セレステ∞ジェシー [好き放題の映画レビュー]

こんにちは! 腐りかけのりんごです!



先週末に観た映画をもう一本ご紹介します。
『セレステ∞ジェシー』です。



大学時代から付き合い始め、
そのままゴールインしたセレステとジェシー
しかし、二人は離婚を決意し、別居生活を始めます。


とはいえ、
売れないイラストレーターのジェシーは、
セレステの自宅の敷地内にアトリエを借り、
別居中にもかかわらず、
ふたりはいつも一緒にいます。


もうすぐ夫婦ではなくなる、
でも、ずっと親友でいられる
そう思っていた二人ですが、
ジェシーが別の女性と結婚することになり、
二人の関係が大きく変わっていくことになります。



という、【ゴールの後の恋の行方】を描いた物語です。


なぜセレステとジェシーが別居したのか、
その具体的な理由はハッキリとは語られません。
いつまでもうだつの上がらないジェシーに、
バリバリ働くキャリアウーマンのセレステが愛想を尽かした、
というのは想像できますが、
恐らく、
別居した当初は、
二人の間に【離婚】はそれほど明確なものではなかったのでしょう。



二人で下ネタを言い合ってゲハゲハ笑う
セレステとジェシーは、
正直、非常にお似合いのカップルです。
二人でこのまま年を取っていったらいいのに、
老後も同じようにゲハゲハ笑ってればいいのに、
そう思えるカップルです。


でも、二人は別々の人生を歩むことになります。
どうして、二人は添い遂げられなかったのか、
その理由を考えているうちに、
恋愛と結婚の違いや、
運命と名付けられがちなタイミングの重要さ
に行き着きました。
ええ、私は行き着いたんです。



恋愛と結婚は別とか、
結婚を前提にしない恋愛なんてあり得ないとか、
恋愛と結婚を直結させるかどうか、
しばしば議論がなされます。



私自身は、
結婚につながる恋愛の方が、
最初から結婚を度外視した恋愛より有意義だと思うし、
結婚するつもりのない異性と付き合おうと
思ったことはありません。
結果的に結婚には至らなかった恋愛はありますけどね。



でも、セレステは、
結婚に恋愛以上の何かを求めてしまったのです。
セレステの稼ぎで十分暮らしていけるのですから、
別にジェシーが仕事をせずに
スナック菓子ばっかりムシャムシャ食べていても、
生活の上で支障はないんです。
それなのに、
ジェシーとの別居を言い出してしまったのは、
結婚を何かこう、スペシャルなものだと
期待を持ってしまったからでしょう。



ええ、そりゃ、結婚はスペシャルです。
でも、スペシャルだけれども、
日常の一部でもあるんです。
ドラマチックな側面なんてほんの一部で、
残りの大半は、ありふれた日常なんです。



セレステにとって、
ジェシーはつまらない日常を一緒に過ごし、
つまらない日常を楽しむ相手としては、
実に最良のパートナーだったと言えます。
それなのに、
セレステはジェシーに不足を感じてしまったんです。



不足を感じて別居をしたとは言っても、
セレステはジェシーがいつかは自分の元に戻ってくる、
自分と離婚したことで改心して、
足りなかった何かを補った新生ジェシーとなって、
共に暮らす時が来るだろうと、
漠然と考えていたんだと思います。
その点では、
セレステは油断していたとも言えるし、
驕り高ぶっていたとも言えるでしょう。



ジェシーが別の女性との結婚を言い出したことで、
セレステは自分の過ちに気付き始めますが、
ジェシーがヴェロニカと結婚する気になったのは、
決して確率は高くない偶然が起きたからです。
(ネタバレを避けてこんな表現になってしまいました)


これは、ヴェロニカにとっては運命と感じられたでしょうが、
ジェシーにとっては、
タイミングが悪いと感じられたことでしょう。



タイミングって便利な言葉ですよね。
タイミングが悪い、
そういってしまえば、
すべての責任をそこに押しつけられる、
そんな言葉ですよね。



でも、人生の本当に大切な節目っていうのは、
タイミングが悪いという言葉ではごまかせないんです。
セレステは、ジェシーを失ってそのことに気づいたはずです。
タイミングさえ合えば、
ジェシーと復縁できる、
今はそのタイミングじゃないだけなんだ、
そう思ってジェシーと友人関係を続けていたセレステは、
結局、
自分自身で判断する勇気を持たなかったんです。



セレステは、自分から動こうとしなかったから、
ジェシーを失うことになったといってもいいでしょう。
じゃあ、
ジェシーを手に入れたヴェロニカは自分から動いたのか、
これがまた皮肉なことに、
ヴェロニカもまた自分から何かをしたわけじゃないんですよね〜。



ただまあ、ヴェロニカの登場以前にも、
セレステには行動する機会はいくらでもあったはずです。
新生ジェシーを求めるのであれば、
セレステ自身がもっと積極的に働きかけるべきでした。
ただ待っているだけだったセレステは、
【タイミング】を見計らうことすら放棄していた、
あまりにも他人任せ、あるいは運命任せだったと言えるでしょう。



なんだか、セレステに手厳しいレビューになってきてしまいましたが、
私はセレステという女性を嫌いではありません。
誰だって、
本当に失うまでは、その大切さに気づけないものなんですよね。



セレステとジェシーが別れてしまったのは、
二人がお似合いだっただけに残念でなりませんが、
ヴェロニカとの結婚によって、
見違えるようにしっかりとしたジェシーの姿を見ると、
ジェシーの中で、
大きな決意が成されたのだろうと思われます。
セレステは、
ジェシーはずっと変わらない、そう思っていたけれど、
ジェシーはちゃんと変化を遂げていたのです。



うーん、なんかよくまとまらないです!
まとまらないけれど、
いい加減長くなったし、もう終わりたいと思います(勝手)。
また気が向いたら書き直します!
もうこれで勘弁して〜!



おっと、そうだ!
忘れてた!!!!
この映画、イライジャ・ウッドも出ています!
あまり出番は多くありませんが、
『グランドピアノ』『マニアック』と、
なんだかなあ(阿藤海の声で)という映画が
続いていたことを考えると、
なかなかいい役を演じていると思いました!



というわけで、
今日はこの辺で!
メルシーボークー!

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