デビルズ・ノット [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごです★



たいしてPVを稼げないブログを書く作業は、
着てはもらえぬセーターを編む作業に
似ています。


が、
着てはもらえぬセーターを編むのが
単なる自己満足であるのと同様、
ブログを書くこともまた、
単なる自己満足なのであります!


ですから、
気にしちゃだめだめ!!!!


世界中のPVを稼げないブロガーに伝えます。


気にしちゃだめえええええええええ!


というわけで、参ります。
本日は結構前に観たんですが、
『デビルズ・ノット』です。



ええ、この映画を観た理由、
それはコリン・ファースです。
映画の存在すら知らなかったのですが、
たまたまTSUTAYAで見掛けて、

コリン・ファースゥゥゥウ!

と鼻息を荒くした中年女はこちらです。

まあ、もちろん、
コリン・ファースだからって内容も見ずに借りたわけじゃなくて、
ちゃんとストーリーも確認して、
面白そうだから借りたんですよ。



アメリカ・アーカンソー州の小さな町ウエストで
8歳の少年3人が行方不明となり、
森の中で無残な遺体となって発見されます。


3人はいずれも全裸、
後ろ手に手をしばられ、
暴行された形跡もありました。


この事件の容疑者として逮捕されたのは3人の少年。
彼らは、
悪魔崇拝主義者として知られていた、
いわゆる、地域の鼻つまみものでした。


3人はいずれも無罪を訴えたのですが、
ろくに証拠も提出されないまま裁判が進み、
3人に有罪判決が下されます。
3人のうち主犯とされた1人は死刑判決を下されました。


この裁判のプロセス、判決に疑問を抱いた
私立探偵ロンは事件の真相を知るべく調査を開始します。
被害者の母親であるパムもまた、
ロンと関わっていく中で、
3人は犯人ではないと思うようになるのです・・・・・・・



といった感じのお話なんですが、
これ、実話なんですよね。


こんな事件があったということを
私は知らなかったのですが、
ウエスト・メンフィス3事件
として広く知られているようです。



これまでにもこの事件を元にした映画が
作られているようで、




機会があったら観たいなと思います。



で、それはともかくも、
実際に起こった事件を元にしていて、
しかもその事件は未解決なわけですから、
この映画の中でも、
少年3人を殺したのは誰なのか、
真犯人が明らかになることはありません



ですから、
【犯人は誰か】がゴールとなっているサスペンス映画
として観てしまうと、
肩すかしを食らうというか、
とにかくモヤモヤしてしまいます。
そういう視点で観てはいけない映画です。



この映画は、
多くの人々の先入観と偏見によって
罪の無い人が有罪になり得る恐怖を描いています。


犯人っぽい人物がいる、
その前提に合うように事実をねじ曲げ、
時には事実を隠蔽して物語を作り上げていく。
そしてその原動力となるのは、
多くの人の怒りや復讐心です。
言ってみれば、
集団ヒステリーのようなものなのです。



容疑者とされた3人は、
全米に広がった支援の輪によって現在は釈放されています。
が、18年もの時を刑務所の中で過ごした後のことでした。



この映画は、
物語として楽しむための映画ではなく、
こういう事件があったということを忘れないために、
人々が同じ過ちを犯さないよう警鐘を鳴らすために
作られた映画なんだと思います。


とはいえ、
やっぱりそれなりに楽しんで観られないと、
映画としての役目を果たせないことになってしまいます。
私はコリン・ファース目当てで借りたので、
コリン・ファースがどうだったか触れたいと思います。



うーーーーーーーーーーん('A`)


いやね、相変わらずかっこいいです。
が、私はコリン・ファースの何が好きかというと、
あのブリティッシュ・イングリッシュなんですよ。
あのブリティッシュ・イングリッシュを聞いているだけで、
惚れ惚れしちゃうんです。



ですがね、
今回はアメリカ人役ですから。
コリン・ファース、英国訛りの英語は話しません!


コリン・ファースの一番の魅力が発揮されてないやんけーーー!


クリープを入れないコーヒーみたいになっとるやんけーーーー!



これは本当に残念でした。・゚・(ノД`)・゚・。
やっぱりコリン・ファースは英国人じゃないと。



では、他の役者さんはどうかというと、
パムを演じたのは
リース・ウィザースプーン
もう母親役を演じる年になったのかと、
時の流れにしみじみと身を任せました。


以前、『MUD』の記事でも書いたのですが、
私はどうにも、
リース・ウィザースプーンを美人とは思えないんです。
ですから母親を演じるくらいの年齢になって、
しかも、
貧相な感じの、あまり品のよくない母親役を演じていて、
すごくしっくりときました。


『キューティ・ブロンド』の印象が強いけれど、



この人、アカデミー賞も獲ってるんですもんね。
いい女優さんになってきました(偉そう)。



あと収穫だったのは、
容疑者の1人を演じていたのが、
デイン・デハーンだったこと!


デハーン? と思われる方もいるかもしれませんが、
以前このブログでもご紹介した
『クロニクル』で主演を務めていた俳優さんです。


なんかどんどん頭髪が後退していて不安になるのですが、
目に不思議な魅力のある俳優さんです。
プラダのモデルに選ばれたこともあるんですね!
画像貼りたいけど
プラダにぶっ殺されそうなのでやめておきます。



というわけで、
すごく重い映画で、
楽しいかと言われると全く楽しくはありません。
でも、
こういうことがあったという事実を知ることに意義がある
そう思える映画です。



では、この辺で!
読んでくれて有り難う。
みなさんの一週間が素晴らしいものでありますように。
メルシーボークー!



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