ルームメイト [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごです!



今日は久しぶりの邦画です。
『ルームメイト』です。






北川景子と深田恭子が共演したことで、
ちょっと話題になった映画です。
サイコサスペンスが好きなので、
公開時から気になっていました。
でも、劇場に観に行くほどではなく、
DVDになったら観ようかなとスルーし、
その後はDVDが発売されたものの、
なかなか観る機会を得ることができていませんでした。



今回観ることになったきっかけは、
武富健治のコミカライズです。



『ルームメイト』の原作は今邑彩の小説なのですが、
私はその小説は未読です。
したがって、
武富健治のコミカライズ版がどの程度原作に忠実なのか
判断することはできないのですが、
コミカライズ版それじたいはとても面白かったんです(´∀`*)


武富健治と言えば、
『鈴木先生』が代表作でしょう。





『鈴木先生』は私も読んだのですが、
下手なんだか上手いのかよく分からない、
常に汗をダラダラとかいているような、
独特の劇画タッチの画は、妙な魅力があります。
あの独特の画で『ルームメイト』も描かれているわけで、
画が魅力的なのはもちろん、
その物語もまた面白くて、
一気に3巻読み切ってしまったんです。



偶然知り合った麗子という女性と
ルームシェアリングを始めた春海(はるみ)。
最初は仲良く暮らしていた二人ですが、
次第に麗子の様子や服装が
別人の様に変貌していき、
ついには姿を消してしまいます。
心配する春海は麗子を捜し始めますが、
春海は麗子が、かつて由紀という名で、
別の男性と内縁生活を送ってたことを知ります。


果たして麗子とは何者なのか、
麗子はどこにいったのか、
春海は、
友だち以上恋人未満の謙介と調査を始めるのでした・・・・・。




私が読んだコミカライズ版は、
リアリティは欠如しているけれど、
まさかの展開で、最後まで飽きずに読むことができました。
ただ、
これを映画化するってどうするんだろう、
映画化するのは無理なのではないか?
そうも感じたのです。



そこで、どう映画化されたのか、
観てみることにしたのです!
(ここまで前置き)



で、映画版はどうだったのか。


基本的に、コミカライズ版とはストーリーが異なります。
やっぱり映画化は無理だったか('A`)


ですから、
コミカライズ版をきっかけに観た私としては、
正直物足りなさを感じました。
端折られているとかじゃなく、
オチそのものが違うんです。



ただ、
何も前知識なく観たうちの相方は、
「なかなか面白かった(´∀`*)」
と言っていましたし、
コミカライズ版とは違う展開だったので、
どう物語をまとめるのか、
私も先の展開が気になりました。



北川景子と深田恭子はどちらもキレイです。
特に深田恭子の怪しさは、
サイコサスペンスにピッタリです。
高良健吾もかっこいいです。
ええ、私、高良健吾好きなんです。ええ。



とはいえ、
映画全体の出来映えを考えると、
やっぱり物足りないかなあ。
ホラーサスペンス映画として作られたようなんですが、
ホラーとしては中途半端
たいして恐くないです。
もっと内臓とか血とかバーッと出せ、
という意味ではなく、
もっと精神的に追い詰められるような恐さが欲しかったなあ。
北川景子はキレイだったけど、
観ている者に恐怖感を与えるような表情ができていなかった、
そう思います。



推理サスペンスとしてはなかなか面白かったので、
もう少し【恐さ】を追求してほしかった。
そう思います。


個人的に、映画よりもコミカライズ版がオススメです。
原作も読んでみようかな。



では、この辺で失礼します。
読んでくれてありがとう!
メルシーボークー!







↓ブリジッド・フォンダ主演の『ルームメイト』も面白いよ!  全然関係ない作品だけどね★


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フレンチアルプスで起きたこと [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごです!


いやあ、やっと仕事が一段落付きました。
相変わらず腰はガッバガバで、
手首はうっかり曲げると
ゴキゴキゴキゴキッと激痛が走るのですが、
溜まったブログを書いていこうと思います!


まずは、
『フレンチアルプスで起きたこと』です!





フランスのスキーリゾートにやってきたスウェーデン人一家。
トマスは日ごろ仕事に夢中で、
家族サービスなどまったく出来ていないので、
この5日間は
妻のエバにとっても、
まだ幼い二人の子どもにとっても、
とても貴重な旅になるはずでした。


ところが、
旅行2日目の朝、
テラスで朝ご飯を食べていた一家を
雪崩が襲います。
幸い、これといった被害はなかったのですが、
家族を置いて一人逃げ出したトマスに対し、
エバは不信感を持ち始めます。


エバはトマスを非難し、
両親の不穏な雰囲気を感じ取った子どもたちは、
「ママと離婚しないで!!」
精神的に不安定になっていきます。


何とか家族の信頼を取り戻したいトマス。
バカンスは残り3日。
家族の危機をどう乗り越えるのか・・・・・・・!



いやあ、面白かったです(´∀`*)
予告を観ると、
スリリングなBGMで、
サスペンスタッチの映画なのかとも思いましたが、
いやいや、コメディです、これ。



映画館では【カップルチャレンジ】なんてやっていて、
男女のカップルで観れば、
二人で2000円! なんて、
ちょうお得なキャンペーンもやっていますが、
別にカップルで観て気まずくなる映画ではないです、多分。



前半は確かにスリリングな展開
妻のエバの夫に対する疑惑、
その疑惑がどんどん膨らんでいって、
もしかして大きな事件に発展するのではないか、
悲惨な結末になるのではないか、
そんな風にも思わされます。



が、後半はかなりコメディタッチです。
ちょっとネタバレになるかもしれませんが、

まあなんというか、

結局男ってダメよね〜!

という映画なんです。



トマスはちょうビビリで、
雪崩が来たら、
息子が
「パパー! パパー!
 パッパアアアアア! 。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。」

って絶叫していても、
スラコラサッサ〜って逃げちゃうんです。
逃げ足の速さは天下一品
しかもそのあと、
何事もなかったかのような顔で戻ってくるというwwww


一家が泊まっているホテルはそりゃもう豪華で、
海外のこんな高級リゾートに
家族4人で5日間も泊まるなんて、
トマスはかなり稼いでいると想像できます。
何と言いますか、
社会的には高いステータスを持った人物なんでしょう。


でも、実はちょうチキン野郎っていうことが
アッサリとばれちゃって、
しかもそのことをエバに責められて、
父親の威厳が完全に失墜しちゃうんです。


物語の後半は、
実は腑抜けだとバレてしまったトマスの威厳が、
回復していく過程を描いているのですが、
実際はもう腑抜けだとバレているので、
威厳の回復と言っても、
ハリボテの威厳です。
エバも、
こいつもう仕方ねえなあ・・・・・(´ω`)=3
といった感じでトマスに対しています。



夫と2人の子どもと一緒にスキーに来たはずが、
帰りには子どもが3人になっていた
そんな映画でしょうかね。
【男性性の喪失】なんていうほどのことでもなく、
まあ、よくある男女の情景を描いた作品です。
実際、
身を挺して家族を守る父親なんて、
そうそういないんじゃないでしょうか?



ちなみに、
我が家の場合はどうかというと、
うちの相方はトマスみたいなことは絶対にしません(キッパリ


だって、
あんな雪崩に出会ったら、

「うああああ、
 りんごちゃああああん 。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。」


ってしがみついてくるか、
腰が抜けて動けませんから。



というわけで、
サスペンスと思って観に行くと、
肩すかしに会ってしまうかもしれませんが、
ちょっとシニカルなコメディとしては
なかなか面白い作品だったと思います。
私もあんなホテル泊まってみてえ!


では、とりあえずこの辺で。
読んでくれてありがとう。
メルシーボークー!
男であることの困難―恋愛・日本・ジェンダー

男であることの困難―恋愛・日本・ジェンダー

  • 作者: 小谷野 敦
  • 出版社/メーカー: 新曜社
  • 発売日: 1997/10/31
  • メディア: ハードカバー



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