最後の1本~ペニス博物館の珍コレクション~ [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごです!



最近、よく本を読んでいます。
子どものころから本を読むのが好きだったのですが、
10年ほど前に病気をしてから、
活字を読むことがつらい時期が続いていました。
ですが、
最近はだいぶ体調も落ち着いてきて、
あまり難解な文章でなければ
読むことができるようになっています。


最近、たまたま本屋で見かけて買ったのが、
三輪和音の『強欲な羊』



全然知らずに何となく買ったのですが、
作者の三輪和音は、
別名義で映画『着信アリ』の脚本を手がけた人でした。
いや、観てないんですけどね、『着信アリ』。
日本のホラーはホント苦手なもので('A`)


でも、
この『強欲な羊』はとても面白かったので、
ハリウッドリメイク版の『ワン・ミス・コール』
思い切って観てみようと思います。



いや、それでも結構ビビってるんですけどね('A`)



さて、映画のお話です。
『最後の1本
 ~ペニス博物館の珍コレクション~』
を観ました!






この映画、既にDVDもリリースされていますが、
私は今月の初めに、映画館で観ました。
上映館も決して多くないし、
映画館で観たという人は決して多くはないでしょう。
しかも、
73分しかない短い作品なので、
1800円払って観るのはもったいない、
そういう気持ちにもなりかねません。


だがね、


もう、
めっちゃおもしれえええええええええええ!!!!!!




映画館で観てよかったああああああああ!!



『最後の1本』はドキュメンタリー映画です。
アイスランドにある、
ありとあらゆるほ乳類のペニスを集めた博物館
舞台にしています。


館長のシッギは元・教師。
40年掛けて、
ペニスコレクションを集めてきました。
しかし、
まだコレクションは完成していません。
なぜなら、
人間のペニスを展示できていないからです。



人間のペニスを収集できなければ、
自分のコレクションは完成しない、
シッギはそう考えています。
年齢的にも焦りを感じていたシッギですが、
そんなシッギの元に、
自分のペニスを提供したいという有り難い申し出が!


しかも二人も!


一人は、
地元アイスランドでは冒険家として知られている、
95歳のアラソン氏
アラソンおじいちゃんは、
若いころ相当モテたらしく、
100人斬りどころか、
300人斬りの経験があるそうです。
(あくまでも自称)



一方、もうひとかたは、
なんと、海の向こう、アメリカからのオファー!
トム・ミッチェルはまだまだ年齢は若いのですが、
なんと、
生きているうちにペニスを提供したいと言っています!



果たして、


どちらのペニスが収容されるのか!


シッギはどちらのペニスを選ぶのか!



・・・・・という、
実在する博物館に、
初めて人間のペニスが収容されるに至った顛末
まとめたドキュメンタリー作品です。



シッギがペニスを収集するのには理由があります。
ペニスをタブー視する
そういう世の風潮を改めたい、
そう考えているのです。


今このブログを読んでいる方で、
私が繰り返しペニスペニスペ〜ニスと書くのを
眉をひそめて読んでいる方がいらっしゃれば、
なぜ自分は眉をひそめているのか、
その理由を考えてみて下さい。


ペニスとて、人間の臓器の一つです。
なぜ【性】に関わること、
セクシュアリティを人はタブー視するのでしょう。
そんなの当たり前、と考えてはいけません。
タブーを作るのは、人間の観念であり文化です。
なぜ【性】はタブー視されるのか、
その判断の根幹を疑ってみよう、
それがシッギの目論見なんです。


※ちなみに、私は『(500)日のサマー』で、 トムとサマーが「Penis!!!」と公園で叫ぶシーンが大好きです(´∀`*)



とまあ、
シッギがペニス博物館を設立した背景には、
常識を疑おう、
タブーに挑戦しようという
壮大な目論見が見え隠れするのですが、
この映画が面白いのは、
シッギには申し訳ないがそこではありません。



この映画の面白さの9割はトム・ミッチェル!
トム・ミッチェルのインパクトがすごすぎて、
もうね、
この後観た全ての映画の印象がかすむ!



トム・ミッチェルがなぜ自分のペニスの提供を申し出たのか、
それは、
自分のペニスが好きで好きでしょうがないから


私は女なもんで、
男性が自分のペニスにどういう感情を持つもんなのか、
いまいち分かりません。
が、
トム・ミッチェルが異常だってのは分かる!



まず、
自分のペニスに【エルモ】と名前をつけています。


名前を付けるってのは、
まあ、それほど珍しくないのかもしれません。



ですが、
トム・ミッチェルは、
エルモにちょいちょいお洋服を着せています!!
なんか、
フリフリのドレスみたいなの着せてましたよ!


しかも、
一日に何通もエルモの画像をシッギに送りつけるという迷惑っぷり!!!



展示のための専用のケースを
勝手にオーダーしちゃったりと、
トム・ミッチェルの暴走は止まらない!



最初は提供の申し出に喜んだシッギですが、
段々トム・ミッチェルに付き合いきれなくなっていきます。
がんばれ、がんばれシッギ・・・・・・・!



とまあ、
トム・ミッチェルの暴走が始まってからは、
劇場内笑いに包まれましたよ。
そして、映画が終わってはたと気付くのです。
あ、ペニスというタブーから解放された、と。



いやあ、本当に面白かった
この映画は、ぜひ多くの人に観てもらいたい。
Googleアカウントをお持ちの方は、
You Tubeの有料コンテンツ
観ることもできます。
レンタルショップにはあまり置いてなさそうだし、
借りるの恥ずかしい人も多いと思います。
400円で再生できるのでオススメですよ!



そうそう、
この映画、原題は『The final member』
それを『最後の1本』と訳したセンスは秀逸ですが、
美空ひばりが『最後の1本』という曲を出してるんですねww
なんというタブーへの挑戦!!!





では、エルモに乾杯!ということで、
ここらで失礼致します。
今日も読んでくれてありがとう。
メルシーボークー!
最後の1本 ~ペニス博物館の珍コレクション~ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • メディア: DVD



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