セッション [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごっちです!



さて、久しぶりの映画レビューです。
結構前に観たのですが、
色々忙しくて、レビューが遅れてしまいました。


話題の『セッション』を観てきましたよ〜!



とある著名なジャズミュージシャンの方が、
この映画を酷評したと話題になっていましたが、
私がそのことを知ったのは、
映画を観た後でした。
一応、その方のブログも覗いてみたのですが、
とにかくまあ長い文章なので、
全部を読むことはできませんでした。


というわけで、
菊地成孔氏のレビューは読まずに、
私自身のレビューを書いていきたいと思います!


物語は単純です。
アメリカ屈指の名門音楽大学が舞台です。
ニーマンはドラマーとして成功することを夢見ています。
フレッチャーは大学内でバンドを指揮している教員ですが、
厳しいことで知られています。
ニーマンの才能を見出したフレッチャーは、
自らのバンドにニーマンを加入させますが、
フレッチャーの指導は
常識を遥かに超えた厳しさ・・・・・・
いや、むしろ体罰とも言える異常性を持っていたのです・・・・・・!



という感じでしょうか。
ただ、
最初に断っておきたいのですが、
この映画は音楽の素晴らしさを描いているわけでも、
師弟愛を描いているわけでもありません。


大馬鹿と大馬鹿がどっちが馬鹿か競っている、
そんな抱腹絶倒の大馬鹿映画です。




フレッチャーの指導は、
指導の域を遙かに超えています。
私は、
『フルメタル・ジャケット』の鬼教官
を思い出しました。
教育ってレベルじゃありません。
馬鹿野郎です。
もはや存在自体がギャグです。


が、その馬鹿野郎に食らいつくニーマンも、
相当な馬鹿野郎です。
練習しすぎて常に血だらけです、馬鹿です。
限度ってものがあるだろう、そう言いたくなります。
血が流れる度に、
感動ではなく失笑が漏れてしまいます。


馬鹿と馬鹿が出会っちゃったから大変です。
馬鹿の化学反応が起きて、
とんでもない展開になっていきます。
それが、物語の結末に用意されている【セッション】です。


芸術として何かが結実するわけでもないし、
師弟関係によって成長が見られるわけでもありません。
馬鹿が大馬鹿ととして大成し、
馬鹿の大花火をぶち上げる
そんな結末です。



この映画をジャズの冒涜と捉える方も
いらっしゃるようですが、
いやいやいや、そもそもジャズを描いているわけではありません。
別にこの映画、
ジャズじゃなくてもいいんです
音楽じゃなくてもいいんです。
野球でもいいし、
短距離走でもいいし、
受験勉強でもいいんです。
たまたまジャズだった、そんな映画です。



『巨人の星』を思い出して下さい。
小さな子どもが大リーグボール養成ギプスを着ける、
それをトレーニングとして描いていました。
ギプスっていうか、バネですからね、あれ。
『巨人の星』を見て、
野球ってそんなもんじゃないよ!
そう怒る人がいたとしたら、
何というか、野暮なことを言いやがって、
ギャグも通じないのかよって思いますよね?
いや、まあ、 梶原一輝はギャグとして書いていたわけじゃないのかも しれませんがね・・・・・・・・。



ともかくも、
『セッション』ってそんな映画なんです。
バッカじゃねえのwwwww
って、笑いながら観る映画ですよ。
あまりに馬鹿すぎて、
その馬鹿っぷりに引き込まれますがね、
引き込まれて放心状態になった後に、
お腹の奥の方から笑いがこみ上げてくる、
そんな映画ですよ。


まあ、なんというか、
アイロニーたっぷりのブラックユーモア映画
ってところでしょうか。
ホラー映画で笑えるタイプの人は、
この映画、きっと気になると思います。
が、
真面目すぎる人、
冗談の通じない人は嫌悪感を覚えるかもしれませんね。



私がこの映画を観たかった理由の一つに、
フレッチャーを演じているのがJ・K・シモンズ
という点が挙げられます。
いやあ、
首の皺がすごかったwwwww
妖怪蛸入道かと思ったwwwww
シモンズ最高でした〜♪



というわけで、
私は『セッション』大好きです!
ものすごい面白い映画で、
アカデミー賞も獲っているのに、
上映している映画館が少ないのが残念です。
私は新宿まで観に行ったのですが、
超満員でしたよ!!
これから上映館増えるかな〜。



では、
またお会いしましょう!
メルシーボークー!
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