マニアック [好き放題の映画レビュー]

こんにちは!
腐りかけのりんごおばちゃんです!



連休も終わりですね。
みなさん、楽しく過ごされましたか?


私は、うちの猫の体調がちょっと悪くて、
病院に連れて行ったり、
うんちの様子を見たりと、
慌ただしく過ごしました。


そんなこんなで、
結局、映画も観に行くのは延期し、
家でDVDを観ました。
『マニアック』です。



2012年のフランス・アメリカ共同製作映画です。


この映画、オリジナルの予告編を観たときから、
すっごい観たいと思っていたんです。


あのイライジャ・ウッドが殺人鬼を演じる
そう聞いただけで何となくワクワクしませんか?


マネキン修復士のフランクは、実は殺人鬼。
女性を殺しては、その髪の毛を皮ごと剥ぎ、
自宅に持ち帰っています。


ね、あらすじを聞いてもワクワクするでしょ?


でもね、
なんていうか、イマイチでした・・・・・・('A`)


まず、誰に自己同一化して観ていけばいいのか、
それが分からないんです。


この映画は、フランクの視点にカメラが置かれている、
いわゆるPOV方式で撮られた映画です。
ですから、
主人公でありながら、
イライジャ・ウッドの姿が映されることが
極端に少なくなっています。
鏡を覗き込んだり、ガラスに姿が映ったりしなければ、
基本的にイライジャ演じるフランクの姿は映されません。


客観的にフランクの姿を観る機会がないため、
その表情をうかがい知ることはなかなかできません。
となると、
フランクの目に映るもの、
フランクが何を見ようとしているものを通して、
フランクという人物を知るしかありません。


が、フランクの視界に映る情景から、
フランクの人物像を知ることは
なかなか難しいように思いました。
一度しか観ていないので、
もしかしたら何か見逃しているのかもしれませんが、
とりあえず一度観ただけでは、
フランクの視界に映る情景に
何らかの意味を見いだすことはできませんでした。



フランクがなぜ次々と女性を殺すのか、
その動機もハッキリとは語られませんし、
なぜ髪を剥ぐのかも分かりません。
母親に対する執着があるようですが、
それがどう犯行と結びついているのか、
明確に語られることはありません。


というか、母親に対する執着による犯行って、
あまりにもありきたりすぎて、
もうちょっとなんかないのかよ、
と思ってしまいました('A`)



さらに、ストーリー展開にも無理があるというか、
ツッコまずにはいられない箇所が多々見られます。


被害者となる女性に出会い系サイトで
自分の画像を送ってしまうフランク・・・・・・・
犯行現場に指紋どころか、
ゲロまで残してきてしまうフランク・・・・・・
これでどうして犯行が明るみにでないのか、
イタリア警察に続いてアメリカ警察も無能なのかと
思っていたら、
うっかりミスで犯行をポロリと
自供しちゃうフランク・・・・・・・




なぜなんだ・・・・・・・・('A`)



じゃあ、被害者の女性に共感できるかというと、
被害者はアッサリ殺されてしまうから、
人物像なんて分からないまま画面から姿を消すし、
大体、フランクに尾けられてることに気付いたからって、
誰もいない駅で電車降りるなんて、
ちょっとアホ過ぎませんかねえ。
電車に乗ってた方がまだ安全だったでしょうよ。



物語は、フランクがアンナという女性と知り合い、
アンナとの関係を深めていくプロセスを軸に
展開していきますが、
じゃあアンナに共感できるかっていうと、
アンナも何か、単なるキレイなおねえちゃんって程度で、
それほど共感する要素はない・・・・・・。



つまり、
主人公のフランクは殺人鬼にしては中途半端だし、
被害者となる女性たちの情報もあまりに少なすぎるわけで、
どこに身の置き所を定めて観ればいいのか、
分からないまま90分が過ぎてしまったんです。



というわけで、
『グランドピアノ』に引き続き、
なんでイライジャ、出演しちゃったんや!
と思ったのですが、
この映画、リメイクだったんですね!
不勉強で知りませんでした。


オリジナルは1980年に公開されています。



予告編を見る限り、
オリジナルの方が面白そうにみえますね・・・・・・(´ω`)


それに、オリジナルは、
主人公が冴えないヒゲデブなので、
まだストーリー展開に納得がいきます。
母親に対する執着はオリジナルでも同様にあるようですが、
母親に対する屈折した感情が、
女性に対する偏執的な欲望
生み出しているという設定だとして、
主人公がイライジャ・ウッドじゃ、
設定を生かしきれないし、矛盾が生じてしまいますもん。


だってそうでしょう?
イライジャ・ウッド、
めっちゃかわいい
じゃないですか。
正直、モテますやん?
モテ幕張ですやん?
女の中に母親の幻影を求め続けてるにしても、
どんどんとっかえひっかえできちゃいますやん。



でも、冴えないヒゲデブなら話が違います。
モテないですから。
欲求がどんどん溜まって、
どんどん偏執的な方向へと向かっていくでしょう。
きっとヒゲデブも、
最初は普通のお付き合いがしたかったんだと思います。
でも、
全然モテないし、
世の中の女は自分をゴミみたいに扱うし、
だったら、理想の女性を自分のそばに置いておきたい、
そう思って、髪の毛を剥ぎ、
マネキンにかぶせて自室に飾っておいたんでしょう。


ヒゲデブ・・・・・・・つらかったよな・・・・・・・('A`)
(注:オリジナル版は観ていません)



てなわけで、
今はヒゲデブを思って涙が止まりませんが、
オリジナル版の方は、
DVDをレンタルできたら観たいと思います!
一方、
リメイク作品である本作は、
あまり面白くありませんでした!


せめてもうちょっと殺し方を工夫するとか、
見せ場を作ってほしかったです。
ただまあ、うちの相方は、
「嫌いじゃない」って言っていたので、
好きな人は好きなのかもしれないですね。



というわけで、
あまり映画を観られなかった連休でした!
うちの猫の体調が回復したら、
もっと映画観るぞー!


今日も読んでくれてありがとう。
これからも頑張りますー!
メルシーボークー!









マニアック 2枚組 The strongest edition [Blu-ray]

マニアック 2枚組 The strongest edition [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: Blu-ray



マニアック special version [DVD]

マニアック special version [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: DVD



nice!(1) 
共通テーマ:映画

nice! 1

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。