嗤う分身 [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごです!



みなさんは、オンラインRPGってやっていますか?
私は某超有名オンラインRPGを
かれこれ3年以上やっています。
全然強くもないし、うまくもないのですが、
毎日インするのがほぼ日課になっています。


ゲーム内でたくさんのお友だちもできました。
顔も名前も年齢も知らない友だちばかりですが、
3年一緒に遊んできた連帯感もあるし、
話しているととても楽しいです(´∀`*)


基本的にゲーム内で知り合った人は、
細かいプライベートについては聞かない
という暗黙の了解ができています。
自分から話せば聞くけれど、
基本的に住んでいる場所や家族構成は聞かない、
性別さえ聞かずに付き合っていきます。


男性キャラを使っていれば、
中の人が男性だろうが女性だろうが、
その人は男性として扱えばいい、
そういう暗黙のルールですね。


ただ、
自称小学生のフレンドさんが、
小学生のフリするの面倒になってきたのか、
どんどんオッサン臭くなってきて、
夜中2時過ぎに
「では、ぼくはちょっくらシャワーでも
 浴びてきますか」

と言ったときには、


最後までちゃんと演じてくれよ!


と思いました。



さて、それはともかく、
映画の話です。
『嗤う分身』を観ました。



ドストエフスキーの小説を原案に作られた作品です。
主演がジェシー・アイゼンバーグということで、
気になってみてみました。


冴えない会社員サイモン・ジェームズ(=サイモン)は、
向かいに住む同僚ハナのことが好きだけれど、
話し掛けることすらできず、
望遠鏡で覗き見るのを日課としている暗い青年。
もちろん、
仕事ぶりもパッとしません。


ある日、新入社員が入社してきますが、
その新入社員はサイモンと同じ顔を持った、
ジェームズ・サイモン(=ジェームズ)という人物でした。


同じ顔を持ちながら、
サイモンとはまったく異なる性格のジェームズ。
口がうまく、コミュ力に長けたジェームズは、
ハナとの仲を取り持ってやると言いながら、
ハナを自分のものにしようとします。


さらには、
サイモンのアイデアを盗み、
社内の立場や社長からの信頼も奪っていきます。


すべてを奪われそうになったサイモンは、
追い詰められた末にある行動を起こすことにします・・・・・・



という感じですが、
ややこしいですよね・・・・・・・('A`)
まあつまり、


自分と同じ顔をした、
自分よりも要領のいい人物が現れて、
自分から全てを奪っていこうとする、
そういう恐怖を描いたサスペンス映画です。


この映画、とにかく非常に不思議な世界観を持っています。
いつの時代やら何やら分からない不可思議な世界。
未来のようでもあれば、
過去のようでもある。


たとえば、
ハナは会社でコピー係を務めているのですが、
この会社、
コピーするときにはいちいちコピー担当部署に行って、
コピー部数を申告して、
担当者にコピーしてもらわなきゃいけないんです。
昭和か! と思ってしまうんですが、
コピー以外は近未来的な印象を受ける会社なんです。


デヴィッド・リンチっぽい気もしました。
そんな現実っぽいんだけど非現実な、
現実の時間軸からは外れているような世界で
物語が繰り広げられています。



【異界】的な印象は、
何よりもそのBGMからも受けられます。
予告を観ていただければ分かるかと思いますが、
BGMに昭和のGS(グループサウンズ)とか歌謡曲
が使われてるんですよwww


予告だと何だかBGMが浮いているような気がしますが、
本編では妙にしっくり来ています。
私は、特に『上を向いて歩こう』のシーンが好きだな〜。
洋画のBGMで使われたことで、
『上を向いて歩こう』という曲のイメージが変わった気がします。
何でこの曲がアメリカでヒットしたのか、
イマイチ分からなかったのですが、
ああ、欧米のスクリーンにスッとはまるんじゃん!
って感じです。


その他にも、
ブルー・コメッツの楽曲が使われていたりと、
とにかくシュールですわ。
好き嫌いが分かれるかもしれないけれど、
私は好きですね。



へんてこな世界観なんだけれど、
やはりそれをうまくまとめているのは、
ジェシー・アイゼンバーグの存在ではないでしょうか。
『ソーシャル・ネットワーク』同様に、
とにかく早口でセリフを回していきます。



その早口っぷりが、
日常のリアリティをかき消して、
観ている者を異世界に連れて行く感じなんですよね。


その一方で、
瞳に暗さといいますか、
動物が本能的に見せる脅えのようなものがあるので、
異世界に連れて行きつつ、
親近感も沸かせちゃうという、
何ともアクロバティックな演技になっています。



こういう不条理ものって、
好き嫌い分かれると思うし、
一度観ただけじゃスッキリとは理解できませんよね。
私も、一回しか観ていないので、
もう一度観たらまた新たな発見があるかもしれません。
ですから、
超おすすめ! とは言いませんが、
ちょっと気になるなら、
観てみても損はしない映画だとは思います。



では、ここらで終わりにします。
今日も読んでくれてありがとう!
メルシーボークー!


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人生スイッチ [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごです!


今日も真面目にブログの更新をします!
小さなことからコツコツとって、
キー坊も言ってましたからね!
ちゃんとやらないと、
ヘレンに叱られちゃう★



というわけで、
(若い世代には分からないネタだから
 さっさと終わらせます)
本日は『人生スイッチ』のご紹介です!





アルゼンチン/スペイン映画です。
この映画は6つのショートムービーから成る、
オムニバス作品です。
どの作品も、
ふとしたきっかけから、
とんでもない展開に陥ってしまう、
人々の様子を描いています。


例えば、
車を運転していて、
前の車がノロノロ走るのでイライラすることって
ありますよね?
多くの人はイライラしても我慢するでしょうが、
時には、
思い切り煽って、捨て台詞の一つも吐きたいものです。
それをやってしまった主人公でしたが、
何とその直後にタイヤがパンク。
道路で立ち往生してしまいます。
さて、どうなることでしょうか。


また、
子どもの誕生日ケーキを受け取りにケーキ屋に立ち寄るために、
ほんの短い時間、車を路上に駐車した主人公もいます。
駐車場のない店なら、
こういうことってよくやると思います。
が、主人公は駐車禁止で車をレッカーされてしまいます。
何ともツイていない・・・・・・('A`)
駐車禁止区域じゃなかったはずなのにレッカーされ、
多額の罰金を請求された主人公は、
とある復讐を思いつきます。
それが何かは秘密です★


私が一番好きなのは最終話です。
結婚披露宴の最中に
パートナーの浮気を知ってしまった新婦
まさに幸せの絶頂から地獄に突き落とされた
ようなものです。
破れかぶれになった新婦は果たしてどのような行動をとるのか。
いやはや、
結婚式、メッチャメチャになっちゃいますwww



という感じで、
基本的にブラック・コメディですね。
でも、
後味の悪いブラックさではなく、
思わずニヤリと笑ってしまう、
そんな爽快さを持った作品になっています。



私は、
『アメージング・ストーリー』を思い出しましたね。



オカルトチックな要素は何もないので、
『トワイライト・ゾーン』というよりは、
『アメージング・ストーリー』です。
中高年のみなさん、イメージつかめましたよね?!


 
タイトルに【スイッチ】とあるので、
何かスイッチを押すような物語かなと思ったら、
全然そんなことなくて、
原題は『RELATOS SALVAJES』(英語で『Wild Tales』)なので、
勝手に邦題で【スイッチ】を付けたみたいです。
人生の分岐点でどちらの方向に向かうかを選択する、
それを【人生スイッチ】と表したんでしょうね。
なかなかうまい邦題だと思います。


スイッチを押すと100万ドル手に入るけれど、
どこかの誰かが死ぬことになるスイッチでもありません。
・・・・・・・って、これは、
『運命のボタン』とかいう、
クソ映画でした〜(☆´∀`)ゞアヒャヒャ



いやあ、面白そうと思って借りて、
相方に怒られた、怒られたwww



『人生スイッチ』に話を戻しましょう
どのストーリーも、
劇的に面白いというわけではありませんが、
それなり、あるいはそれなり以上に楽しめます。
今すぐに借りろ! とは言いませんが、
何か借りようかなと思ったときに、
思い出してくれればいいかなと思います(´∀`*)
あ、DVDが出たらの話ね!
待ちきれない人は『運命のボタン』観てね
本当につまらないから!



では、ここらで失礼致します。
また近いうちにお会いしましょうね!
メルシーボークー!
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