おとなの恋には嘘がある [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは〜。
腐りかけのりんごです!


またしても、ちょっとお久しぶりでした。
なんだか予定が立て込んでいて、
バタバタしておりました。



さてさて、
すっかり春めいてきた今日このごろ野口五郎、
ピッタリの映画をご紹介します。
『おとなの恋には嘘がある』です!



おっと、
先ほど「春にピッタリの映画」と申しましたが、
訂正致します。
「中年のみなさまにピッタリの映画」です!



離婚して10年になるエヴァ
ある日、友人と参加したパーティで
同じくバツイチである男性アルバートと知り合います。


ハゲでデブのアルバートですが、
一緒にいると話も合うし、安らぎを感じるエヴァ。
二人の交際は順調に進むかと思われたのですが、
エヴァはある日、とんでもない事実に気付きます。
最近知り合って親しくしている友人が、
アルバートの元妻だったのです!
会う度に元ダンナの文句を聞いていたエヴァは、
次第に、アルバートの欠点が目に付くようになり・・・・・・・。



という感じのお話です!
エヴァとアルバートは、
共に40代後半から50代前半というところでしょう。
いわゆる【中年の恋】を描いた物語です。



私は、ろくに話も知らずに観たので、
アルバートがエヴァの親友マリアンヌの元ダンナと
知ったときには、
ええええええ、そうなんかーーーー!
うわあああああああああああ!

と驚いたのですが、
予告編でもネタばらししちゃってるし、
そこは本来は驚くべきポイントでは
なかったようです('A`)


酸いも甘いも知っているはずの中年が、
久しぶりの恋にあたふたする様子は、
まるで思春期の少年少女のようです。
以前、このブログでもご紹介した、
『31年目の夫婦げんか』は、
【中年の恋】を描いているようでいて、
その実、見たくもない中年の性生活
否応なしに直視させられるという、
何ともゲフッとしてしまう映画でしたが、
今回の『おとなの恋には嘘がある』は違います。
ちゃんと【恋】しています!



まあ、確かにセックスもしますけどね、
生々しくないんです。
具体的なシーンはほとんどありません。
それよりも、
先ほども書いたように、
いい大人が恋に悩む姿が
微笑ましく描かれているんです。



アルバートは、すごいデブです。
本人に直接デブと言ってもいいレベルの、ガチデブです。
しかも、何か色々だらしなくて、
とてもじゃないけれど、
ロマンティックな恋の相手にはなりそうもありません。


デブだってロマンティックな恋させろよ!
そう思われるかもしれませんが、
デブとか以前に、
とにかくだらしないんです。
だって、
自宅に招かれて行ったら、
パジャマかよっていう部屋着で現れて、
しかも部屋着がダルダルで
おまけにすっごいデブなもんだから、
だんだんパンツがずり落ちて、
ちんちん丸出しになっちゃってるんでっせ?!


ある意味、変質者やんか!



でも、エヴァはアルバートに惹かれていくし、
二人が仲良くしているシーンは、
見ていて本当に微笑ましいんです。


やっぱりある程度の年になると、
居心地のいい恋愛が一番だなあ、
そう思わされます。
シャレオツでロマンチックな恋愛は、
恋愛としてはいいのかもしれないけれど、
一緒に生きていく、生活していく
という点から考えると、
やっぱりちょっと息苦しいですもんね。


ただまあ、ちんちん丸出しもどうかと思いますけどね('A`)



二人の恋愛がほのぼのとした、
爽やかな印象を与えてくれるのは、
演じている役者の魅力のおかげでもあります。
エヴァを演じていたのは、
ジュリア・ルイス=ドレイファス
私はこの方の出演している映画を
おそらく初めて観たのですが、
Wikiで確認したら大金持ちのご令嬢ですって!
父親の資産が29億ドル!!!!!


にじゅうきゅうおく????


円でもすごいのに、単位はドル????!!!



いやああ、
世の中には信じられない金持ちがいますねえ('A`)
ちょっとくらいお金分けてくれないかなあ。
3回回ってワン!と言えば1万円くれるなら、
喜んでやりますし、
10万円くれるなら全裸で回りますよ。
ええ、恥もプライドもありません。
お金がほしいんです(キッパリ)!



一方アルバートを演じていたのは、
ジェームズ・ギャンドルフィーニ
『バーバー』なんかにも出演していた俳優ですが、
この映画を撮影したあとに亡くなってるんですね。
知らなかった。
やっぱり太りすぎは健康によくないんですかねえ・・・・・・・。
『バーバー』などでは
腹にいちもつあるような男を演じていましたが、
今回は股間にいちもつある男を演じていました
・・・・じゃなくて、
ほのぼのとした魅力を感じさせる
ほんわかとした男性を演じていました。



ところで、
タイトルにある【嘘】ですが、
実際は、物語の中で誰も【嘘】なんて吐きません。
エヴァはアルバートが友だちの元ダンナだと知ったものの、
そのことをアルバートにも友人にも言えず、
どうしようどうしようと悩みますが、
別に嘘は吐きません。
言い出せずにいるだけです。


原題は『Enough said』です。
うーん、訳すと「もう十分聞いたよ」とか、
「これ以上言う必要ない」とか、
「ハイハイ、分かりました、分かりましたってば!」
って感じでしょうか。


物語の中では、
誰から誰に「Enough said」が
向けられていたんでしょうね。
実際にそういうセリフがあったか、
そこまで詳しく聞いてませんでした。
ちょっと拡大解釈かもしれませんが、
【恋愛においてはことばよりも感覚が大切】
ということを言いたいのかもしれません。


友人から聞かされるアルバートの悪口に
いったんは心を動かされそうになったエヴァですが、
アルバートといるときの居心地のよさは、
やっぱり何よりも価値のあるものだったし、
失うべきものではない、
そう気付くことになるわけです。
周囲の雑音に惑わされず、
自分の感じた【居心地のよさ】を信じる
それが生涯の伴侶を見極める点で
一番大切なことなのかもしれませんよね。



では、この辺で失礼致します。
ちょっと長くなっちゃいました。
テヘ。
また近いうちにお会いしましょうね〜。
読んでくれてありがとうございました★
メルシーボークー!

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グッバイ、レーニン! [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごっちです!



溜まったブログを全部更新するぞ、
そう宣言したのは昨日でした。
が、結局終わらなかったんですよ〜アハハー!



ところで、
今ちょっと怒っています。
具体的には書けませんが、
とあるお店で、店員から失礼な態度を取られました。
とりあえず言いたいのは、
非を素直に認めて謝ることが大事!
ということです。
りんごっちももう大人なので、
笑顔で流しましたけどね、
勘違いしていたのはそっちなんだから、
言い訳せずにまず謝れっつうねん。



では、心を落ち着かせて参りましょう。
『グッバイ、レーニン!』を観ました〜。





冷戦により東西に分断されていたころのドイツ。
アレックスは東ベルリンで姉、母と暮らしていました。
父親は愛人を追って西ドイツに行ったまま戻ってきません。
母親は社会主義思想に心酔するようになります。


ある日、母親が心臓発作を起こし、意識不明に陥ります。
意識を取り戻さないまま月日が経ち、
やがて東西ドイツの統一がなされ、
ベルリンの壁が崩壊します。


西側の文化が流入し、
アレックスの生活も大きく変わりました。
そんなある日、突然母親が眼を覚まします。
しかし、まだ予断を許さない状況なので、
決してショックを与えてはいけないと医師から警告されます。


社会主義思想に心酔していた母親にとって、
社会主義国家・東ドイツの崩壊は、
あまりに大きな衝撃に成りかねない、
そう思ったアレックスは、
周囲を巻き込んで、
東西統一前の生活が続いていると
母親に思わせることにしたのです・・・・・・・。
一世一代の大芝居の始まりです。



とても面白かったです(´∀`*)
アレックスは母親のためにと、
まだ【東ドイツ】があるようなフリ、芝居を続けるのです。
家族を思っての芝居という点で、
『ライフ・イズ・ビューティフル』を思い出しました。





冷戦の終結といった社会的なテーマを扱っていますが、
全体的にポップな印象を受ける映画です。
決して重くはありません。
母親に東ドイツの存在を信じさせるために、
ニセのテレビ番組を作成したり、
近所の子どもたちに東ドイツの歌を歌わせたりと、
アレックスが必死に工夫する様子
コミカルに描かれています。



今回この映画を観て印象的だったのが、
冷戦終結による東ドイツの生活の変化です。
着る物、食べる物、
生活のあらゆる習慣が一変したと言ってもいいでしょう。
【冷戦】とは言え、戦争が終わったわけですから、
やはり大きなパラダイムチェンジとなったわけですね。



最近の若い方は、
ドイツが東西に分断されていたことすらピンと来ないかもしれませんが、
私が子どものころは、
当然のように分断されていました。


20年ほど前にドイツに行ったのですが、
うっかり間違えて、
ベルリン近郊の旧東ドイツ側の駅で降りてしまったんです。
駅を降りても廃墟のような、
ゴツゴツとした岩の塊のような建物があるだけで、
人っ子一人、ネズミ一匹いませんでした。
しばらく歩いてみたのですが、
何となく薄気味悪く感じ、
慌てて駅に戻りました。
私が体験した唯一の【東ドイツ】体験です。



『グッバイ、レーニン!』においては、
アレックスが母親のために嘘を吐くわけですが、
母親もまた、嘘を吐くことになります。
詳しくは書きませんが、
相手を愛し、相手を思いやったがための嘘です。
私は嘘が大嫌いで、嘘つきは絶対に許さないのですが、
こういう嘘ならば許してあげてもいいかな、
どうかな、
ま、ちょっとは覚悟はしておけ(‘A`)



では、ここらで失礼します。


あああああ、ドイツいきてえええええええええ!
金と休みをくれええええええええええ!
どっちかっていうと、
金の方をいっぱいくれええええええええ!


メルシーボークー!

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殺したいほど愛されて [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごっちです!



いやあ、みなさん換毛期ですよ。
換毛期ということばは、
一部の人にはものすごい馴染みがあって、
それ以外の大多数の人は聞いたこともないことばでしょう。
換毛期、その名の通り、
【毛が換わる時期】です。


レディスアートネイチャーを買ったとか、
レディスアデランスを買ったとか、
そういう話じゃありません。
動物の毛が冬毛から夏毛、
あるいは夏毛から冬毛に生え替わる時期のことをいうんです。


我が家も猫という名の愛おしくも憎らしい獣がいますので、
換毛期が来ると大変です。
換毛期じゃなくても大変なんですが、
換毛期が来るともっと大変。
アホみたいに毛が抜けます。
もしかしてアホなんじゃないかと思うくらいです。


朝掃除機掛けても、夕方には毛だらけだし、
夕方掃除機掛けても、翌朝には毛だらけです。
結構毛だらけ、猫灰だらけです。


もちろんブラッシングもしますが、
ブラッシングしても追いつかないんだなーこれが。


何の話かよく分からなくなってきました。
映画の話にまいりましょう。


『殺したいほど愛されて』という映画を観ました。



TSUTAYAの店頭で見つけまして
店員さんの書いた案内文が面白かったので、
借りてみました。
ええ、ジャケ買いみたいなものです。

世界的な指揮者として活躍するクロード
妻はイタリア人女優・ダニエラです。


地位も名誉もあるクロードですが、
背はダニエラよりかなり小さいし、
ダニエラとは年も離れています。
さらに、
ツアーで長く家を空けることも多いので、
妻が浮気してるのではないかと心配することもあります。


ちょっとした行き違いから、
クロードはダニエラが
自分のオーケストラに所属するバイオリニストと
浮気していると勘違いしてしまいます。
実は、バイオリニストは別の女性と不倫関係にあるのですが、
相手がダニエラだと思い込んだクロードは、
二人に復讐をすることを誓います。
計画は完璧のように思えたのですが、
なかなか計画通りには行かず・・・・・・・・。



全然知らなかったのですが、
この映画はリメイク作品でした。
オリジナルは1948年の『殺人幻想曲』という
作品だそうです。
『殺したいほどアイラブユー』という映画もありますが、
そちらとは何の関係もないようです。



浮気した妻への復讐を夫が計画するという映画ですが、
サスペンス映画ではなく、コメディ映画です。
一番の面白さは、
復讐計画が予定通り進まず、
グダグダになっていくところです。


が、
もうちょっとグダグダシーンが長くてもいいのに、
と思いました。
結構あっさり終わっちゃうんです。
もうちょっと引っ張ってもよかった。
引っ張り過ぎもよくないけれども。


妻のダニエラを演じているのは、
ナスターシャ・キンスキー
美しいです。
とても美しい
この映画の出演時には20代半ばでした。



夫のクロードを演じたのは、
イギリス人俳優ダドリー・ムーア
他に出演作を観たことがないのですが、
身長が160センチほどしかなかったそうですね。
欧米の人にしては、
かなり小さい方だと思います。
ナスターシャ・キンスキーと並ぶと、
子どものようでした。
妻に対して劣等感を抱くのも無理がない、
そう思えるほどでした。



なんというか、
古きよき日のラブコメディという感じの作品です。
ドタバタコメディではありますが、
下品ではなく、どこか品を感じさせます。
ものすごく面白いというわけではありませんが、
ナスターシャ・キンスキーの美しさは必見ですよ〜。



では、ここらで失礼致します。
またお会いしましょう!
読んでくれてありがとう。
メルシーボークー!

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眼には眼を [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごっちです!



今年は異例の速いペースで映画を観ています。
基本的に観た映画はすべてブログに記録することにしているので、
ブログを確認することで、
自分が観た映画の数が分かります。


今年は年間150本を目標としていますが、
手塚治虫はどんなに忙しくても、
必ず1日1本映画を観ていたといいます。
見習いたいものですよね。



さて、
今日はちょっと古い映画をご紹介致します。
『眼には眼を』です。



1958年のフランス/イタリア映画です。
不勉強ながら、
この映画の存在すら知りませんでした。
たまたまTSUTAYAで見掛けて借りてみたのですが、
いやいや、すごい映画でした。



物語の舞台は中東シリアです。
フランス人医師のヴァルテルは名医として知られており、
現地の病院に勤務医してます。


ある日、
ヴァルテルの自宅に病人を運んできた男がいました。
妻が腹痛で苦しんでいるから観て欲しいと。
しかし、ヴァルテルはすでに自宅でのんびりと過ごしており、
病院までは車で行けばすぐなので、
診察を断り、病院に運ぶように言いました。


翌日ヴァルテルは、
病院に運ばれてきた昨日の患者が死んだことを知ります。
病院に来る途中で車が故障し、
歩いて病院に向かったため手当が遅れたことと、
当直の医師が診断を誤ったことが原因でした。


その日から、ヴァルテルの周囲を男がうろつくようになります。
死んだ患者の夫・ボルタクでした。
ヴァルテルは死んだのは自分の責任ではないと
ボルタクに言いますが、
その一方で、良心の呵責も感じていました。
やがて、ボルタクは恐ろしい復讐を計画し、
実行に移すのでした・・・・・・・・。



いやあ、すさまじい映画でした。
あらすじを読んでいただいてお分かりかと思いますが、
これは【逆恨みによる復讐】を描いた映画です。
ボルタクの妻が死んだのは、
言ってみれば、運が悪かったんです。


その日の当直がもともとヴァルテルで、
車が故障することなく病院に到着していれば、
おそらく妻は死ぬことはなかったのです。
色々な偶然が重なり、妻は死んでしまったのです。


いくら名医と言っても、
自宅で診察するには限界があるし、
あのときすでにヴァルテルは飲酒していたように思います。
あの状態で病院に同行し診察をしたとして、
果たして名医としての診察ができたのか、
疑問が残ります。



【逆恨みによる復讐】を描いた映画は他にも多くありますが、
この映画は他とはちょっと異なります。
例えば、
ロバート・デ・ニーロ主演の『ケープ・フィアー』とか、


以前このブログでもご紹介した『ゆりかごを揺らす手』の場合、


復讐の目的は相手をこてんぱんにやっつけることにありました。
相手を殺す、あるいは相手の地位や居場所を奪うことで、
復讐が達成されるわけです。


が、この映画では、
ちょっと復讐のやり方が違うんです。
これは実際に観てご確認いただきたいのですが、
ボルタクの目的がなかなか見えず、
見えないからこそ恐ろしさを感じるのです。


ヴァルテルの周囲をうろつき、
時にはヴァルテルの飲み食いした代金を肩代わりするボルタク。
何をしたいのか、何をするつもりなのか、
全く分かりません。
さらに、
ヴァルテル以外の登場人物は、
英語もフランス語も喋れない現地人が大半なので、
何を言っているか、
ボルタクと何を話しているのか、
ヴァルテルも、観ているこちらもまた理解できないのです。


自分にとって敵か味方か分からない、
でも、敵である可能性が限りなく高い人物が、
目の前で何だか分からない会話をしている状況って、
不気味ですよね。


シリアという馴染みのない土地、
イスラム教国という異教徒のコミュニティの中で、
ジワジワと追い詰められていく恐怖
描かれているのです。



しかし、改めて考えてみると、
復讐を成し遂げたボルタクは満足かもしれませんが、
コミュニティ全体としては名医を一人失うことになったわけです。
コミュニティとしては大きな損失ですよね。
その点からも、
復讐が虚しいものであることを感じさせられました。


いや、
愛はそもそも至極個人的なもので、
共同体の損益なんて考えないからこそ愛なのかもしれませんね。



では、ここらで失礼致します。
重い映画ですが、非常に見ごたえのある映画なので、
機会があったらぜひ観てみて下さいね〜。
読んでくれてありがとう。
メルシーボークー!

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超能力学園Z [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごっちちゃんです!



何かを好きになるのに理由なんて要らない
のかもしれませんが、
それでもやっぱり、
何かを好きになるきっかけってありますよね。

お察しの通り(?)私は映画好きなのですが、
映画って面白いなあって意識するきっかけとなった
映画があるんです。
今日はその映画をご紹介致します。

『超能力学園Z』です!!!




タイトルを聞いてなつかすぃ!!とのけぞったあなた!
中年ですね!!



1982年のアメリカ映画ですが、
80年代によく『ゴールデン映画劇場』なんかで
放映されていました。
観たことがあるという方も多いでしょう。



どういうお話かというと、
学校でよく分からない化学実験ばっかりしている男性高校生が、
実験の事故によって超能力を身につけてしまう、
という、何とも愛と夢にあふれたストーリーなんです。



もちろん、
大多数の期待を裏切ることなく、
超能力によってお色気シーンにも遭遇します。
ええ、そうです。
この映画はおっぱい映画です。
おっぱいポローンのためにある、
そう言っても過言ではないのです。
世界中の青少年の夢を具現化した
壮大なエロファンタジーなのです!



なぜこの映画が私の【きっかけ】になったのかと言いますと、
正直、タイトルがもうバカっぽいじゃないですか。
新聞のテレビ欄でこのタイトルを観たときに、
絶対にこんなのクソ映画やんって、
当時小学生だったか中学生だった私は思ったんです。
が、他に観る番組もないし、
とりあえず観てみよう・・・・・・と観てみたら、
何かすっごいおもしろーーーーい(´∀`*)
となったわけです。



いやまあ、今回改めて観てみて、
この映画に感動した幼いころのワシって一体。。。
とは思いましたけどね('A`)
ただ、そのとき、
偏見を持っちゃいけない
どんな映画でも観てみよう、
そう思ったことは確かです。
積極的に映画を観るようになったのは、
それからのことです。
『超能力学園Z』がなければ、
このブログも存在しなかったかもしれないわけで、
なんというか、
『超能力学園Z』にはふるさとのような懐かしさ
感じるのです(本当かよ)。



当時、
どの程度カットされてテレビ放映されていたかは分かりませんが、
今だったら土曜日のゴールデンタイムには
放映できないでしょうねえ。
おっぱい映画ですから。



改めて観たら、
『スタートレック』や『キャリー』の パロディシーンもあって、
実はよく考えて作られた映画だったんだと唸らされました。
どうにも脱力させられる80年代ファッションにも注目です。
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ううーん、このセンス・・・・・('A`)


では、この辺で。
みなさまも素敵な映画ライフを送れますように。
メルシーボークー!


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ヒプノティスト ーー催眠ーー [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごっちです。

いやあ、春ですねえ。
そろそろセーターをしまって、
スウェットなんかを出さないといけません。
衣替えって面倒ですよねえ。
衣替えが必要ないくらい大きなクローゼットのある
家に引っ越したいです。
そう思って、毎週BIGを買っているのですが、
いやあ、全然当たらねえ(‘A`)
まあ、買わないと当たらないので、
このまま買い続けますけどね。
週に300円で見られる夢です。

さて、今日はまとめて更新したいと思います。
そう思って、
近所の喫茶店に腰を据えました。
若い夫婦がやっているいい感じの喫茶店です。
カフェではなく、喫茶店です。
現在、客はりんごっち一人なので、
思う存分居座ろうと思います!

では、まずは一本目の映画です。
『ヒプノティスト ーー催眠ーー』です。



2012年のスウェーデン映画です。
スウェーデン映画って、
独特の圧迫感がありますよね。
季節が冬の場合、その圧迫感はより強く感じられます。
長く暗い冬が延々と続く、
その覚悟と絶望感が全体に漂っているような
気がします。



さて、『ヒプノティスト』ですが、
体育館で体育教師が惨殺されるところから始まります。
国家警察のヨーナは、
被害者の自宅に駆けつけますが、
被害者の妻、幼い娘もまた、
無残に殺されていました。
が、息子だけは重傷を負ってはいたものの、
まだ息がありました。
病院に収容される息子。


ヨーナは唯一犯人の姿を見ている息子から証言を得るため、
意識のない息子を催眠状態にすることを考えました。
そこで催眠療法の権威として知られる医師エリックを呼び、
捜査への協力を求めます。
最初は協力を拒んだエリックでしたが、
しぶしぶ催眠を始めることにしました。


ところが、
何者かにより、
催眠をやめるようエリックが脅迫を受けるようになり、
エリックの家族にも危険が迫り・・・・・・・。



という感じのお話でした。
面白そうでしょ〜?
最初、いきなり体育教師がめった刺しにされるんですよ。
しかも、
自宅でも家族がめった刺し。
これはどないなるんやーって、
めっちゃワクワクしましたわ。



だがね、
その先はたいして面白くなかった・・・・・・・(‘A`)



原作はスウェーデンでベストセラーになった小説らしいんですが、
原作が悪いのか、
映画化に失敗したのかどちらでしょう。
この先、本当に平凡な展開なんです。
正直、催眠あんまり関係ない・・・・・・・。



捜査も、たいした苦労もなく進んで行くんです。
何か調査する必要が出て来ると、
すぐにその調査結果が出てくる、
というか、与えられるんです、たいした苦労もなく。
「ああ、そう、見つかったの・・・・・・そうなの」と、
なんだかガッカリしてしまいます。


捜査で何らかの支障やら問題が生じて、
それを解決していくことによって、
観ている方もカタルシスが得られるってもんでしょう、普通は。
が、
たいした障害も支障もないもんで、
捜査をするヨーナに感情移入することができません。



犯人は意外っちゃ意外だけれど、
動機がよく分からない。
そもそも何でこんなこと計画したのか。
単に頭がおかしいじゃ、物語として成り立ちませんからね!
仮に偏執的なシリアルキラーを描くのであれば、
そこに何らかの美学を用意していただかないと!



ただまあ、最後の真犯人との対決シーンは、
なかなか手に汗握りました。
だから、それほどガッカリ映画ではないけれど、
物足りなさを感じてしまう、そんな映画でした。
原作は面白いのかなあ・・・・・・・。



では、こんな感じで失礼致します!
読んで下さってありがとう。
メルシーボークー!

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ソロモンの偽証 前編・事件 [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごです。



さてさて、
映画を観てきましたよ〜。
『ソロモンの偽証 前編・事件』です!



原作は宮部みゆきの長編小説です。
面白そうだし読みたいなあとは
以前から思っていたのですが、
文庫で全6冊とか、
ちょっと長すぎです。
電子書籍では出ていないみたいだし、
どうすっかなあと思っていたところ、
映画化されたので観てきました!



1991年12月25日。
中学校の校内で一人の生徒の遺体が見つかります。
その生徒は、
1ヶ月程前から不登校だった柏木卓也でした。
警察は自殺と断定しますが、
日ごろから素行の悪さで知られている
大出健次らによって殺されたという
告発文が何者かによって送られて来ました。


送られた3通の告発文のうち1通は、
柏木卓也と同じクラスだった藤野涼子の元に
送られて来ました。
涼子の父親が警察に勤務しているため、
涼子のもとに送られて来たようです。


告発文が送られて来てもなお、
警察や学校は自殺という見解を変えません。
涼子は、
どうして柏木くんが死んだのか、
大出を被告人とした学校内裁判を開くことを提案します・・・・・。



前編は、裁判が開かれる前までを描いています。
この映画の一番の盛り上がりは
やっぱり裁判だと思われるので、
裁判にすら到達しない、
というのは下手したら何も面白くない
ということになりかねないのですが、
いやいや、すっごい面白かったです(´∀`*)



まず、
とにかく全体に漂う異様な雰囲気がすごいです。
柏木くんは、
実は単なる(って言うのもアレですが)自殺かも
しれないわけなんですが、
自殺にしても、
何かすごい裏があるだろうと思わせる
重苦しくジメジメとした空気が漂っています。



タイトルに【偽証】とあるわけですから、
誰かが嘘を吐くわけです。
きっと物語の結末は
【誰が嘘つきなのか】の判明に収斂すると
思われますが、
誰が嘘を吐いててもおかしくない、
前編を観た段階では、そう思います。



あと、登場人物がリアルです。
リアルだからこそ異様です。
登場人物の大半が中学生ですが、
芸能人らしい小ぎれいな中学生よりも、
どこにでもいそうな、
平均点ギリギリな中学生ばかりです。


子どもから大人に変わりつつある中学生って、
なんていうか、
小汚いですよね。
最近の中学生はシャレオツなので、
化粧水とか付けてるのかもしれないけれど、
昔の中学生はそんなことなかった。
水で顔を洗ったらそのまんまですよ。
・・・・・・・え、私だけ?


ともかくもまあ、
嘘を吐く大人としての汚さを身につけつつあるけれど、
大人ほどまだ知恵は付いていない、
そんな中学生の生臭さ
リアルに描かれていると思いました。



いやあ、後編が楽しみです。
ただ、ちょっと不安なのが、
予告編がやたらと【感動】を売りにしていたところです。
感動の結末なんて要らないから、
とびっきり極上のミステリーを見せて欲しい、
そう思っています。
映画が面白かったので、
あえて原作は読まずに待ちます。



そうそう、
平日の昼間に観に行ったんですが、
もう春休みに入っているのか、
中高生が多く観に来ていたんですよね。
いやな予感はしていたんですが、
上映中、ずっと喋ってる男子集団がいました。


マジでやめろ。


一人で映画も観られないようだから、 お前モテないんだよ!
一生結婚できねーよ、バーカ!



と、そいつらの私生活も何も知らずに、
心の中で叫びました。


1800円払って劇場に来ている私から、
集中して映画を観る権利を奪うことは
誰にもできないはずです。
喋らずにいられないのなら、
映画館には来ないで下さい。
DVD出るまで待ってろ。


やっぱり映画は、
ガラッガラのレイトショーにするべきだ、
そう思いました。
自分の前の席の人が喋ってるときは、
喋る度に椅子を蹴ってやるんですが、
今回は2,3列後ろにいたから、
睨むくらいしかできなかった・・・・・。



せっかく映画館に行くんですから、
気持ちよく帰りたいものです。


では、この辺で失礼致します。
またお会いしましょう。
メルシーボークー!

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)

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  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/08/28
  • メディア: 文庫



ソロモンの偽証 第I部 事件

ソロモンの偽証 第I部 事件

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/08/23
  • メディア: 単行本



ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/08/28
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セックスチェック 第二の性 [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんばんは!
腐りかけのりんごです!



タイトルからものすごい臭気
感じ取った方もいらっしゃるかもしれません。
ええ、すごいインパクトです。
『セックスチェック 第二の性』!
まずはこちらで予告編をご覧下さい。
動画の埋め込みができないので、
リンクを踏んで下さいね。



この映画は、
数々の名作(迷作?)を生み出してきた
奇才・増村保造監督作品です!
なかなか全部の作品を観ることはできていませんが、
私が特に好きなのは、
『この子の七つのお祝いに』です!



子どものころに観て、衝撃を受けました。
昔の日本映画には、
何というか、勢いがありましたよねえ。
自由な時代だったのかなあ。



さて、『セックスチェック』に話を戻しますが、
この映画は
スポーツ界における性の問題
大胆に切り込んだ問題作・・・・・・・
かどうかは分かりませんが、
とにかくまあ、
すごい映画でした。
ちょっと眠い状態で観始めたのですが、
目がシャキーン! と醒めましたよ。



とにかくね、
こんな自分勝手な主人公見たことない!
あまりに自分勝手すぎて、
むしろ清々しい!



どれくらい自分勝手なのか、
主人公・宮路史郎の数々の振る舞い
ご紹介したいと思います。
結果的にネタバレになってしまいますが、
そもそも予告でほぼネタバレしています。
ネタバレはイヤン! という方は、
ここから先は読まないように気を付けて下さいね!



では、始めたいと思います。



暴挙その1
親友の家に泊まったら、親友の妻をレイプする


vlcsnap-2015-03-18-15h25m54s147.png


ええ、いきなりドン引きです。
宮路はかつて将来を嘱望された短距離走者でした。
同じ大学で陸上部仲間だった峰重は、
今は医者となり、
とある電気会社の産業医として働いています。


仕事もせず女のヒモとなって暮らしている
かつての仲間を心配した峰重は、
宮路を自分の勤める会社の陸上部に
コーチとして招聘しようとするのですが、
宮路は全く興味を示しません。


峰重の妻・彰子に、
かつて宮路は結婚を申し込んだことがあったのですが、
「なんだか恐いんだもの」という理由で、
彰子はその申し出を断り、
峰重と結婚したのです。


まあ、それはともかく、
親友の家に遊びに行って、
親友が仕事に出掛けた後、
その妻をレイプしちゃうんですから、
人として最低だというのが分かると思います。



暴挙その2
レイプしたことは素直に親友に報告


vlcsnap-2015-03-18-15h28m36s99.png



いやね、黙ってりゃいいとはいいませんよ。
でもね、
報告するにしても、
何というか、まったく反省が見られないんです。
「すまんことをした」で済む問題じゃなかろう。
それを済まそうとするんだから、
まともな神経を疑いたくもなります。



暴挙その3
レイプしたのをカーターのせいにする


66851491_624.jpg



カーターって誰やねん・・・・・・
ええ、そう思うのも当然です。
画像はカーターではなく、
カータンです。
すいません。


カーターは、
宮路が大学時代にアメリカに遠征をしたときに
出会ったアメリカ人選手です。
顔すら出て来ません。


カーターは宮路にこう言ったんだそうです。
「100m10秒の壁を越えるには、
 獣にならなければならない
 オオカミにならなければならない」


カーターは多分、
人間の限界を超える必要がある、
超人的な能力が必要だ、
そういうことを言いたかったんだと思うんですが、
宮路は何を思ったか、
本当に獣になってしまいます。
宮路にとって獣になるとは、
モラルも良心も捨ててレイプすることなんです・・・・・・
いやちょっと、もう意味分からないです。



暴挙その3
戦場でレイプしたのもカーターのせい


vlcsnap-2015-03-18-17h44m52s251.png



オリンピックへの出場を目標としていた宮路ですが、
戦争がそれを阻みます。
恐らく日中戦争で出征した宮路は、
戦地で中国人と見られる現地人女性を
レイプします。
戦争中とは言え、極悪非道です。
が、本人の言い分は、
「50m10秒の壁を破りたくてオオカミになったのに、
 戦争が始まってしまった。
 スパイクでコースの土を突き刺す代わりに、
 銃剣で敵の体を突き刺した。
 ゴールのテープを切る代わりに、
 女を犯した」


・・・・・・・・意味分からねっす・・・・・・。
なぜそこまでカーターの教えを
頑なに守り続けるのでしょう・・・・・・・。
お前にとってカーターって何なんだよ・・・・・・。
顔も出て来ないんだよ、カーターは・・・・・・。



暴挙その4
コーチに就任しても部員一人しか指導しない


vlcsnap-2015-03-18-15h53m50s175.png



陸上部コーチを拒んでいた宮路ですが、
たまたま通りかかったバスケ部で、
ひろ子を見つけます。
気の強く、肉付きのいいひろ子を気に入った宮路は、
ひろ子を一流のスプリンターに
育て上げることに決め、
陸上部のコーチに就任します。


どうやら、月給10万で就任したようで、
当時の大卒初任給が3万程度の時代なので、
これは破格の報酬と言えます。
が、
宮路が指導をするのはひろ子だけ。
他の部員の指導は一切しません。
指導をしてくれと言う部員に対しては、
「自分で考えて練習しろ、
 コーチばっかり頼ってちゃダメだ」

と言います。
ひろ子には付きっきりのくせに・・・・・・。


さらに、
ひろ子のために100万円用意するよう、
会社の上役になかば強引に依頼します。
100万ってあーた・・・・・・・('A`)
月給の10倍ですからね・・・・・・。



暴挙その5
女性短距離走者には、毎日ヒゲを剃らせる


vlcsnap-2015-03-18-17h39m07s123.png



宮路曰く、
毎日ヒゲを剃っていれば、
そのうち男同様にヒゲが生えてくるんだそうです。
何で男同様にならなきゃいけないのかというと、
女の中に眠る男を目覚めさせることで、
より早く走れるんだそうです。


まあ、分からなくもないんですが、
ヒゲを剃る必要ってあるんですかねえ・・・・・・。



暴挙その6
教え子と同棲する


vlcsnap-2015-03-18-16h02m17s145.png



ひろ子を育てるためには
付きっきりのコーチングが必要と、
宮路は会社に無理を言って、
ひろ子と社宅で同棲を始めます。


トレーニングの後は、
念入りに体をマッサージ。
女たらしで有名な宮路ですが、
ひろ子のことは【男】として育てるつもりなので、
肉体関係は持ちません。


暴挙その6
全部【短距離走者】のせいにする


vlcsnap-2015-03-18-16h08m30s30.png
宮路にレイプされた峰重の妻・彰子ですが、
何を思ったか、
峰重と離婚し、宮路と一緒になろうとします。
峰重との関係がうまくいかなくなったのはともかく、
なぜ自分をレイプした男の元に行くのか・・・・・・
夫への復讐のつもりなんでしょうか。


まあ、それはともかく、
自分がレイプしたせいで
かつての親友の夫婦仲が崩壊したわけですが、
自分のところにやってきた彰子に、
宮路はこう言い放ちます。
「昔は大好きだったけど、今は嫌いだ。
 スプリンターってやつは女が抱きたければ
 サッと抱いて、抱いたらサッサと忘れる

 一人の女にこだわってちゃダメだ。
 奥さんには何の興味もない。
 奥さんは峰重のところに戻りなさい」


レイプされた上に、
酷い扱いを受けた彰子は、
自殺未遂を繰り返した末に、
気が狂ってしまいます・・・・・・・('A`)
vlcsnap-2015-03-18-16h33m16s47.png
これもカーターのせいですか?
ねえ、カーターのせいですか・・・・・・?
ひろ子なんて「帰れよ」って言って蹴ってましたが、
それもカーターのせい・・・・・・?



暴挙その7
女じゃないなら俺が女にしてやる!


vlcsnap-2015-03-18-16h30m54s108.png
手塩にかけて育てたひろ子ですが、
セックスチェックにより、
半陰陽だと判明します。
女性だと証明されなければ、
女子として競技会に出ることはできません。


ショックを受けたひろ子は、
伊豆の田舎に帰ってしまいます。
vlcsnap-2015-03-18-16h19m44s67.png
なかなか衝撃的な書き置きです。


追いかけていった宮路は、
そのまま伊豆に逗留し、
伊豆で合宿を実施することにします。


昼間は短距離のトレーニング、
夜はひろ子を女として抱きます。
毎晩女として可愛がってやることで、
ひろ子を完全な女にしようとしたのです。


っていうかさあ・・・・・・
【男になれ】って言ってたのはどうなったんよ。
勝手過ぎやしませんかー。


医学的には、
男としても女としても未熟と診断されたひろ子を
宮路が女だと見極めたのは、
「俺くらいの女たらしだと、
 着物の上からでも裸同然に分かる」

からなんだそうです。
ヘエ・・・・・・(´ω`)スゴイネー。



ちなみに、
伊豆での合宿費用として
またしても上役に100万円要求しています。



暴挙その8
女になった証明は公開セックス


vlcsnap-2015-03-18-16h36m08s235.png



言うのを忘れていましたが、
ひろ子を半陰陽と診断したのは、
あの峰重だったんです。
伊豆での合宿を終えた宮路は、
ひろ子を連れて峰重の自宅を訪問
改めてセックスチェックをするよう、
峰重に要求します。


毎晩のおつとめの成果もあって、
ひろ子は初潮を迎えていました。
自信満々で再検査を求める宮路ですが、
峰重は再検査を拒みます。
「他の医者に行け」という峰重に、
宮路は目の前でセックスすることで、
ひろ子が女だと証明しようとするのです・・・・・・!
えっと、
一応言っておきますが、
人の家の応接間で、ですからね。
何勝手におっぱじめてるんでしょう。


妻はレイプされるし、
自宅で勝手にセックスされちゃうし、
峰重もとんでもない友だちを持ってしまったものです。



暴挙その9
結果出なかったからやめる〜。


vlcsnap-2015-03-18-16h46m49s237.png



これが最後の暴挙です。


女と認められたひろ子は、
無事オリンピックの予選に出場します。
日本記録は軽く破ると言われていたひろ子ですが、
アッサリ予選落ちしてしまいます。


これまで散々金を出してきた上役は、
これはどういうわけだと宮路を追及しますが、
宮路は
「女にし過ぎたんだよ、女に!
 やっぱり男にすりゃあよかったんだ」

と答えます。
「女は不幸なときはやけっぱちで突っ走るけれど、
 幸福になったらおしまい」
なんだそうです。
上野千鶴子かジュディス・バトラーあたりが
怒鳴り込んできそうな発言です。


「意味が分からない」と言う上役に対し、
「分からなくて結構!
 今日限りコーチはやめますっ!」

となぜか逆ギレ・・・・・・。
ホント、意味分からないです・・・・・・。



どうやら、
宮路はこれから先、
男と女としてひろ子と生きていくことを
決心したようですが、
このカップルが成立するまでに、
どれほど周囲の人が迷惑を被り、
どれほど損害を受けたことでしょうか・・・・・・。



いかがでしたでしょうか。
これだけ身勝手に生きられたら幸せだよな、
そも思わされる生き様です。
宮路とひろ子がこれからどうやって
生活をしていくのか分かりませんが、
どう考えても伊豆合宿で100万も使ったとは思えないので、
その残りを着服してやっていくのかもしれません。



発言も行動もトンデモなので、
こんな人絶対に関わりたくないとは思いますが、
その一方で、
ちょっと羨ましい気もしますよね。
まあ、絶対に真似できないし、
真似したくもないんですけどね。



どうしても洋画の方が観る機会が多いのですが、
こういう古い昭和の邦画も大好きです!
また少しずつご紹介していきたいと思います。


では、この辺で〜。
読んでくれてありがとう!
メルシーボークー!


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映画監督 増村保造の世界〈上〉“映像のマエストロ”映画との格闘の記録1947‐1986 (ワイズ出版映画文庫)

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俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごです!



すっかり春めいてきましたねえ。
ですが、
いつの間にか、日本の春は
手放しで喜べない季節になってしまいました。
ええ、そうです、
スギ花粉の飛散です。


今年はやばいみたいですねえ。
花粉症でないはずの私も、
何だか目の調子が悪いです。
外に出るとマスクを着けた人ばかり・・・・・・・。
異様な光景ですよね。


先日、ドトールに入ったら、
テーブルの上に、
柔らかい方のティッシュを箱ごと置いて
鼻をかんでいる若い男子がいました。
彼の生産効率はこの季節がた落ちなんでしょうね。
気の毒で仕方がありませんが、
明日は我が身です・・・・・・・。



さて、映画の話にうつりましょう。
『俺たちニュースキャスター
史上最低?!の視聴率バトルinニューヨーク』

を観ました。



観たんですがね、
私間違ってました('A`)
以前から、
『俺たちニュースキャスター』観たいなあと思っていて、
スターチャンネルでやっていたので
録画しておいたのですが、
「史上最低?!の視聴率バトルinニューヨーク」という
サブタイトルが付いている本作は、
『俺たちニュースキャスター』の続編なんですね。
原題は
『Anchorman2』でした。



第一作を観ずに観てしまったので、
若干、登場人物の人物造型が分からず・・・・・・('A`)
ただまあ、
全く意味が分からん、ということはありませんでした。



長らく務めていたキャスターを下ろされ、
妻からも離婚を言い出された
主人公ロン・バーガンディが、
かつての仲間を集め、
新しく設立されたテレビ局で再起を目指す、
といった物語です。



何というか、
ドコメディ映画です。
100%コメディという感じの映画で、
アメリカのコメディ映画のノリが好きじゃない方は、
全く面白く感じないだろうし、
むしろ不愉快に思うかもしれません。



私は序盤は楽しく観ていたのですが、
最後の30分は蛇足かなあという気もしました。
アメリカで放映されている各テレビ局のクルーが
登場するんですが、
その描き方というか、特徴の捉え方が、
日本人である私にはあまりピンと来なかったし、
ゴチャゴチャしてて、
安易な笑いを求めちゃったかなあとも思いました。



ただまあ、
『フォックスキャッチャー』を観た後なので、
スティーブ・カレルの演技には
感慨深いものがありました。
コレがああなるのかと・・・・・・・。


ともかくも、
コメディを観るなら、
ブラックコメディの方が性に合ってる
改めてそう思った、
りんごちゃんなのでした・・・・・・・・('A`)


では、この辺で失礼致します!
拙いブログを読んでくれてどうもありがとう。
この世から花粉症が消えてなくなりますように。
メルシーボークー!


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ドライビングMissデイジー [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごっちです!



少々ご無沙汰でございました。
書かなければならない記事がたまっています。


やる気! 元気! 井脇! の精神で
頑張りたいと思います。
まずは、こちらから。
『ドライビングMissデイジー』です。





1989年のアメリカ映画で、
その年のアカデミー賞で4部門受賞しています。
が、
何か縁がなくて、これまで観ずに来ました。



物語は1940年代のアメリカ南部から始まります。
80歳を越えた未亡人、ミス・デイジーは、
自分で車を運転して出かけようとしたところ、
運転ミスで車ごと池に落下してしまいます。


結婚して離れて暮らす息子ブーリーは、
高齢の母親が自分で運転するのは危険と、
運転手を雇うことにする。
ブーリーが雇った運転手は、
既に70歳近い黒人男性・ホークでした。
が、
ミス・デイジーは身内ですら辟易するくらいの
気むずかしい女性です。
なかなかホークの存在を認めようとしませんが、
次第に二人の間に変化が生じていきます・・・・・・・。



といった感じの、
いわゆるハートウォーミングストーリーです。
言うまでもなく、
南部アメリカは黒人に対する差別が根強く行われていた地域です。
黒人であるホークは、
これまで差別を受けながら生きてきたのです。


一方で、
白人ではありながら、
ユダヤ人であるミス・デイジーもまた、
南部では差別の対象となっていました。
つまり、
この物語は、
ともに差別を受けて生きてきた二人が、
老境にいたって時間を共有し、友情を育んでいく、
そんな物語なのです。



派手な展開はあまりありませんが、
とても優しい映画です。


ミス・デイジーは、
究極のツンデレババアです。
憎まれ口ばっかり叩いているのですが、
いい年して素直になれないところが、
何というかかわいくも感じられてしまうのです。
ミス・デイジーを演じたジェシカ・タンディは、
この作品で80歳にしてアカデミー主演女優賞を獲得しました。
憎たらしいけれども可愛らしく、
同時に心の奥に潜む孤独も感じられる、
そんな女性を演じています。
ミス・デイジーが単なるクソババアだったら、
この映画はこれほど優しい印象を持たなかったはずです。



一方、ホークを演じたのは、
モーガン・フリーマンです。
この映画では、アカデミー助演男優賞にノミネートされましたが、
残念ながら受賞には至りませんでした。
ですが、
ツンデレのミス・デイジーを優しく包むような演技で、
観ている者の心をほっこりと温かくしてくれます。



『ドライビングMissデイジー』を観ていて、
自分の人生の終わりを考えずにはいられませんでした。
誰とどう過ごそうか、
いや、誰とどう過ごすことができるのか・・・・・・・。


平均寿命から考えると、
相方には先立たれてしまうだろうし、
当然、親も自分よりは先に死ぬでしょう。
大好きな猫と最後まで一緒にいたいけど、
飼い主の自分が先立つのはかわいそうだから、
きっと最後は猫とは暮らせないだろうなあ・・・・・・・。



ミス・デイジーのように、
最後まで自分を見捨てずにいてくれる友人を、
その年まで自分は持つことができるだろうか・・・・・・・。
年老いたら、
友人が一人、また一人と死んでいくかもしれない、
その孤独に耐えられるのだろうか・・・・・・・。



平均寿命から考えると、
まだ人生は半分以上残っているのですが、
最近は【老後】について考える機会が増えてきました。
私も年ですねえ・・・・・・。


どんな死に方をするか分かりませんが、
ポックリ死んで、
誰か一人でも涙を流してくれたらいいな、
そう思います。



さて、
とりあえずこんな感じで失礼します。
明日はたまった記事、全部更新すっかなー(´ω`)
ま、わかんないですけどねー。
では、まったね〜。
メルシーボークー!

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