リピーテッド [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
クッタクタの腐りかけのりんごババアです!



どれくらい疲れてるかって、
我が家はオンラインDVDレンタルを利用していて、
私が次に何を借りるか管理しているのですが、
届いたDVDを観たら
『リピーテッド』



・・・・・・・(゚Д゚)??????
この映画何・・・・・・?
聞いたこともないし、何で借りたの・・・・・・・????



いやまあ、
よくよく観たら主演がコリン・ファースで、
それでどうやら借りたらしいんですけどね、
全く記憶にない


ああ、もうダメだなあ。
あと2ヶ月はこの忙しさが続くので、
命が尽きないか不安で仕方ありません。



というわけで、
『リピーテッド』のお話です。





主人公のクリスティンはある朝目覚め、
自分の横に見知らぬ男性が寝ていることに驚きます。


その男性が言うには、
クリスティンは事故で記憶障害となり、
記憶が1日しか持たない、
眠って朝起きるとそれまでのことは忘れ、
20代半ばのクリスティンに戻ってしまう・・・・・・。


その男はクリスティンの夫・ベンでしたが、
クリスティンはベンと結婚したことも
すっかり忘れてしまっていました。


そんなクリスティンの元に、
主治医ナッシュから電話が入ります。
毎日の記録をデジカメに残しているはずだから、
そのデジカメを探して見てみろと。


デジカメには、
クリスティンが忘れてしまった、
昨日の自分からのメッセージが残されていました。
毎日記録を残し、
それを毎日確認することで、
少しずつクリスティンは記憶を取り戻していきます。


記憶を取り戻す中で、
クリスティンは夫に対する疑惑を抱き始めます。
ベンはクリスティンに、
交通事故に遭って記憶障害となったと説明したのですが、
実はクリスティンは何者かに暴行され、
そのときの怪我が原因で記憶を失ったのでした。


それ以外にも、ベンは隠し事をしているように思えます。
果たしてベンを信用していいのか、
誰がクリスティンを暴行したのか・・・・・・



といった感じのお話で、
ベンだけでなく、主治医のナッシュ、
途中から登場する親友クレアも、
とにかくみんな怪しいんです。


みんな怪しいから、
誰を信用したらいいのか、
誰がラスボスなのかを予想しながら観る映画、
ということになります。



で、もちろん、
結末は書きません(´∀`*)
どうぞ、結末はご自身の目で確認して下さい。



ただ、
どうしても言いたいことがあるので、
これから先、ネタバレします。
ネタバレが嫌だという方は、
これから先は読まないで下さいね。






いや、なんつーか、ガッカリ映画
この映画、
コリン・ファースとニコール・キッドマンが共演
するっていう、
やたらと豪華な映画なんですよね。
それなのに存在を知らなかったのは
おかしいと思ったのですが、
観て納得しました。



コリン・ファースの無駄遣い!


ニコール・キッドマンの無駄遣い!!!!



だってさあ、
あちこちつじつま合わないでしょう。
おかしいでしょう。


そもそも、
赤の他人が夫のフリして施設から退所させて、
その後ずっと夫のフリして暮らしてるなんて、
無理じゃね??
なんで誰も気付かないの??
つーか、ナッシュ、お前が気付けよ、ハゲ!



それにさあ、
毎朝「私は夫です。君は記憶障害です」とか
めんどくさい説明をしなきゃいけないんでしょ?
そこまでしてクリスティンと暮らすメリットってあるの?
愛?
おばちゃん、愛なんて言葉じゃごまかされないよ!



まあ、
自分が犯人だってバラされないよう、
クリスティンを見張っていたのかもしれないけれど、
にしてもさあ、
ベンの労力って無駄じゃね????



それにさ、
結局さ、
クリスティンって、
夫と子どもがいるのにベンと不倫していた、
ビッチッチだったわけでしょ?
記憶を失った結果貞淑な妻になってたけど、
いやいや、
お前がそもそもの原因作ってるから!
お前がろくでもない男と付き合ってたのがいけないから!



クリスティンに同情できないってのが、
この映画の最大の欠点。
まあ、展開に無理があるのも欠点だし、
コリン・ファースにあんな役やらせたのも欠点かな。


いや、
別にコリン・ファースには
常に英国人紳士でいてもらいたいなんて、
考えている訳じゃないですけどね。
ベン役は合ってなかった。
ていうか、うまくなかった。
もっと狂気を感じさせる演技じゃないと
いけないと思うんですが、どうですかね。



というわけで、
キャストが豪華な分ガッカリした映画でした。
記憶障害映画なら、
やっぱり『メメント』でしょ!





ほなこのへんで〜!
メルシーボークー!
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デビルズ・ノット [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごです★



たいしてPVを稼げないブログを書く作業は、
着てはもらえぬセーターを編む作業に
似ています。


が、
着てはもらえぬセーターを編むのが
単なる自己満足であるのと同様、
ブログを書くこともまた、
単なる自己満足なのであります!


ですから、
気にしちゃだめだめ!!!!


世界中のPVを稼げないブロガーに伝えます。


気にしちゃだめえええええええええ!


というわけで、参ります。
本日は結構前に観たんですが、
『デビルズ・ノット』です。



ええ、この映画を観た理由、
それはコリン・ファースです。
映画の存在すら知らなかったのですが、
たまたまTSUTAYAで見掛けて、

コリン・ファースゥゥゥウ!

と鼻息を荒くした中年女はこちらです。

まあ、もちろん、
コリン・ファースだからって内容も見ずに借りたわけじゃなくて、
ちゃんとストーリーも確認して、
面白そうだから借りたんですよ。



アメリカ・アーカンソー州の小さな町ウエストで
8歳の少年3人が行方不明となり、
森の中で無残な遺体となって発見されます。


3人はいずれも全裸、
後ろ手に手をしばられ、
暴行された形跡もありました。


この事件の容疑者として逮捕されたのは3人の少年。
彼らは、
悪魔崇拝主義者として知られていた、
いわゆる、地域の鼻つまみものでした。


3人はいずれも無罪を訴えたのですが、
ろくに証拠も提出されないまま裁判が進み、
3人に有罪判決が下されます。
3人のうち主犯とされた1人は死刑判決を下されました。


この裁判のプロセス、判決に疑問を抱いた
私立探偵ロンは事件の真相を知るべく調査を開始します。
被害者の母親であるパムもまた、
ロンと関わっていく中で、
3人は犯人ではないと思うようになるのです・・・・・・・



といった感じのお話なんですが、
これ、実話なんですよね。


こんな事件があったということを
私は知らなかったのですが、
ウエスト・メンフィス3事件
として広く知られているようです。



これまでにもこの事件を元にした映画が
作られているようで、




機会があったら観たいなと思います。



で、それはともかくも、
実際に起こった事件を元にしていて、
しかもその事件は未解決なわけですから、
この映画の中でも、
少年3人を殺したのは誰なのか、
真犯人が明らかになることはありません



ですから、
【犯人は誰か】がゴールとなっているサスペンス映画
として観てしまうと、
肩すかしを食らうというか、
とにかくモヤモヤしてしまいます。
そういう視点で観てはいけない映画です。



この映画は、
多くの人々の先入観と偏見によって
罪の無い人が有罪になり得る恐怖を描いています。


犯人っぽい人物がいる、
その前提に合うように事実をねじ曲げ、
時には事実を隠蔽して物語を作り上げていく。
そしてその原動力となるのは、
多くの人の怒りや復讐心です。
言ってみれば、
集団ヒステリーのようなものなのです。



容疑者とされた3人は、
全米に広がった支援の輪によって現在は釈放されています。
が、18年もの時を刑務所の中で過ごした後のことでした。



この映画は、
物語として楽しむための映画ではなく、
こういう事件があったということを忘れないために、
人々が同じ過ちを犯さないよう警鐘を鳴らすために
作られた映画なんだと思います。


とはいえ、
やっぱりそれなりに楽しんで観られないと、
映画としての役目を果たせないことになってしまいます。
私はコリン・ファース目当てで借りたので、
コリン・ファースがどうだったか触れたいと思います。



うーーーーーーーーーーん('A`)


いやね、相変わらずかっこいいです。
が、私はコリン・ファースの何が好きかというと、
あのブリティッシュ・イングリッシュなんですよ。
あのブリティッシュ・イングリッシュを聞いているだけで、
惚れ惚れしちゃうんです。



ですがね、
今回はアメリカ人役ですから。
コリン・ファース、英国訛りの英語は話しません!


コリン・ファースの一番の魅力が発揮されてないやんけーーー!


クリープを入れないコーヒーみたいになっとるやんけーーーー!



これは本当に残念でした。・゚・(ノД`)・゚・。
やっぱりコリン・ファースは英国人じゃないと。



では、他の役者さんはどうかというと、
パムを演じたのは
リース・ウィザースプーン
もう母親役を演じる年になったのかと、
時の流れにしみじみと身を任せました。


以前、『MUD』の記事でも書いたのですが、
私はどうにも、
リース・ウィザースプーンを美人とは思えないんです。
ですから母親を演じるくらいの年齢になって、
しかも、
貧相な感じの、あまり品のよくない母親役を演じていて、
すごくしっくりときました。


『キューティ・ブロンド』の印象が強いけれど、



この人、アカデミー賞も獲ってるんですもんね。
いい女優さんになってきました(偉そう)。



あと収穫だったのは、
容疑者の1人を演じていたのが、
デイン・デハーンだったこと!


デハーン? と思われる方もいるかもしれませんが、
以前このブログでもご紹介した
『クロニクル』で主演を務めていた俳優さんです。


なんかどんどん頭髪が後退していて不安になるのですが、
目に不思議な魅力のある俳優さんです。
プラダのモデルに選ばれたこともあるんですね!
画像貼りたいけど
プラダにぶっ殺されそうなのでやめておきます。



というわけで、
すごく重い映画で、
楽しいかと言われると全く楽しくはありません。
でも、
こういうことがあったという事実を知ることに意義がある
そう思える映画です。



では、この辺で!
読んでくれて有り難う。
みなさんの一週間が素晴らしいものでありますように。
メルシーボークー!



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ヴィジット [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごおばちゃんです!

最近また腰痛がひどくて、
椅子に座るのが恐くて仕方がありません。
寒くなってきたのもあるんでしょうが、
やはり精神的な要因もあるんでしょうね。


つまり、ストレスですよ、ストレス!



ストレスは適度に発散しなきゃいけませんが、
私はストレスがたまってくると、
買い物したくなってしまうので困ってしまいます。


疲れて帰ってくるから外食も多くなるし、
出費がかさむかさむ!


先日も、
ゲランに行って、
メテオを買って、



メテオだけのつもりだったのが、
口紅を勧められて、
「あらお似合いですね〜」なんて言われて、
調子に乗って買っちゃいましたよ。
ゲランの口紅、安くないのに(‘A`)



でも、ゲランのKissKissいいんですよ〜。
私、年がら年中唇ガッサガサ、血液ガッタガタなんですが、
KissKissつけるようになってだいぶ改善されました。
夜寝る前にヴァセリン塗ってもあんまり効果なかったのに、
KissKissだとガッサガサがカッサカサリくらいになりました!
ちなみに、私が買ったのは372番です★



さて、それはともかくも、
映画の話ですね。
もはや、観た順番ではなく、
思い出した順番にブログに書くようになってしまっています。
観たことをすっかり忘れている映画もあるような気もしますが、
とりあえず今日は『ヴィジット』



あのM・ナイト・シャマラン監督の最新作ということで、
それなりに話題になっているように思ったのですが、
上映館すくなあああああああ(‘A`)


『ヴィジット』観るために、
片道1000円掛けて大都会に行って来ましたよ。
もしもクソみたいな映画だったらブッコロス
そう心に誓いながら・・・・・・・。



シャマランの映画って、賛否両論ありますよね。
『シックスセンス』はヒットしたんでしょうが、



『サイン』とか『ハプニング』は観て激怒する人続出だったような・・・・・・・。





私も激怒した一人のつもりだったのですが、
よくよく考えたら、
『サイン』も『ハプニング』も観てませんでした。ウケル。



さて、そんなシャマラン監督の『ヴィジット』は、
若いときに家出をし、
ずっと両親と音信不通だった女性・ポーラの元に、
SNSを通じて両親から連絡が来るところから始まります。


ポーラは夫と死に別れ、一男一女を一人で育てて来ました。
レベッカタイラー姉弟も、もう15歳と13歳。
1週間祖父母の元で過ごすというので、
ポーラは二人を両親に預け、恋人と旅行に出かけます。



ところがまあ、なんか変なんです、祖父母。
縁の下でかくれんぼしてたら、
おばあちゃん気が狂ったようにノリノリでかくれんぼに参加してくるし、
おじいちゃんはいきなりブチ切れるし、
つーか、おばあちゃん、
夜中にめっちゃゲロ吐いてるし!!!!!


果たして1週間の滞在を無事に終えられるのか。
レベッカとタイラーには途中で帰る術はありません。
ドッキドキワックワクの1週間が始まりました・・・・・・・★


という感じのお話です。
公式HPには、
「3つの約束があった・・・・・・」なんて
仰々しく書いてありますが、
そんなおとぎ話的な禁忌の設定はありません。
たしかに、
地下室入っちゃだめよって最初に言われるし、
途中で、おばあちゃんが病気だから夜は自室から出るなとはいわれますが、
それほど明確な約束事ではありません。


ですから、
【3つの約束】を期待して観に行ってしまうと、
肩すかしにあったような気持ちになるのではないでしょうか。


私は別に【3つの約束】を期待して観に行ったわけではないので、
その辺は別に期待はずれではなかったのですが、
もうかなり最初の方で、
オチが分かってしまった・・・・・・(‘A`)



いや、別に私がすごい鋭いとかじゃなくて、
なんつーかまあ、よくあるオチなんですよ。
「あー多分そうなんだろうなあ」って、
ミステリー好きなら気付くと思います。


ですから、オチに驚きもしなかったし、
展開にガッカリすることもありませんでした。



じゃあ、つまらなかったのかというと、
いやいや、結構楽しめましたよ!
ストーリーとしてはそれほど意外性はなかったのですが、
見せ方がうまい!
特におばあちゃんのメチャメチャッぷりが、
サム・ライミの『スペル』のババアみたいで、
恐いやら腹よじれそうやらwww



やっぱり、笑いと恐怖は表裏一体
紙一重なんだなあとしみじみと感じました。



本来は酸いも甘いも乗り越えて、
好々爺のようなおばあちゃん(矛盾していますが)になっていて当然、
おばあちゃんというのは弱々しい存在だ、
そんな先入観を根っこからぶっ壊してくれる映画です。



いやあ、元気なシニアっていいですね(゚∀゚)



というわけで、
ストーリーの展開よりも、
ババアの暴走っぷりを楽しんでいただきたい、
そんな映画です!
オススメですよ!



では、また〜♪
近いうちにお会いしましょう。
メルシーボークー!
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デッドクリフ [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごです!



おお、そうだそうだ、
『ブラックフット』と一緒に観た
【山の映画】を紹介するの忘れてました!


『デッドクリフ』です!





フランス映画です。
前にも言ったかなと思いますが、
私、フレンチホラー好きなんですよ〜(´∀`*)


『ハイテンション』を初めて観たときは度肝を抜かれました。



他にも『屋敷女』とか



なんつーか、
フランスのホラー映画って、
アメリカのホラー映画よりも陰湿でグロくて、
なおかつテンポがいいんですよねえ。


今回観た『デッドクリフ』は、
たまたまTSUTAYAで見掛けて借りたのですが、
なかなか面白かったですよ(´∀`*)
軽くあらすじをご紹介しますね★



山にロッククライミングにやってきた男女5人組。
ルイッククロエは恋人同士。
フレッドカリーヌも恋人同士。
本当はこの4人で来るはずだったのに、
クロエの元彼ギヨームも来ちゃいました。
もともと、ギヨームはフレッド&カリーヌとも親しいので、
つい呼んでしまったわけなんですが、
ルイックはゴキゲン斜めです。


ギヨームはスキンヘッドの強面系なんですが、
スクリーンショット 2015-11-21 11.52.42.png

ルイックは
勘違いした草野マサムネがこじれたような顔
しています。
スクリーンショット 2015-11-21 11.53.40.png

でまあ、この顔から見て分かるように、
ルイックはちょっとめんどくさい
女々しい性格をしています。
まあ、
ギヨームと付き合っていたクロエが
どうしてルイックと付き合うようになったのか、
クロエの男の趣味が分かりかねる事態ではあります。


さて、
夕方には山を下りて酒飲むぞ〜!
と意気込んで山に入った5人ですが、
予定のコースに入っていったら
なぜか【立ち入り禁止】の表示 (´・ω・`)


まあ、ホラー映画ではありがちですが、
そんな表示関係ねえよ!
ってことで、
5人は断崖絶壁を登っていくことにします。



ええ、この段階で明らかにおかしいです。
山登りの素人もいるってのに、
断崖絶壁を登っていくんですよ?
軽いハイキングとか、
ちょっとした山登りのレベルじゃなくなっています。


スクリーンショット 2015-11-21 12.17.46.png
明らかにおかしい・・・・・


ルイックは高いところがこわくて、
足がすくんじゃってなかなか先に進めないんですが、
もうルイックめんどくせえなあ・・・・・・・
じゃなくて、
そりゃこんなとこ恐くて当然じゃああああああ!



ルイックを奮い立たせているのは、
ギヨームに対するライバル心と
クロエにいいところを見せたいというプライドなんですが、
そんなプライド、
早めに捨てるべきでした


やっとこさ頂上まで登ったと思ったら、
吊り橋のワイヤーが切れて戻れなくなって、
しかも、
なんかこの山、あちこちに罠が仕掛けてある!


そう、
前半は断崖絶壁を登るというヒヤヒヤ感を味わい、
後半は謎の殺人鬼に襲われるヒヤヒヤ感を味わうという、
前半何だったのよ?
という映画なのです!


ちなみに、登山のシーンは、
スタントは一切使っていないそうでして、
さぞや役者さんたち恐かっただろうなあと思われます。
スタントなしという情報を知った上で見えると、
お尻の辺りがどうにもモゾモゾします。



まあそうですね、
映画館に行って1800円払って観ていたら、
ガッカリしてたと思います。
そこまでは面白くありません。
が、
言うてもレンタルですから。
レンタルで観る分には十分楽しめました。


特に、ルイックに文句を言いながら観るのが楽しい。
「なにしとんねん!」
「おま、逃げるな! クズ!」
とかね。



細かい設定とかは説明があんまりされなくて、
結局謎の殺人鬼に関する詳細な説明はないし、
なんかクロエちゃんは仕事上でトラウマを抱えているようなですが、
そもそもクロエちゃんの職業が何なのか、
はっきりしないまま終わります。
医者なのか看護師なのか・・・・・・。


ですが、まあ、ホラー映画ですし、
すべてを語るのは野暮といいますか、
かえって全体的に冗長となる可能性もあります。
私はこの、
images.jpg
という姿勢でいいと思います。
(何回使ってるんだろう、この画像)



というわけで、
極上のホラー映画というわけではありませんが、
まあまあ楽しめる、
観て損はしないんじゃないかなという映画でした。
では!
メルシーボークー!



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ピエロがお前を嘲笑う [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごです!



久しぶりの更新となってしまいました。
もう忙しくて忙しくて、
というか、
毎日ストレスがすごくて大変です('A`)


週末も倒れて寝ていることが多く、
増えるのは酒量ばかり・・・・・・ヘヘヘ。



ですが、
今朝は珍しく早く起きられたので、
洗濯機を回している間にブログを書きたいと思います!
洗濯機は2回回す予定だから、
2本書けるかな!



では、まず
『ピエロがお前を嘲笑う』です!





ドイツ映画です。
いやあ、
予告を見たときから、
絶対に観たい (*゚∀゚)=3 ムッハー!!
って思ってたんですよねえ。


どんでん返し、上等じゃねえの!
ちゃぶ台でも何でもひっくり返してもらおうじゃないの〜!


そんな意気込みで観てきました。


ネタバレはしないのでご安心下さい!


物語は、
天才ハッカー集団CLAYのメンバー・ベンジャミン
警察に自首してくるところから始まります。
ベンジャミンいわく、
命を狙われているから保護して欲しいと。


なぜ、誰に命を狙われているのか、
ベンジャミンは捜査官に語り始めます。


ハッキングの腕前は一流だけれど、
引っ込み思案で、イケてなかった学生時代。
ですが、
ハッカー仲間と知り合い、
CLAYを結成したことでベンジャミンの人生は変わります。


C: Clowns
L: Laugh
A: At
Y: You


CLAYのハッキングは、
金銭目的とか政治目的とか、
そういった大層な目的を持って行われるのではなく、
まあ、言ってみれば愉快犯です。
ハッキングされた方は大した実害はないけれど、
厳重なセキュリティを突破してハッキングするから、
CLAYの名前はメディアで大きく取り上げられることになります。


ハッキング界で一躍寵児となったCLAYですが、
ハッキング界にはMRXという大御所がいます。
ハッキング界においては神のような存在で、
ハッカーたちはMRXに追いつきたくてしょうがないんですね。


ベンジャミンももちろんMRXに憧れていて、
CLAYの活躍で少しはMRXに近づけたかも・・・・・キャッ(´∀`*)
って思っていたんですが、
MRXはCLAYを鼻で笑うんです。


悔しがるCLAY。
俺たちは時代の寵児だ! メディアもCLAYに夢中だぞ!
特に悔しがったのはベンジャミンです。


イケてないダサ男から抜け出したと思っていたのに、
MRXはまだ俺をバカにするかああああああ!
そう思ったベンジャミンは、
CLAYの仲間にも内緒で、
ドイツ連邦情報局の重大な情報を盗み出し、
MRXに献上してしまいます。


ねえ俺ってすごいでしょ、チラッ
ねえMRX、俺すごいよね? チラッ チラッ
そう言いたかったんですね。


愉快犯だったはずが、
重大な犯罪に手を染めてしまったCLAY
しかも、国家機密情報を流してしまったことで、
なんと事態は殺人事件に発展!


身の危険を感じたベンジャミンは
警察に駆け込んだのでした。
このチキン野郎!



というわけで、
捜査官は事情をベンジャミンに聞いていくのですが、
なんか話がおかしい
どうにもつじつまが合わないところがある。
果たしてベンジャミンの話は本当なのか。
捜査官は裏付けを取り始める・・・・・・



といった感じのお話です!
これ以上はネタバレになるから言わないよ!


で、感想ですが、
まあ、
あまりこういったどんでん返し系の映画を観たことがない人なら、
素直に驚けるんじゃないでしょうかね。


私は、結構観てるんですよね、
こういうどんでん返し系の映画。
あ、マインドファック映画って言うんですか?
あんまり流行らなさそうな言葉なので、
どんでん返し映画でいいです(´ω`)



で、
こういうどんでん返し映画をいっぱい観てきた私としては、
次はどういうトリックで来るのか、
これまでのどんでん返し映画を超える展開があるのか、
そこに一番興味があるわけです。


で、結局どうだったかといいますと、



あ〜('A`)
あの映画とあの映画とあの映画をミックスした感じか〜




という感想です。
一緒に観た、相方の感想も同じでした。


ですから、
まったく新しいどんでん返しは味わえません。
新しい驚きはそこにはありません。
が、
どの映画とどの映画をミックスしたのか、
それを確認するのは楽しいかと思います。


やっぱり、
どんでん返しの名作とされている映画はすげえなあ、
と改めて感じました。
どれが名作かを書いてしまうと、
結果的に『ピエロがお前を嘲笑う』のネタバレになりそうなので、
今回は書きませんけどね。


期待しすぎるとガッカリするでしょう。
期待しすぎず、軽い気持ちで観れば、
よくできた映画だと思えるはずです。
なんか偉そうですんません、ハイ。



私のブログにも【どんでん返し】タグがありますので、
どんなどんでん返し映画があるのか知りたい方は、
クリックしてみてくださいね。



では、今日はこの辺で。
また洗濯の合間に会いましょう!
メルシーボークー!

↓ピエロ映画である意味どんでん返し・・・・・・・

イット [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD



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ブラックフット [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごっちです!

先週末、なぜか山に関する映画を2本見ました。
山に関する映画が観たかったわけでもないのですが、
まあ、たまたまです。
おタマタマです。

一本目は『ブラックフット』
TSUTAYAで前に見掛けて気になっていた一本です。



まあ、簡単に言うと、
ハイキングに行ったカップルが熊に襲われるって映画です。
私はあまり動物に襲われる系のホラー映画は観ないのですが、
(だってほら、クソな確率が高いやん・・・・・・・?)
これはクマちゃんということで
観てみたいと思っていたのです。

ですが、
ホラー映画のコーナーをいくら探しても見つからない・・・・・・・。
あれー・・・・・。
検索してみたら、【アクション映画】コーナーにありました。
アクション・・・・・・? 
アクション映画の定義もよく分かりませんが、
熊と互角に戦って始めてアクション映画になりうると思うのですが、
その辺どうでしょう。



で、実際に、主人公は熊と互角に戦えたのかというと、
いや、もう全然ダメ。
熊、ちょう強い。ちょう恐い


人間なんてまったく太刀打ちできませんよ。
なすすべもない。
なすがまま。



ただね、
この映画、熊の恐ろしさを描いているようでいて、
実は最も恐ろしいのは、
バカな彼氏だってことを訴えているんですよ。



熊の恐ろしさを描いている作品としては、正直ダメ。
再現ドラマに毛が生えた程度
だって、
肝心の熊に襲われるシーン、
カメラブッレブレで何が起こってるか全然分からないですもん。


スクリーンショット 2015-11-06 23.52.47.png
グァアアア! ワアアアアアア!
って、熊の雄叫びと人間の悲鳴が交錯して、
作り物の熊のドアップが映されるんだけれど、
カメラがめっちゃ動いてて、何が何だかもう。


スクリーンショット 2015-11-06 23.53.33.png


スクリーンショット 2015-11-06 23.53.52.png


まあ、精巧な熊を作る予算がなかったんでしょう。
人間と熊が直接関わるシーンは、
POV映画でもないのに、カメラブッレブレ。
改めて、『ジョーズ』の偉大さを思い知らされました。



というわけで、熊に関してはホントガッカリで、
たいした印象も残らないのですが、
バカな彼氏に関してはもうマヂ、忘れらんねえ・・・・・・。


主人公のジェンはですね、彼氏と樹海にハイキングに行くんです。
ハイキングって行っても、
何日か野宿するガチなやつです。
彼氏はアレックスっていうんですがね、
どうしても子どものころ過ごした山を彼女に見せたいんですって。
そこには小径があって、そこを抜けると湖があって、
それがもう、ちょうきれいなんですって。



で、これがその彼氏・アレックス
スクリーンショット 2015-11-06 23.54.52.png


スクリーンショット 2015-11-06 23.55.15.png



行きの車の中でも変な歌を歌ってノリノリで、
正直嫌いなタイプ
横で観ていた相方が、
「りんごちゃん、この人きらいでしょ」
と聞いてきましたが、
ああそうだよ、嫌いだよ!


そして、私が「こいつ嫌い」と第一印象で得た判断は、
決して間違っていなかったのです・・・・・・・!


ジェンは美人でしかも弁護士なんです。
つまり才色兼備!
一方アレックスは庭師です。
ジェン曰く「才能があるから独立する予定」ですが、
アレックスは自分が庭師であることにコンプレックスを抱いている模様。
そんなもんだから、
アレックスは常にジェンにいいところ見せてやろうとしているんです。
とにかくええかっこしい


樹海に入る前にカヌーを借りたんですが、
その受付のおじちゃんが地図を持って行けと言ってるのに、
「子どものころから慣れてる山だから要らないよ」
と勝手に断ってしまいます。



さらには、
旅行中にジェンがメールとかするの嫌だからって、
勝手にジェンのスマホを車に置いてきてしまうんです!



まあなんていうか、
ここは俺のシマだから俺に任せときゃいいんだよ



この旅行中、俺だけを見てろよ!



ってスタンスです。



で、どうなったかというと、
はい、予想通り。
アッサリ道に迷って遭難しちゃいまーす!


つーか、そもそも、
アレックスがジェンを連れて行きたいという小径は、
立ち入り禁止エリアに指定されていて、
本当は入っちゃいけないのに、
アレックスは勝手に入っていこうとしていたのです。


彼女、弁護士ですよ?!
弁護士に何やらせようとしているんですか!



アレックスについていけば大丈夫だと思っていたジェンは、
樹海で遭難したと知ってそりゃもう怒ります。
通報しようにもスマホはないし、
水も食料もないし、
もう絶体絶命ですよ!



しかもね、これだけじゃないんですよ、このうつけ者は!
アレックスは、
樹海に入ってすぐに、熊の足跡を見つけてるんです。
樹海に熊がいることに、こいつ気付いてたんですよ!
それなのに、
ジェンに湖を見せたい、ジェンにいいところを見せたいって
己の欲望ばっかり優先しやがって!
このバカチンが!



さらにね、
樹海に入った初日に、
樹海のガイドと行き会うんですよ。
で、夕飯を一緒に食べようと言われるんですが、
ジェンが他の男と仲良くしていることが許せないアレックスは、
そのガイドに失礼な態度を取ってしまい、
結果的にそのガイドは早々に去って行ってしまうんです。


もしこのときガイドとじっくり会話をしていたら、
熊に関して注意喚起されたかもしれないし、
正しい湖への経路も確認できたかもしれない。
そういうチャンスを、
このバカチンはぜーーーーーんぶ潰してしまったんです!



このドアホーーー!



ああ、もうジェンに聞きたい。
なんでこの男と付きあってんだよ!
このバカチンの魅力ってなんだよ!
教えてくれよ!!



というわけで、
ハリボテみたいな熊よりも、
アレックスによっぽど腹が立つ映画でした。
二度目はないかな。
まあ、一度だったら観てもいいかもしれない映画です。
アレックスに文句を言いながら観るのが正しい見方です。



では、この辺で!
いつもありがとう!
もう1本の山映画はまた改めて〜!
メルシーボークー!


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  • 作者: 姉崎 等
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2014/03/10
  • メディア: 文庫



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マイ・インターン [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごおばちゃんです!



いやいや、朝、めっきり冷え込むようになりましたねえ(´ω`)
若いときには「寒い」だったのが、
年を取るにつれて「痛い」になり、
最近ではもう「具合わりぃ」になりつつあります。
寒いから嫌とかじゃなく、
寒い故に具合が悪くなる('A`)



さてさて、
くだらないこと言ってる暇があったら、
映画について語りましょう。
『マイ・インターン』です。



私は昔っからロバート・デ・ニーロが大好きで、
デ・ニーロが出ている映画はできるかぎり観るようにしているのですが、
アン・ハサウェイと二人並んでいる告知ポスターを見て、


「そうか、鬼上司ロバート・デ・ニーロの元に、  かわいいアン・ハサウェイがインターンとして入るんだな」


と思いました。


が、そうじゃなかったあああああああああ!


インターンはデ・ニーロおじさんのほうだったあああああああ!



今まで生きてきて、
恋人のお父さんがデ・ニーロだったことはありましたが、



さすがに、
インターン採用したらデ・ニーロだったことはない!
さすがにない!



アパレルインターネットショップ(ZOZO TOWN的な?)を創業し、
成功を収めたジュールズ
幼い娘の面倒は、夫が主夫として見てくれています。
毎日会社のために飛び回るジュールズですが、
会社の方針により、
高齢者のインターンを雇うことになります。


インターンとして入って来たのは、
70歳のベン
妻に先立たれ、
特にやることもなく暮らしていましたが、
社会復帰したい気持ちが強く、
インターンに応募したのです。


最初はベンを快く思っていなかったジュールズですが、
気さくで人生経験豊富なベンは、
すぐに会社の仲間に打ち解けていきます。
ジュールズも、
気の利くベンに次第に安らぎを覚え、
上司と部下といった関係を超えた友情を育んでいきます・・・・・・・



といった感じの映画なんですがね、
まず映画館に行ってびっくりしたのが、
観に来てる客が女ばっかり!
しかも若い女!
いつからデ・ニーロ好きの女子が増えたんだよ?!
と思ったら、
この映画、

恋に仕事にがんばってきたあなたの次の物語

とか、

すべての女性を応援するデトックスムービー

とかいう宣伝文句で広告出してるんですね。
なるほど、
『プラダを着た悪魔』的な。



なるほど。



って、
いやいやいやいやいや、そうじゃねえだろおおお!


この映画の主役は、あくまでもロバート・デ・ニーロ!
デ・ニーロおじさんですよ!


私は最初から最後まで、
ロバート・デ・ニーロ演じるベンに感情移入しっぱなしでしたよ!


アン・ハサウェイ演じるジュールズの苦悩?!
社長なんだから金で解決しろや!
夫に仕事辞めさせなくても、
2人でも3人でもシッター雇えやああああああ!



というわけで、
映画館にはジュールズに共感しようと若いおねえちゃんが
集まっておりましたが、
果たして共感できたんでしょうか。
裕福で美人のブルックリン在住女社長と、
日本の企業でヒーヒー言いながら働くOLさんとを
同列に扱っていいもんですかね。


それとも、
日本のOLさんたちは、
図々しくも
「私とジュールズって、すっごい似てる
 ・・・・・・一緒だよ、ジュールズゥ!」

なんて思ってしまってるんでしょうか。
だとしたら本当に申し訳ない。
君はジュールズだし、ジュールズは君だ(適当)。



まあ、
シッターさんに任せっぱなしだと子どもがかわいそうとか、
両親のうちどちらかは子どもを見ていたいとかいう方針なんでしょうけど、
日本の現在の家庭事情から言えば、
「専業主夫/主婦」になれるなんて恵まれた方なんですよ。
大半のお母さんが子ども預けて働いて、
髪振り乱してヒーヒー言ってますもんね。


専業主婦をやってる人も、
なんつーか、
あんな優雅な感じじゃなく、
もっとやぶれかぶれのボッロボロって感じの人が多いですよね。


ですから、ジュールズ一家に自己同一化できる要素ってのは、
実はあんまりないんじゃないかなあと思います。
そこまで現実を見ないで自己同一化することは可能だとは思いますけどね。



一方、デ・ニーロおじさん!!!!
いやねえ、もうねえ、
デ・ニーロ演じるベンはまさに普遍化された存在
誰もが内なるベンを心の中に宿しています! 
間違いナス!


【仕事】を通じて社会とつながることなく、
人は果たして共同体の一員となり得るのか、
実際はなり得ていたとしても、
その状態に【社会人】として充足を感じられるのか、
人と社会とのつながりをベンを通して感じさせられました。


仕事やめてえなあ、
仕事いきたくねえなあ、
ああもう帰りたい、
電車止まっちまえ、
いやいっそ誰か車で轢いてくれもいいんだ、軽くな、軽くだぞ!


仕事大嫌いな私は常日頃こんなことばっかり言っていますが、
それは仕事がある故のワガママなのかもしれません。


仕事を辞めよう、
家でゲームしてれば金も掛からない、
外に出るから服も買わなきゃいけないんだ、
そう思うこともしょっちゅうです。


でも、本当に仕事を完全に辞めて
世間との関わりを断ってしまったら、
もしかしたらものすごく不安になるのかもしれない。
自分のレーゾンデートルを見失ってしまうのかもしれない。
そうも思うんです。



ですから、
仕事をしたいとインターンに応募したベンの気持ちは
分かる気がしたし、
若い同僚の中で奮闘するベンを見て、
応援する気持ちもあれば、
すごく羨ましい気持ちにもなりました。
自分が70歳になったときに、
ああやって若い人とうまくやれるだろうか、と。



まあ、ベンは言うてもデ・ニーロですから。
そのへんの70歳とはわけが違いますが、
仮に70歳で職にありつけたとして、
若者たちとうまくやれるなんてそうそうできませんよね。


職を得たとしても、
結局同僚とうまくコミュニケーションがとれないのならば、
かえって疎外感を感じてしまいます。
自分が70歳の時に、
本当に【社会に参加できる】のか、
【社会の一員であること】を実感できるのか、
デ・ニーロの姿を見て、自分の将来を思いやりました。



ベンが亡くなった妻の話をしたときには、
もらい泣きしちゃいました・・・・・・・。
伴侶に先立たれるって、
もうそんなこと考えただけで絶望してしまいます。
が、
私の祖母も母も、
若くして夫を亡くしているので、
自分も覚悟しなきゃいけないなあとは
ぼんやりと感じています。


でもなあ、
子どももいない私たち夫婦の場合、
伴侶を亡くして果たして生きる希望を維持できるか・・・・・・。
ああああ・・・・・・・考えたくもない!



というわけで、
この映画を通して、
自分がもはや女の子ではないどころか、
中年女性でもなく、
もはや単なるジジイであることを思い知らされました!


色々考えさせられた映画ですが、
だからといって決して重い映画ではありません。
全体的に、
優しくてポップな空気が流れています。


ですから、
私のようなジジイじゃなくても、
きっと楽しめる映画だと思います。
アン・ハサウェイに自己同一化することも、
まあ、できる・・・・んじゃ・・・ないかな。



では、この辺で失礼致します。
続けてブログ更新できて大満足!
読んでくれてありがとう!
メルシーボークー!
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彼は秘密の女ともだち [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
みんなのアイドル・腐りかけのりんごっちです!



いやあああ、またお久しぶりになってしまいました。
映画を観ていないから更新しないのではなく、
映画は観てるんですよ
でも、
なかなかブログを書く時間が持てず、
どんどん記事が溜まっていくから、
映画を観ることをためらうという本末転倒!
本末転倒ですよ、奥さん!
大松尚逸じゃないですよ、マジで!


いやあ、
ブログを書く時間すら持てないこんな世の中じゃ、ポイズン!
と歌ってみたくもなるのですが、
そういえば、
反町が新メンバーとなった『相棒』いいですねえ!
いやいや、
『相棒』ファンのりんごっちとしては、
どうなるものかヒヤヒヤしていましたが、
反町の演技がいい(゚∀゚)
ポイズン臭がすっかり抜けているというか、
いい感じのオッサンになりましたね!


私はかつて、
反町のセリフがまったく聞き取れなくて
大河ドラマを観るのをあきらめたという経験をしているので、
反町が気負わない抜けた演技をするようになったことを
全身で祝いたいと思います。
祝賀ムードに包まれております!



さて、それはともかく、
映画を観ました。
かれこれ一ヶ月前かな・・・・・・・('A`)
『彼は秘密の女ともだち』です!



この映画、観たいと思っていました!
なぜって、ロマン・デュリスが出ているから(ノ´∀`*)

300x.jpg

『タイピスト!』を観てから、すごく好きなんですよ〜。



あんまり背も高くないし、
顔の下半分もちょっとゴリラっぽい。

images2.jpg

だが・・・・・だが、そこがいい!



そのロマン・デュリスが、
フランソワ・オゾンの新作で女装癖のある男性を演じる
というんだから、
こりゃ観ないわけにはいかないでしょう!
韋駄天走りで映画館に行ってきました!



子どものころから親友同士だったクレールローラ
クレールはジル
ローラはダヴィットという伴侶を見つけ、
それぞれ幸せに暮らしていました。


ところが、ローラが病のため若くして死んでしまいます。
まだ生まれたばかりの娘を残して・・・・・・。
悲嘆に暮れるクレールでしたが、
ダヴィットのことを案じ、
ある日家を訪れてみました。


すると、
そこには、
女装をして娘をあやすダヴィットの姿が!!!

工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工


あまりの事態に最初は拒絶反応を見せたクレールでしたが、
子どもには母親と父親の両方が必要
というダヴィットの意見を聞き、
また、
ローラという親友を失った心の穴を
【新しい女ともだち】で埋めたいという気持ちから、
次第に女装をするダヴィットを受け入れていくのです・・・・


といった感じのお話です。



とはいえ、
この映画、フランソワ・オゾンの作品です。
そんなにシンプルに終わるはずはありません。


簡単に言ってしまうと、
ジェンダーがねじれにねじれて
結局ジェンダー規範がすべて取っ払われちゃう
そんな感じの物語になっています。



まず、最初は娘に母親が必要だからと、
女装癖の理由を説明していたダヴィットですが、
いやいや、そんなんじゃないんです。
この人、もともと女装癖があって、
それはローラも知っていたんです。


むしろ、
夫という立場から解放されたことで、
女として生きるという欲望が増幅しています。


じゃあ、女になりたいのか、
セクシュアリティはどうなってるのかというと、
別にゲイじゃないんですよね。
女のかっこうはするけれど、
性欲の対象は女なんです。



一方、クレールはというと、
ローラという大親友を失った悲しみを、
新しい女ともだち=ヴィルジニアで癒しているのですが、
そもそもローラとの関係において、
単なる友情では説明できない、
エロティックな欲望を抱いていたことが示唆されています。
つまり、
クレールには同性愛的欲望があったわけです。



となると、
女装をしている異性愛主義者のダヴィットと、
同性愛的欲望を持つクレールとの関係は、
なんとも
セクシュアリティとジェンダーがねじれにねじれて、
こんがらがって固結びになっちゃいますよね。
クレールがダヴィットに対して感じる欲望は、
果たして女性(=ヴィルジニア)に対する欲望なのか、
男性(=ダヴィット)に対する欲望なのか、
観ているこちらも分からなくなります。



で、
散々ねじれにねじれた結果、
結局こういう結論に至ります。


images.jpg

男だからとか女だからとか、
そういうのどうでもいいやないかーい!



そういう映画です。
もっと単純に考えればいいんです。
クレールとダヴィットは、
一緒にいるときに楽しかったし、
互いに求めあっていた、
ただそれだけです。



物語のラストは複数の解釈を許容します。
クレールとダヴィットがどうなったのか、
人によって解釈が変わるでしょう。
クレールとジルは離婚したのか、
ダヴィットと二人、二人の母親として生きていくのか、
観るたびに解釈が変わりそうです。


スッキリしない結末を嫌う方もいますが、
人生なんてそんな単純じゃないんです。
特にこの映画は、
性の多様性や規範からの脱却を描いているので、
唯一絶対の結末を持ってくるのは、
かえって物語に違和感を与えてしまうのではないでしょうか。



ところで、
ロマン・デュリスの女装なのですが、
やはり顔は肌の粗さが目立ちます。
男性の方が肌の肌理が粗いのはどうしようもないのかな。
もともとロマン・デュリス、
ゴリラ系だしな('A`)


でも、
とにかく足がきれい!!!
足に関しては、その辺の女に負けない!
この足は見る価値あります!
うちの相方も、
「他の女優さんと比べても、一番足がきれいだったよ・・・・・・」
とため息をついておりました。



主演のアナイス・ドゥムースティエは、
私のこの作品で初めて見たのですが、
まあ! まあ! 可愛い!(*´ω`*)
幼さの残る、ちょっと田舎臭い顔、
日本人が好きなフランス娘ですよ!
劇中ではおっぱいも見せてくれてますからね!
内緒だよ!



というわけで、
ちょっと癖のある物語ですが、
全体的に重すぎず、
テーマが難解なわりに難解な映画ではないので、
おとなのみなさまにオススメです!


では、今日はこの辺で〜!
またお会いしましょう。
メルシーボークー!
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