クロニクル [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐敗間近のりんごっちです!



ふうううう。
やっと年賀状の印刷が終わりました!
素材が入ったCD-ROM付きの本を買って、
素材を元に編集していくのですが、
ついつい、凝ってしまいます。



うちの猫の画像を追加したり、
なんだかんだと数時間経過・・・・・・・('A`)
印刷を始めたら、
お約束の印刷ミス・・・・・・・・('A`)



とは言え、
年賀状くらいでしか連絡を取らない方もいるわけで、
それを考えると、
“やっつけ”の年賀状じゃ失礼かなと思われるわけです。
大体、“やっつけ”の年賀状って、
見てすぐに分かりますよね。



新年早々不愉快になるのも、
不愉快にさせるのも嫌なので、
年賀状くらいはちゃんと送りたい
そう思っています。
お、JPの回し者みたいになってるぞ!



さて、先週末観た映画、2本目は、
『クロニクル』です。



2012年製作のアメリカ映画です。
うちの相方が録画していたのですが、
私はこの映画の存在を知らなかったし、
【超能力】の映画だと聞いて、
正直、興味が持てなかったんです。
SFって、苦手な分野なんですよね。


が、
ものすごいいい映画だったんです。
この映画は、ぜひオススメしたい一作です。



高校生のアンドリューは、
病気の母親と、暴力的で飲んだくれの父親と3人暮らし。
いわゆるイケてない男子で、
恋人どころか友だちもろくにいません。
唯一の友だちは、イトコのマットくらい。
毎日の生活に何の希望も見出せないアンドリューは、
毎日の生活をカメラで記録し始めることにします。


マットと参加したあるパーティで、
森の中にある大きな穴を発見したアンドリュー。
マットの友人・スティーブと共に、
その穴に入ったところ、
3人は超能力を身につけてしまいます。


最初は、
サイコキネシスによって物を動かす程度だったものの、
3人は次第に力を増幅、制御できるようになり、
空を自由に飛べるようになります。
アンドリューは、マット、スティーブといつも一緒に
行動するようになり、
初めて高校生活を漫喫するようになります。
超能力を用いた手品でアンドリューは人気を博し、
一躍学校の人気者になりました。


が、楽しい日々は長くは続きませんでした。
ある不幸な出来事きっかけに、
アンドリューは心のバランスを崩し、
自らの持つ能力を
暴力的に爆発させていくことになるのです・・・・・・。




いやねえ、本当にいい映画でした。
ビックリです。
あまりの切なさに、 胸がキュウウウウウっとなりました。


監督自身が、影響を受けた作品として
『キャリー』を挙げているようなのですが、

私自身も、
観ている途中で『キャリー』を思い出しました。



主人公のアンドリューは、
青春の負け組なんです。
青春というやつは残酷なもんで、
勝ち組と負け組がパッカリと分かれるんです。



青春における勝ち組と言えば、
何と言っても、異性からモテる奴です。
青春における強さとは、まさに【モテ】
モテる奴は文句なしに強い、それが青春なんです。



アンドリューは、
モテないし、友だちもいないし、
家では父ちゃんに殴られるし、
負け組どころか、
青春から完全に置き去りにされている、
そんな少年でした。
彼がカメラを手にしたのは、
それが彼が外界と接する唯一の意味だったからです。
彼は、カメラを通して人と接し、
カメラを挟んで人と接するしか、
自分を排除する青春世界に存在できなかったのです。



キャリーもまた、青春における負け組でした。
初めてのプロムに胸をときめかせるものの、
幸せの絶頂からいっきに突き落とされ、
キャリーもまた、破滅の道を辿っていったのです。



この映画は、
POV方式の作品で、
最初は超能力版『ブレアウィッチ』かと
ヒヤヒヤして観ていたのですが、
POV方式というか、
カメラの存在を非常にうまく
利用していることに気付きました。


先ほど書いたように、
物語の最初では、カメラの存在が、
アンドリューと外界との距離感を象徴しています。


アンドリューがマットやスティーブと仲良くなり、
【仲間】ができたときには、
カメラはアンドリューの手から離れ、
【仲間】がアンドリューに向ける親愛のまなざしが、
カメラの存在によって表現されることになります。


そして、最後、アンドリューが我を忘れ、
力を増幅させ暴走させたときには、
人々がアンドリューに向けるカメラが、
再びアンドリューと周囲とに距離が生まれ、
アンドリューがもはや
【モンスター】となってしまった
こと、
好奇のまなざしを向けられる対象となったことを
表しているのです。



この映画は、青春の残酷さをよく表しており、
故に、たまらない切なさを感じさせられます。
アンドリューたちが空を飛ぶシーンは、
観ているこちらも爽快感を味わうことが出来ます。
POVで撮られているからこそ味わえる爽快感です。



が、
青春はやっぱりそんなに甘くはないんです。
さんざん楽しませてくれたくせに、
突然牙をむき、一気に地の底に突き落とす、
それが青春です。



私はもう何十年も前に青春を終えましたが、
青春を振り返ったときに感じる甘さと苦さ
その微妙な感覚がこの映画にはあふれていました。



『クロニクル』は、
ジョシュ・トランクの初監督作品です。
今後、どのような作品を撮るのか、
非常に楽しみです。



主役のアンドリューを演じていたのは、
デイン・デハーン
モテないという設定でしたが、
イケメンです。
ただ、ちょいちょい神保悟志を思い出してしまうのは、
私だけでしょうか・・・・・・・?



というわけで、
青春まっただ中の方にも、
とっくに青春終わっちゃった方にも、
オススメの映画でした!
あ、ちなみに、
私は負け組でしたよ・・・・・・・('A`) アハハ。



では、この辺で!
読んでくれてありがとう!
メルシーボークー!


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