フォックスキャッチャー [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
ちょっとお久しぶりの、
腐りかけのりんごです!



ちょっと更新が滞ってしまいました。
これには理由があります。
ちゃーんとあります。


ありまぁぁぁぁぁす!



いやね、タイトル通り、
『フォックスキャッチャー』を観たんです。



先々週の土曜日に、
珍しく一人で観に行きました。
その日は、相方が仕事でいなかったからです。
相方と一緒だったら、
『アメリカン・スナイパー』を観たんですが、
一人だったので、
相方があまり興味がないと言う、
『フォックスキャッチャー』を観たんです。



あまり前情報もなく、観ました。
実話を元にしているということ、
大富豪が金メダリストを殺すということ、
監督が、『マネーボール』や『カポーティ』を撮った、
ベネット・ミラーということ、
これくらいしか知らずに観ました。



始まって10分ほどして、
この映画はヤバい
そう思いました。
何て言うんでしょうか、
飲み込まれそう、そう思ったんです。
軽い気持ちで観る映画じゃない、
どんどん引きずり込まれて、
抜け出せなくなる映画だ、
そう思ったんです。



抽象的な説明で申し訳ないです。
が、
本当にごくごくたまに、
そういう映画に出会うことがあるんです。
観終わった後に、
全身を掻き毟りたくなる、
そんな感覚に襲われる映画です。
ハネケの『ピアニスト』や、
『少年は残酷な弓を射る』を観たときにも、
同じ感覚を味わいました。



抽象的ですよね、ごめんなさい。


『フォックスキャッチャー』は、
人が人を殺す映画です。
でも、同時に愛を描いた映画でもあります。
欲しくて欲しくてたまらないのに、
決して得られない愛を描いています。
【承認欲求】とも言えるのかもしれませんが、
私は、
埋められない【不在】を必死に埋めようともがいている、
そんな人間の悲しさを描いていると思いました。



一度観て、
あまりの衝撃に、
丸一日ほど頭から『フォックスキャッチャー』が
離れなくなりました。
相方にその話をしたら、
相方も観たいと言うので、
一週間後、今度は二人で観に行きました。
私も、
頭の中でうわああああああと広がっている感覚や観念を、
うまくことばにまとめるためには、
もう一度観る必要があると思っていたので、
二度目を観てから、ブログを書こうと思いました。



二度目は、
もう最初の3分で泣きそうになりました。
この映画は、
人間誰もが持つ弱さを的確に指摘してるんですよね。
認めて欲しい、
愛して欲しい、
分かって欲しい、
そんな当たり前の感情が交錯して、
結果的に悲劇が起こる、
そんな物語なんです。
自分の中にも確実にある弱さ
それを映像化して目の前に出されたから、
ヤバい、そう感じたんです。



抽象的すぎるので、
ちょっと具体的なことも書いていこうと思います。


まず、注目すべきはスティーブ・カレルの演技です。
特殊メイクをしているせいもありますが、
始まって30分くらい、
スティーブ・カレルだって気付かないレベルです。
スティーブ・カレルって、



これとか、



これなんかのイメージじゃないですか。
コメディ映画のイメージが強いですよね。
が、
今回は全くの別人の様でした。
大富豪ジョン・E・デュポンを演じたスティーブ・カレルは、
デュポンの持つ孤独や弱さ
完全に演じきっていました。
アカデミー主演男優賞にノミネートされたのも、
納得の演技です。
鬼気迫る演技で、異常性を感じさせるんですが、
しかし、どこか人間くささも感じさせます。
スティーブ・カレルがいなければ、
この映画はこんなに素晴らしい出来映えには
ならなかったと思います。
マジ、見直した。



映画の内容については、
うまく考えがまとまっていないのですが、
ほとんど女性が出て来ない点、
そして、【父親の不在】が気になりました。


ホモソーシャルな関係を描きつつ、
ホモセクシュアルな関係も想起させている、
そうも感じました。
絵画室でのトレーニングシーン、
あれはセックスを思わせる描写だと感じたのですが、
いかがでしょうか・・・・・・・。
ジョンとマークの間に性的な関係があったのなら、
また物語の見方が変わってきますよね・・・・・・・。



ああ、あと、
これはTwitterのフォロワーさんに言われて、
はたΣ(゚Д゚)と気付いたのですが、
【フォックスキャッチャー】というタイトル
意味深ですよね。
狐を狩るために人は犬を放ちます。
犬を利用することで狐を狩るわけです。


では、この映画では
得るべき狐とは何なのか、
誰が犬として利用されたのか、
色々と解釈ができると思います。


Twitterで思いがけず知恵をいただきました。
ありがとうございます(´∀`*)



というわけで、
全然まとまりません!!!!
あまりに衝撃を受けすぎて、
ちっとも考えがまとまらないんです。
そんなこんなで更新がすっかり遅れてもうて、
これ以上遅らせてもいかんと、
今こうして、
拙い文章を書いているわけです。



DVD化されたらまた観るので、
そのときに考えをまとめようかな(´ω`)
ともかくも、
オススメなんてもんじゃない映画なので、
よかったらみなさん観て下さい。
めっちゃ暗いし、
めっちゃ圧迫感あるし、
うあああああああああ!って叫んで
逃げ出したくなるような映画ですが、
私は大好きです。



ふう・・・・・・何とかまとめた('A`)=3
『フォックスキャッチャー』以後も
色々映画を観たので、
明日以降更新して行きますね。
では、
今日はこの辺で〜。
メルシーボークー!
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