セックス発電(SEX発電)【邦題で損してる!人間の素晴らしさを描いた大人のコメディ。エロは少なめ】 [好き放題の映画レビュー]

こんにちはー!

タイトルに惹かれて迷い込んで来てしまった方もいるかもしれませんが、
『セックス発電』という映画を観ました!

ち、違いますよ、決してエロ目的じゃないです。
そもそもいわゆるお色気系の映画は観ません。
そんなの不潔よ!汚らわしい!
という理由ではなく、
大抵、映画としてのクオリティが低く、つまらないからです。

でも、この映画はシネフィルWOWOWで配信されていて、
しかも評価が高かったので
観てみました!!!


セックス発電 (字幕版)

セックス発電 (字幕版)

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Prime Video



エネルギーが枯渇した近未来の地球。
電気もガソリンもすべて失われ、
輸送は人力か馬に頼り、通信手段は伝書鳩のみ。
新たなエネルギーを開発する研究を進めている科学者は、
女性がセックスにより快感を得ると電気エネルギーが得られると気付きます。
快感が強ければ強いほど強いエネルギーが得られるので、
教授は最も強い快感を得られるであろう男女の組み合わせを探し、
精力絶倫の男性と、「淫乱」の女性を拉致し、
二人がセックスするように仕向けます・・・・・・。

とりあえず、設定で噴きますよね。
アホかと。
B級臭がやばいです。
でも、レビューは高評価。
もう少し観てみようと続けて観てみたら・・・・・・

おもしろかったあああああああああああああ!!

科学者たちはセックスが好きな男女を隣同士に寝かせておけば
すぐにことに及ぶだろうと高をくくっていましたが、
なかなかそうはいきません。
やはりそれなりに気持ちが通じ合わないとダメなんですね、にんげんだもの。

やっと二人がセックスを始めて、
そのことで電気が得られ、シャンデリアに明かりが灯ったときには、
もうね、拍手喝采ですよ。
おめでとう! おめでとう!!

肝心のセックスシーンはなくて、
ただシャンデリアに明かりが灯る様子で、
二人が強い快感を得つつあることが分かります。
無駄におっぱいを直接的に映さないところからも、
この映画が安易なエロを狙っていないことが分かります。
おっぱい出しておけばそれでいい、
そんな安易な発想で作ってないんですよ!
※まあ、かなりおっぱい出してますけどね。

なんかねえ、人間が愛おしくなりますよ、この映画を観ると。
科学の発展のため、イタリアを世界随一のエネルギー大国にするために、
二人にセックスさせようと躍起になる科学者や政府関係者たち。
この実験に賛同したものか立場を決めかねているローマ法王(!)。
その一方で、
当の本人たちは、真面目に「恋」してるんですよね。
立場は違えど、目的は違えど、
双方ともに真剣だから、つい笑ってしまうし、愛おしくなる。

教授は最終的に、
愛のないセックスで快感は得られるか、という問題に行き当たりますが、
うーん、私は無理かな、多分。
愛はなくても、少なくとも情は感じていたい、
そう思います。

とまあ、大人が楽しめるコメディ映画でした。
おすすめですよ〜。
Amazonプライムに加入している方なら、
追加料金を払えばシネフィルWOWOWが配信している作品も観ることができます。
私はキャンペーン中に加入したので2ヶ月は月99円ですが、
通常は390円なのかな。
キャンペーン中、あるいは観たい作品が配信されている時を狙って、
月単位で加入するといいと思いますよ〜!



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誕生日はもう来ない【登場人物の言動意味不明。でもクセになるカルトホラー】 [好き放題の映画レビュー]

こんにちは!

今日は、正直意味分からないんだけれど、
なんだかクセになって繰り返し観ちゃう映画をご紹介します。

1981年のカナダ映画、
『誕生日はもう来ない』です!




誕生日はもう来ない (字幕版)

誕生日はもう来ない (字幕版)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video



この映画、
とある高校で「トップテン」と呼ばれる成績上位10人が、
次々と殺されていくというホラー映画なのですが、
登場人物の行動がいちいち変!!!!!

冒頭、いきなり一人目が殺されるんですけど、
駐車場に駐めておいた車に乗った途端、
後部座席に潜んでいた何者かに首を絞められるんですよね。
すわ! 南無三!
と思ったところ、一瞬死んだふりをして車から脱出に成功。
よかった! と思ったら、
なぜかこいつ、駐車場の奥へ奥へと逃げるんですよ。
駐車場の前は人通りもある通りなのに、
こいつはなぜか駐車場から出ようとしない。
もおおおおお、イライラする!!!

場面が変わって、街のパブ。
ここはトップテンのメンバーのたまり場になっているのですが、
飲み会に遅れて現れたメンバー、ネズミを連れています。
片時も離れることのない相棒のようですが、
飲食店にネズミ連れてくんなよ・・・・・・。
しかも、パブで騒いでいるおっさん連中が気に入らないと言い出したメンバーが、
そのネズミをビールの中に入れて、おっさんに差し入れ・・・・・・。
ネズミかわいそうやろ!!!
※つーか、高校生なのに避け飲めるの??

パブを出たメンバーたちは、「ゲームをしよう」といって、
すでに稼働している跳ね上げ橋を渡りきれるかを競います。
ギリギリのところでジャンプして渡りきった車に乗っていたバージニアは、
パニック状態に陥り、車から飛び降り走り去ります。
その様子を見ていたメンバーたち、
「きっと家に帰ったんだろ」。
いやいやいやいや、探せよ! 探してやれよ!

とまあ、どいつもこいつも言動がおかしい。
ちっとも同情できない。
どんどん殺されていくんですけど、
切羽詰まった感じがしない。
なんでしょ、この映画。

主人公のバージニアは、かつてひどい事故に遭って、
一部記憶が欠けています。
事故の詳細はなかなか明かされないし、
事故の後にバージニアが受けたという脳の手術についても、
少しずつ、断片的にしか情報は与えられません。
果たして、トップテンのメンバーはなぜ殺されるのか
バージニアの事故と関係があるのか、
失われたバージニアの記憶にその謎が隠されているのか、
いやあ、手に汗握るわ〜。

殺し方にもバリエーションがあり、そこは楽しめます。
前年に『13日の金曜日』が公開されているから、
【若者たちがいろいろな方法で次々と殺される映画】がブームだったんでしょう。
ただ、この映画に関しては、
全体的に陰湿な人間関係を繰り広げている若者たちが次々と殺されます
特に男。ストーカー気質の男ばっかりです。
すぐに尾行する。すぐに部屋に侵入する。
すぐにパンツ盗む!!

とまあ、散々こき下ろしているように思えるかもしれませんが、
今回で観るのは3回目です。
観終わったら「なんだよこの映画!!!」って
文句言うの分かってるのに、定期的に観ちゃう。

結末はまあまあのどんでん返しが用意されていて、
どんでん返しっていうか、
ポッカーーーーーーーン・・・・・・
な終わり方なんですけれど、
なんかもう、ここまでも十分ひどかったし
もうどうでもいいや!!!って思えます。
何でもありだよ、カナダ!

とりあえずまあ、
こんな高校通いたくない、
そう思える映画です。
昨日観た『ブックスマート』とは大違い!

では、この辺で。また近いうちに。
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー【心優しい青春賛歌! 個性たっぷりの登場人物だらけの快作】 [好き放題の映画レビュー]

こんばんは〜!

予告通り、映画を観てきました!
帰宅したばかりです。
興奮冷めやらぬうちに書いちゃいますね。

観てきたのは、
『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』です!



公開前からTwitterで情報が回ってきたのですが、
どうやらかなり面白いらしく、
上映館が増えています。
今日、仲のいい映画友だちが観てきて大絶賛していたので、
私も急遽観に行ってきました!

高校の卒業式前日。
生徒会長を務めたモリーは、
まあ、何というかダサい女子高生です。
大変ふくよかでいらっしゃるし、
何というか、若さのかけらもない風貌。
同級生には40代に見えると陰口を叩かれています。

親友のエイミーは、同性愛者で、環境保護活動をしています。
二人はいわゆる「Book Smart」です。
つまり、ガリ勉の頭でっかちちゃん
でも、モリーは念願のイェール大への進学を決めたし、
エイミーもボツワナにボランティア活動をしに行くことが決まっています。
二人とも高校生活に悔いはないと思っていたはずが、
散々遊び回っていて、どうせ人生においては負け組だろうと思っていた同級生たちが、
そろいもそろって名門大学への進学を決めていたり、
グーグルへの就職が決まっていることを知ってしまいます。
く、悔しい!

だったらワシらも残りの高校生活楽しんだるわ!
と、モリーとエイミーは卒業式前夜、同級生が主催するパーティーに参加することにします。
パーティーなんて初めて!!
二人は場所も知らされていないパーティー会場を目指します・・・・・・。

といった感じで物語。

さて、この映画、とにかく楽しかった!!!!!
ああああ、こんな高校に通いたかった!
こんな青春を送りたかったあああああああ!
と、すでに失われた青春に対してノスタルジーを感じさせてくれる映画です。

おそらく、こんな高校はアメリカには実在しないでしょう。
たしかに、モリーとエイミーは「Book Smart」として
パリピな同級生たちに見下されている側面はありましたが、
だからといって、彼女たちはいじめられていたわけではありません。
そもそも、モリーとエイミーが同級生たちを見下していたので、
同級生たちもまた、モリーとエイミーに距離を感じていただけです。

よく、アメリカの高校には「スクールカースト」があると言いますが、
この映画の中の高校には、そういった陰湿な格差は感じません。
マッチョで、脳みそまで筋肉に侵されているアメフト部のエースも、
そのアメフト部のエースとデキちゃってるチアリーダーも、
この映画には登場しません。
この映画に出てくる高校生たちは、
どいつもこいつも一癖も二癖もあって、
でも、憎むことができないかわいい奴らです。

この映画の世界観を「うる星やつら」に例えている人がいたと聞きました。
たしかに、この高校は友引高校に似ている。
個性と個性がぶつかり合うことはあるけれども、
でも、人格を否定するような陰湿ないじめはありません。
モリーが聞いてしまった陰口は確かにひどいけれど、
あれをモリーに面と向かって言うようなことはない、
モリーを煙たく思っている同級生はたくさんいたけれど、
だからといって、モリーをコミュニティから排除するようなことはしないのです。
少なくとも、
モリーは卒業する前日まで、自分は人よりも優れているし、
生徒会長としての任務をやりきったと思い込むことができていました。
そういう点で、
あの高校はファンタジーだと言えるでしょう。

この映画の監督は、オリヴィア・ワイルド
私はドラマ『Dr.HOUSE』に出演していた印象が強い女優さんですが、
最近だとイーストウッドの『リチャード・ジュエル』にも出ていました。
ろくに前情報も得ずに観に行ったので、
監督が誰かも知らなかったのですが、
観ている途中で、
この映画の監督は女性だろうなあ
となんとなく思いました。

ものの考え方や価値観にジェンダーを与えることが
ジェンダーの再構築にならないといいのですが、
なんというか、男性的な価値観から自由な監督だな、と思ったのです。
上下の階層的なつながりのない、
緩やかに横につながっている世界を作っているな、
そう思ったのです。

そういう点で、
追い込まれて追い込まれて最後にカタルシスを得る!
といったような映画ではなく、
常にどこにでも逃げ場を確保しつつ流れに身を任せて進んでいったら、なんとなくゴールに到達した、
そんな印象を受ける映画です。
もちろん、モリーもエイミーも彼女たちの青春の中で足掻いています。
でも、その足掻きが見てて苦しくないんだなあ。
一緒に歯を食いしばって拳を握って応援しなくてもいいんです。
失敗しても大丈夫だよ〜って、観てるこっちも余裕を持って応援できるんです。
がむしゃらだけれども、他者を蹴落としてまで栄光を勝ち取ろう、
そういった、競争社会の(男性的な)原理とは彼女は無縁なのです。

最後に激推ししたい登場人物がいます。
ジジです!

ジジ、最高! ジジ、大好き! ジジ、愛してる!!!!!!

美人でお金持ちの女子生徒なのに、
チアリーダーとかじゃないんですよ。
もうね、ジジ、狂ってる!
でも、最高にかわいいし、
最高に優しいし、最高に一緒に飲みたいよ!!!!!!

ジジを観るためだけにでも、1800円払う価値はありますよ。
最初の10分くらい、
ちょっと世界観を捉えるのに時間がかかりましたが、
多分、予告編を見てから行けば大丈夫だと思います。
あれだけ個性的な登場人物がたくさん出てくるのに、
誰が誰だか分からなくならないよう整理しているのはすごいと思います。

では、このへんで!

リチャード・ジュエル(字幕版)

リチャード・ジュエル(字幕版)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2020/03/19
  • メディア: Prime Video



卒業 デジタル修復版(字幕版)

卒業 デジタル修復版(字幕版)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: Prime Video



卒業 デジタル修復版(字幕版)(4K UHD)

卒業 デジタル修復版(字幕版)(4K UHD)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: Prime Video



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