないし、
顔の下半分もちょっとゴリラっぽい。

images2.jpg

だが・・・・・だが、そこがいい!



そのロマン・デュリスが、
フランソワ・オゾンの新作で女装癖のある男性を演じる
というんだから、
こりゃ観ないわけにはいかないでしょう!
韋駄天走りで映画館に行ってきました!



子どものころから親友同士だったクレールローラ
クレールはジル
ローラはダヴィットという伴侶を見つけ、
それぞれ幸せに暮らしていました。


ところが、ローラが病のため若くして死んでしまいます。
まだ生まれたばかりの娘を残して・・・・・・。
悲嘆に暮れるクレールでしたが、
ダヴィットのことを案じ、
ある日家を訪れてみました。


すると、
そこには、
女装をして娘をあやすダヴィットの姿が!!!

工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工


あまりの事態に最初は拒絶反応を見せたクレールでしたが、
子どもには母親と父親の両方が必要
というダヴィットの意見を聞き、
また、
ローラという親友を失った心の穴を
【新しい女ともだち】で埋めたいという気持ちから、
次第に女装をするダヴィットを受け入れていくのです・・・・


といった感じのお話です。



とはいえ、
この映画、フランソワ・オゾンの作品です。
そんなにシンプルに終わるはずはありません。


簡単に言ってしまうと、
ジェンダーがねじれにねじれて
結局ジェンダー規範がすべて取っ払われちゃう
そんな感じの物語になっています。



まず、最初は娘に母親が必要だからと、
女装癖の理由を説明していたダヴィットですが、
いやいや、そんなんじゃないんです。
この人、もともと女装癖があって、
それはローラも知っていたんです。


むしろ、
夫という立場から解放されたことで、
女として生きるという欲望が増幅しています。


じゃあ、女になりたいのか、
セクシュアリティはどうなってるのかというと、
別にゲイじゃないんですよね。
女のかっこうはするけれど、
性欲の対象は女なんです。



一方、クレールはというと、
ローラという大親友を失った悲しみを、
新しい女ともだち=ヴィルジニアで癒しているのですが、
そもそもローラとの関係において、
単なる友情では説明できない、
エロティックな欲望を抱いていたことが示唆されています。
つまり、
クレールには同性愛的欲望があったわけです。



となると、
女装をしている異性愛主義者のダヴィットと、
同性愛的欲望を持つクレールとの関係は、
なんとも
セクシュアリティとジェンダーがねじれにねじれて、
こんがらがって固結びになっちゃいますよね。
クレールがダヴィットに対して感じる欲望は、
果たして女性(=ヴィルジニア)に対する欲望なのか、
男性(=ダヴィット)に対する欲望なのか、
観ているこちらも分からなくなります。



で、
散々ねじれにねじれた結果、
結局こういう結論に至ります。


images.jpg

男だからとか女だからとか、
そういうのどうでもいいやないかーい!



そういう映画です。
もっと単純に考えればいいんです。
クレールとダヴィットは、
一緒にいるときに楽しかったし、
互いに求めあっていた、
ただそれだけです。



物語のラストは複数の解釈を許容します。
クレールとダヴィットがどうなったのか、
人によって解釈が変わるでしょう。
クレールとジルは離婚したのか、
ダヴィットと二人、二人の母親として生きていくのか、
観るたびに解釈が変わりそうです。


スッキリしない結末を嫌う方もいますが、
人生なんてそんな単純じゃないんです。
特にこの映画は、
性の多様性や規範からの脱却を描いているので、
唯一絶対の結末を持ってくるのは、
かえって物語に違和感を与えてしまうのではないでしょうか。



ところで、
ロマン・デュリスの女装なのですが、
やはり顔は肌の粗さが目立ちます。
男性の方が肌の肌理が粗いのはどうしようもないのかな。
もともとロマン・デュリス、
ゴリラ系だしな('A`)


でも、
とにかく足がきれい!!!
足に関しては、その辺の女に負けない!
この足は見る価値あります!
うちの相方も、
「他の女優さんと比べても、一番足がきれいだったよ・・・・・・」
とため息をついておりました。



主演のアナイス・ドゥムースティエは、
私のこの作品で初めて見たのですが、
まあ! まあ! 可愛い!(*´ω`*)
幼さの残る、ちょっと田舎臭い顔、
日本人が好きなフランス娘ですよ!
劇中ではおっぱいも見せてくれてますからね!
内緒だよ!



というわけで、
ちょっと癖のある物語ですが、
全体的に重すぎず、
テーマが難解なわりに難解な映画ではないので、
おとなのみなさまにオススメです!


では、今日はこの辺で〜!
またお会いしましょう。
メルシーボークー!
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