ブラックフット [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごっちです!

先週末、なぜか山に関する映画を2本見ました。
山に関する映画が観たかったわけでもないのですが、
まあ、たまたまです。
おタマタマです。

一本目は『ブラックフット』
TSUTAYAで前に見掛けて気になっていた一本です。



まあ、簡単に言うと、
ハイキングに行ったカップルが熊に襲われるって映画です。
私はあまり動物に襲われる系のホラー映画は観ないのですが、
(だってほら、クソな確率が高いやん・・・・・・・?)
これはクマちゃんということで
観てみたいと思っていたのです。

ですが、
ホラー映画のコーナーをいくら探しても見つからない・・・・・・・。
あれー・・・・・。
検索してみたら、【アクション映画】コーナーにありました。
アクション・・・・・・? 
アクション映画の定義もよく分かりませんが、
熊と互角に戦って始めてアクション映画になりうると思うのですが、
その辺どうでしょう。



で、実際に、主人公は熊と互角に戦えたのかというと、
いや、もう全然ダメ。
熊、ちょう強い。ちょう恐い


人間なんてまったく太刀打ちできませんよ。
なすすべもない。
なすがまま。



ただね、
この映画、熊の恐ろしさを描いているようでいて、
実は最も恐ろしいのは、
バカな彼氏だってことを訴えているんですよ。



熊の恐ろしさを描いている作品としては、正直ダメ。
再現ドラマに毛が生えた程度
だって、
肝心の熊に襲われるシーン、
カメラブッレブレで何が起こってるか全然分からないですもん。


スクリーンショット 2015-11-06 23.52.47.png
グァアアア! ワアアアアアア!
って、熊の雄叫びと人間の悲鳴が交錯して、
作り物の熊のドアップが映されるんだけれど、
カメラがめっちゃ動いてて、何が何だかもう。


スクリーンショット 2015-11-06 23.53.33.png


スクリーンショット 2015-11-06 23.53.52.png


まあ、精巧な熊を作る予算がなかったんでしょう。
人間と熊が直接関わるシーンは、
POV映画でもないのに、カメラブッレブレ。
改めて、『ジョーズ』の偉大さを思い知らされました。



というわけで、熊に関してはホントガッカリで、
たいした印象も残らないのですが、
バカな彼氏に関してはもうマヂ、忘れらんねえ・・・・・・。


主人公のジェンはですね、彼氏と樹海にハイキングに行くんです。
ハイキングって行っても、
何日か野宿するガチなやつです。
彼氏はアレックスっていうんですがね、
どうしても子どものころ過ごした山を彼女に見せたいんですって。
そこには小径があって、そこを抜けると湖があって、
それがもう、ちょうきれいなんですって。



で、これがその彼氏・アレックス
スクリーンショット 2015-11-06 23.54.52.png


スクリーンショット 2015-11-06 23.55.15.png



行きの車の中でも変な歌を歌ってノリノリで、
正直嫌いなタイプ
横で観ていた相方が、
「りんごちゃん、この人きらいでしょ」
と聞いてきましたが、
ああそうだよ、嫌いだよ!


そして、私が「こいつ嫌い」と第一印象で得た判断は、
決して間違っていなかったのです・・・・・・・!


ジェンは美人でしかも弁護士なんです。
つまり才色兼備!
一方アレックスは庭師です。
ジェン曰く「才能があるから独立する予定」ですが、
アレックスは自分が庭師であることにコンプレックスを抱いている模様。
そんなもんだから、
アレックスは常にジェンにいいところ見せてやろうとしているんです。
とにかくええかっこしい


樹海に入る前にカヌーを借りたんですが、
その受付のおじちゃんが地図を持って行けと言ってるのに、
「子どものころから慣れてる山だから要らないよ」
と勝手に断ってしまいます。



さらには、
旅行中にジェンがメールとかするの嫌だからって、
勝手にジェンのスマホを車に置いてきてしまうんです!



まあなんていうか、
ここは俺のシマだから俺に任せときゃいいんだよ



この旅行中、俺だけを見てろよ!



ってスタンスです。



で、どうなったかというと、
はい、予想通り。
アッサリ道に迷って遭難しちゃいまーす!


つーか、そもそも、
アレックスがジェンを連れて行きたいという小径は、
立ち入り禁止エリアに指定されていて、
本当は入っちゃいけないのに、
アレックスは勝手に入っていこうとしていたのです。


彼女、弁護士ですよ?!
弁護士に何やらせようとしているんですか!



アレックスについていけば大丈夫だと思っていたジェンは、
樹海で遭難したと知ってそりゃもう怒ります。
通報しようにもスマホはないし、
水も食料もないし、
もう絶体絶命ですよ!



しかもね、これだけじゃないんですよ、このうつけ者は!
アレックスは、
樹海に入ってすぐに、熊の足跡を見つけてるんです。
樹海に熊がいることに、こいつ気付いてたんですよ!
それなのに、
ジェンに湖を見せたい、ジェンにいいところを見せたいって
己の欲望ばっかり優先しやがって!
このバカチンが!



さらにね、
樹海に入った初日に、
樹海のガイドと行き会うんですよ。
で、夕飯を一緒に食べようと言われるんですが、
ジェンが他の男と仲良くしていることが許せないアレックスは、
そのガイドに失礼な態度を取ってしまい、
結果的にそのガイドは早々に去って行ってしまうんです。


もしこのときガイドとじっくり会話をしていたら、
熊に関して注意喚起されたかもしれないし、
正しい湖への経路も確認できたかもしれない。
そういうチャンスを、
このバカチンはぜーーーーーんぶ潰してしまったんです!



このドアホーーー!



ああ、もうジェンに聞きたい。
なんでこの男と付きあってんだよ!
このバカチンの魅力ってなんだよ!
教えてくれよ!!



というわけで、
ハリボテみたいな熊よりも、
アレックスによっぽど腹が立つ映画でした。
二度目はないかな。
まあ、一度だったら観てもいいかもしれない映画です。
アレックスに文句を言いながら観るのが正しい見方です。



では、この辺で!
いつもありがとう!
もう1本の山映画はまた改めて〜!
メルシーボークー!


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