イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
お久しぶりです。
腐りかけのりんごです!



いやあ、1週間ほど更新が滞りました。
実は、テニス肘というのになってしまいまして、
キーボードを打つのがつらいんです('A`)


いえ、テニスなんてやったことありません。
高校の体育の授業で何回かちょろっとやったっきりです。
私がテニス肘になったのは、
iPadと編み物が原因と予想されます。


先週ちょっと具合が悪くて、
二日ほど寝てたんです。
寝ている間、
仰向けになって
天井に向かって手を伸ばすような形で、
iPadを持ってたんですよねえ。
そのときは特に痛みを感じなかったですが、
私のiPadはiPad2で、
miniでもAirでもないので
やっぱり結構手には負担になったようです。



編み物の方も、
夢中になると数時間延々とやっちゃうんですよねえ。
今回はカチュームを作ったんですけど、
編み上がった後は、
手がガチガチになっていました。



テニス肘は安静にしてれば治るらしく、
今回は病院には行っていません。
が、これ以上が悪化したらさすがにやばいな('A`)



というわけで、
映画の話に参りましょう。
あんまり長く打つのもよくないからな!


実は結構前なんですが、
『イミテーション・ゲーム   エニグマと天才数学者の秘密』を観てきました!







今年のアカデミー賞で脚色賞を受賞した作品です。
今をときめく、
ベネディクト・カンバーバッチが主演していることでも、
話題になっているんじゃないかと思います。



第二次世界大戦中、
ドイツ軍が通信に使っていた暗号の解読に成功した、
イギリス人数学者アラン・チューリングの人生を
描いています。
アラン・チューリングは実在の人物で、
彼がドイツ軍の暗号に成功したというのも、
実際にあったことです。



お恥ずかしながら、
私はアラン・チューリングという人物を
この映画を観るまで知りませんでした。
ドイツ軍の暗号の存在も、
その解読が行われていたことも、
全く知りませんでした。


そのため、
ちょっとこの映画の内容を誤解していたところがありました。
私は、
まるでパズルを解くかのように
暗号を解いていくのだろう、
複雑なパズルを解くカギを発見するに至る過程が面白く、
そして、パズルを解いたときには、
この上ないカタルシスが得られる、
そんな映画だと思っていたんです。


暗号を解くメンバーを集める際に、
チューリングはテストとして
候補者にクロスワードパズルをやらせてましたから、
その段階でもまだ、
どうやって暗号を解くことになるのかな、ワクワク(^o^)
と思っていたわけです。



が、そうじゃないんですよね。
アラン・チューリングという人は、
現在使われているコンピューターの基礎を構築した人で、
ドイツ軍の暗号も、
自作のコンピューターによって、
電子解析させようとしたんです。



私が考えていたようなアナログなやり方で
暗号を解こうとした人も出てきましたが、
チューリングはそんなやり方では
到底解くことはできないと分かっていたのです。
そこで、
当時はまだ馴染みの薄かったコンピューター(のようなマシン)を作り、
それにデータを入れることで
暗号を解くことを試みたのです。



というわけで、
こういっちゃなんですが、
暗号の解読をやるのはチューリングではなく、
彼の作ったマシンなんです。



じゃあ、この映画は何が面白いのか、
何がテーマなのかというと、
私は次のように考えてみました。


人とは違ったこと
誰もやったことのない新しいこと
やろうとするときには、
必ずと言っていいほど、
周囲からの反発を受けることになります。
そして、
時として、その偏見と差別意識に満ちた反発は、
新しい可能性を正当に評価する機会を喪失させ、
結実したかもしれない新たな可能性
可能性のまま終わらせてしまうことがあります。
つまり、
新しいものや見慣れないもに対する愚かな恐怖心は、
私たちの生活や文化を、
時として停滞させているわけです。
その愚かさに対する反省の念
それがこの『イミテーション・ゲーム』のテーマではないかと、
私は思いました。



ちょっと抽象的になってしまいましたので、
物語に即して、
もうちょっと具体的に書きたいと思います(´ω`)


ちょっとネタバレになるかもしれませんが、
アラン・チューリングという人物について知識のある人なら
誰でも知っているようなことだと思うので、
書いちゃいますね。


アラン・チューリングはゲイなんです。
当時のイギリスでは、
同性同士の性行為は違法とされていて、
チューリングもまた、
男性と関係を持ったことを理由に逮捕され、
矯正治療を受けることになりました。


現在ではもちろん、
こんな法律は改正されていますが、
チューリングの生きた時代では、
同性愛者は犯罪者扱いされていたんです。
バカらしいと思いますが、
それが事実なんです。



逮捕され、
性的な嗜好、自らのアイデンティティを
否定されたことが原因か分かりませんが、
チューリングは自殺によって死んだと言われています。
チューリングの死が本当に自殺で、
そしてその理由が
セクシュアルマイノリティに対する差別
であるとするならば、
イギリスはあまりにも大きな過ちを犯し、
あまりにも大きな損失を被ったと言えますよね。


チューリングの業績は戦争を勝利に導いたし、
それはつまり、
戦死者の数を少なく抑えることに成功したとも言えるのです。
どこかのサイトで、
チューリングがいなければ、
今のAppleもMicrosoftもなかったかもしれない、
なんて書いてあるのも見ましたし、
チューリングはもっと生きていれば、
さらなる偉業を成し遂げたのかもしれないのです。


その可能性を潰してしまったのは、
自分とは異なる存在に対する恐怖心
なのです。
もちろん、
同性愛差別には、
宗教や社会システムの根幹を形成する価値観も
大きく関連しているでしょうが、
個人レベルにおいては、
もっと無邪気で、だからこそ愚かな恐怖心が
あるんじゃないかと思うんです。



思えば、
今ではイギリスは同性婚を法律で認めていますし、
数十年で大きく変化しましたよねえ。
チューリングも生まれる時代が違えば、
もっと楽な人生を歩めたのかもしれません。


日本でも、条例で同性カップルを認める動きが
あるようですが、
まだまだ条例レベルなんですよねえ('A`)
同性婚を禁じたからといって、
異性婚に向かうわけじゃあるまいし、
法的に認めればいいと思うんですけどね。



おっと、かなり長くなってきて、
腕が痛くなりはじめました。
最後に、
主演のカンバーバッチについて書いておきましょう。


いやあ、あの人、すごいですよね。
顔なんて全然かっこよくないのに、
何でかっこいんですかねえ。
実際、顔なんて
ちょっとイケてる馬レベルじゃないですか?
光GENJIの佐藤寛之を髣髴とさせますしね。


いや、disってるんじゃないですよ!
私、カンバーバッチ好きですから!
カンバーバッチを見て、
改めて、
男も年齢を重ねると顔じゃないんだなあ
シミジミ思いました。
いや、ホント好きですよ、カンバーバッチ。
ホントだって・・・・・・・・('A`)



では、
長くなりましたので失礼します!
肘の調子がよかったら、またお会いしましょう〜。
メルシーボークー!
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