ありふれた事件 [好き放題の映画レビュー]
こんにちは、腐りかけのりんごっちです!
少々、更新が途絶えておりましたが、
腰痛で苦しんでおりましたあああああ!
以前腰痛については記事を書きましたが、最近調子がよかったので、
もう治ったんちゃう、実際〜(´ω`)
と油断しました。
座りすぎはあかんって分かってたのに、
延々と座って
ゲームやったり、ブログ書いたり、ゲームやったり、
ゲームやったりしていました。
腰痛治療についてはまた改めて記事を書きますが、
結構やばい状態ですわ、トホホ。
さて、映画観ましたよ!
『ありふれた事件』です!
1992年のベルギー映画ですね。
ベルギー映画ですが、台詞は全編フランス語になっています。
もう20年前の作品ですが、今回やっと国内DVDリリースとなりました。
映画が始まってわずか数秒後、いきなり人が殺されます。
なぜ殺されたのか、なぜその人が殺されなければならなかったのか、
まったく理由が分からないまま、
遺体を始末する際に注意するべき点を、犯人自ら解説を始めます。
この映画は、
生活費を稼ぐために強盗殺人をする一人の男に密着した
ドキュメンタリー映画を撮る、
という体裁になっています。
もちろん、すべてフィクションで、
いわゆるモキュメンタリーという手法を採用しているわけです。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』などでも使われている手法ですね。
この映画、観るのを一瞬ためらいました。
なぜかっていうと、DVDの発売元がアルバトロスだったからです。
アルバトロスだとなぜためらうかって?
だって、アルバトロスって、
こんな映画ばっかり配給している会社なんですよ・・・・・・・(´ω`)
最近話題になった映画だと、『複製された男』があるでしょうか。
『複製された男』は話題になっていたので観に行きましたが、
まあ、なんというか、
アルバトロスらしい最後がポカーン( ゚д゚)な映画でした。
前に観た『Hotel』も
終わってポッカーン( ゚д゚)でしたねえ・・・・・・。
だから、『ありふれた事件』もちょっとためらったのですが、
かなり面白いという評判を聞いたので、思いきって借りてみました(゚∀゚)
主人公のベンは、とにかく殺しまくります。
淡々と、まさに職業として、良心の呵責もなく殺します。
恐らく、100人以上殺しているのではないでしょうか。
生活のためと言って、どんどん殺し、どんどん金を奪います。
その殺しっぷりは、
実在する殺人鬼・ヘンリー・リー・ルーカスを描いた映画『ヘンリー』を思い出させました。
主人公ベンは、子どもや貧乏人は殺さないとか、
金を盗むため以外には殺さないとか、
色々こだわりを持っていて、
政府の進める都市再開発に批判的だったりと、
一応、本人は主義や主張を持っているつもりのようです。
が、基本的にバカです。
都市再開発で建てられた住宅の外壁が赤いレンガだったことを批判し、
「赤は暴力の色だ、社会を悩ませる暴力の色にするなんて」
と言っていますが、
まさに、
おまえが言うな、おまえが!!!!!!!
です。
ガンガン人を殺して他人の命を尊重なんてしないくせに、
自分の家族や仲間は大切にしていて、
本人は自分の美学を貫いているつもりかもしれないし、
詩とか読んじゃってデカダン気取ってるつもりかもしれないけれど、
基本的にバカ、つーかノータリン。
言ってることとやってることに矛盾だらけだし、
おまえが作った詩、安っぽすぎるんだよ!
そんな安っぽい殺人鬼ベンくんを、
この映画は皮肉たっぷりに描いています。
ベンくんの凶行に密着して映画を作る撮影スタッフの姿も同時に捉えることで、
報道やエンターテイメントを理由に犯罪を傍観する人々に対しても、
皮肉な態度を見せています。
そして、その皮肉さが、乾いた笑いを生む作品になっています。
残虐な殺人が繰り返されるので、不快に思う人もいるかもしれません。
でも、あまりに残虐な殺人を淡々と描くことで滑稽さが生まれ、
結果的に残虐な殺人に対してのアンチテーゼとなっている、逆説的な物語だと思います。
モノクロ作品なので、過剰にグロい絵になっていないのもいいと思います。
アルバトロスの中では、かなりアタリの作品だと思いますよ〜!
では、これからまた映画観るので、終わったらご報告しますね。
ここまで読んでくれてありがとう!
メルシーボークー!
↓うっかり手が滑ってポッチリしてみてもいいんだぜ?
人気ブログランキングへ
少々、更新が途絶えておりましたが、
腰痛で苦しんでおりましたあああああ!
以前腰痛については記事を書きましたが、最近調子がよかったので、
もう治ったんちゃう、実際〜(´ω`)
と油断しました。
座りすぎはあかんって分かってたのに、
延々と座って
ゲームやったり、ブログ書いたり、ゲームやったり、
ゲームやったりしていました。
腰痛治療についてはまた改めて記事を書きますが、
結構やばい状態ですわ、トホホ。
さて、映画観ましたよ!
『ありふれた事件』です!
1992年のベルギー映画ですね。
ベルギー映画ですが、台詞は全編フランス語になっています。
もう20年前の作品ですが、今回やっと国内DVDリリースとなりました。
映画が始まってわずか数秒後、いきなり人が殺されます。
なぜ殺されたのか、なぜその人が殺されなければならなかったのか、
まったく理由が分からないまま、
遺体を始末する際に注意するべき点を、犯人自ら解説を始めます。
この映画は、
生活費を稼ぐために強盗殺人をする一人の男に密着した
ドキュメンタリー映画を撮る、
という体裁になっています。
もちろん、すべてフィクションで、
いわゆるモキュメンタリーという手法を採用しているわけです。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』などでも使われている手法ですね。
この映画、観るのを一瞬ためらいました。
なぜかっていうと、DVDの発売元がアルバトロスだったからです。
アルバトロスだとなぜためらうかって?
だって、アルバトロスって、
こんな映画ばっかり配給している会社なんですよ・・・・・・・(´ω`)
最近話題になった映画だと、『複製された男』があるでしょうか。
『複製された男』は話題になっていたので観に行きましたが、
まあ、なんというか、
アルバトロスらしい最後がポカーン( ゚д゚)な映画でした。
前に観た『Hotel』も
終わってポッカーン( ゚д゚)でしたねえ・・・・・・。
だから、『ありふれた事件』もちょっとためらったのですが、
かなり面白いという評判を聞いたので、思いきって借りてみました(゚∀゚)
主人公のベンは、とにかく殺しまくります。
淡々と、まさに職業として、良心の呵責もなく殺します。
恐らく、100人以上殺しているのではないでしょうか。
生活のためと言って、どんどん殺し、どんどん金を奪います。
その殺しっぷりは、
実在する殺人鬼・ヘンリー・リー・ルーカスを描いた映画『ヘンリー』を思い出させました。
ヘンリー ある連続殺人鬼の記録 コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: マクザム
- メディア: DVD
主人公ベンは、子どもや貧乏人は殺さないとか、
金を盗むため以外には殺さないとか、
色々こだわりを持っていて、
政府の進める都市再開発に批判的だったりと、
一応、本人は主義や主張を持っているつもりのようです。
が、基本的にバカです。
都市再開発で建てられた住宅の外壁が赤いレンガだったことを批判し、
「赤は暴力の色だ、社会を悩ませる暴力の色にするなんて」
と言っていますが、
まさに、
おまえが言うな、おまえが!!!!!!!
です。
ガンガン人を殺して他人の命を尊重なんてしないくせに、
自分の家族や仲間は大切にしていて、
本人は自分の美学を貫いているつもりかもしれないし、
詩とか読んじゃってデカダン気取ってるつもりかもしれないけれど、
基本的にバカ、つーかノータリン。
言ってることとやってることに矛盾だらけだし、
おまえが作った詩、安っぽすぎるんだよ!
そんな安っぽい殺人鬼ベンくんを、
この映画は皮肉たっぷりに描いています。
ベンくんの凶行に密着して映画を作る撮影スタッフの姿も同時に捉えることで、
報道やエンターテイメントを理由に犯罪を傍観する人々に対しても、
皮肉な態度を見せています。
そして、その皮肉さが、乾いた笑いを生む作品になっています。
残虐な殺人が繰り返されるので、不快に思う人もいるかもしれません。
でも、あまりに残虐な殺人を淡々と描くことで滑稽さが生まれ、
結果的に残虐な殺人に対してのアンチテーゼとなっている、逆説的な物語だと思います。
モノクロ作品なので、過剰にグロい絵になっていないのもいいと思います。
アルバトロスの中では、かなりアタリの作品だと思いますよ〜!
では、これからまた映画観るので、終わったらご報告しますね。
ここまで読んでくれてありがとう!
メルシーボークー!
↓うっかり手が滑ってポッチリしてみてもいいんだぜ?
人気ブログランキングへ
Facebook コメント