グッバイ、レーニン! [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごっちです!



溜まったブログを全部更新するぞ、
そう宣言したのは昨日でした。
が、結局終わらなかったんですよ〜アハハー!



ところで、
今ちょっと怒っています。
具体的には書けませんが、
とあるお店で、店員から失礼な態度を取られました。
とりあえず言いたいのは、
非を素直に認めて謝ることが大事!
ということです。
りんごっちももう大人なので、
笑顔で流しましたけどね、
勘違いしていたのはそっちなんだから、
言い訳せずにまず謝れっつうねん。



では、心を落ち着かせて参りましょう。
『グッバイ、レーニン!』を観ました〜。





冷戦により東西に分断されていたころのドイツ。
アレックスは東ベルリンで姉、母と暮らしていました。
父親は愛人を追って西ドイツに行ったまま戻ってきません。
母親は社会主義思想に心酔するようになります。


ある日、母親が心臓発作を起こし、意識不明に陥ります。
意識を取り戻さないまま月日が経ち、
やがて東西ドイツの統一がなされ、
ベルリンの壁が崩壊します。


西側の文化が流入し、
アレックスの生活も大きく変わりました。
そんなある日、突然母親が眼を覚まします。
しかし、まだ予断を許さない状況なので、
決してショックを与えてはいけないと医師から警告されます。


社会主義思想に心酔していた母親にとって、
社会主義国家・東ドイツの崩壊は、
あまりに大きな衝撃に成りかねない、
そう思ったアレックスは、
周囲を巻き込んで、
東西統一前の生活が続いていると
母親に思わせることにしたのです・・・・・・・。
一世一代の大芝居の始まりです。



とても面白かったです(´∀`*)
アレックスは母親のためにと、
まだ【東ドイツ】があるようなフリ、芝居を続けるのです。
家族を思っての芝居という点で、
『ライフ・イズ・ビューティフル』を思い出しました。





冷戦の終結といった社会的なテーマを扱っていますが、
全体的にポップな印象を受ける映画です。
決して重くはありません。
母親に東ドイツの存在を信じさせるために、
ニセのテレビ番組を作成したり、
近所の子どもたちに東ドイツの歌を歌わせたりと、
アレックスが必死に工夫する様子
コミカルに描かれています。



今回この映画を観て印象的だったのが、
冷戦終結による東ドイツの生活の変化です。
着る物、食べる物、
生活のあらゆる習慣が一変したと言ってもいいでしょう。
【冷戦】とは言え、戦争が終わったわけですから、
やはり大きなパラダイムチェンジとなったわけですね。



最近の若い方は、
ドイツが東西に分断されていたことすらピンと来ないかもしれませんが、
私が子どものころは、
当然のように分断されていました。


20年ほど前にドイツに行ったのですが、
うっかり間違えて、
ベルリン近郊の旧東ドイツ側の駅で降りてしまったんです。
駅を降りても廃墟のような、
ゴツゴツとした岩の塊のような建物があるだけで、
人っ子一人、ネズミ一匹いませんでした。
しばらく歩いてみたのですが、
何となく薄気味悪く感じ、
慌てて駅に戻りました。
私が体験した唯一の【東ドイツ】体験です。



『グッバイ、レーニン!』においては、
アレックスが母親のために嘘を吐くわけですが、
母親もまた、嘘を吐くことになります。
詳しくは書きませんが、
相手を愛し、相手を思いやったがための嘘です。
私は嘘が大嫌いで、嘘つきは絶対に許さないのですが、
こういう嘘ならば許してあげてもいいかな、
どうかな、
ま、ちょっとは覚悟はしておけ(‘A`)



では、ここらで失礼します。


あああああ、ドイツいきてえええええええええ!
金と休みをくれええええええええええ!
どっちかっていうと、
金の方をいっぱいくれええええええええ!


メルシーボークー!

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殺したいほど愛されて [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごっちです!



いやあ、みなさん換毛期ですよ。
換毛期ということばは、
一部の人にはものすごい馴染みがあって、
それ以外の大多数の人は聞いたこともないことばでしょう。
換毛期、その名の通り、
【毛が換わる時期】です。


レディスアートネイチャーを買ったとか、
レディスアデランスを買ったとか、
そういう話じゃありません。
動物の毛が冬毛から夏毛、
あるいは夏毛から冬毛に生え替わる時期のことをいうんです。


我が家も猫という名の愛おしくも憎らしい獣がいますので、
換毛期が来ると大変です。
換毛期じゃなくても大変なんですが、
換毛期が来るともっと大変。
アホみたいに毛が抜けます。
もしかしてアホなんじゃないかと思うくらいです。


朝掃除機掛けても、夕方には毛だらけだし、
夕方掃除機掛けても、翌朝には毛だらけです。
結構毛だらけ、猫灰だらけです。


もちろんブラッシングもしますが、
ブラッシングしても追いつかないんだなーこれが。


何の話かよく分からなくなってきました。
映画の話にまいりましょう。


『殺したいほど愛されて』という映画を観ました。



TSUTAYAの店頭で見つけまして
店員さんの書いた案内文が面白かったので、
借りてみました。
ええ、ジャケ買いみたいなものです。

世界的な指揮者として活躍するクロード
妻はイタリア人女優・ダニエラです。


地位も名誉もあるクロードですが、
背はダニエラよりかなり小さいし、
ダニエラとは年も離れています。
さらに、
ツアーで長く家を空けることも多いので、
妻が浮気してるのではないかと心配することもあります。


ちょっとした行き違いから、
クロードはダニエラが
自分のオーケストラに所属するバイオリニストと
浮気していると勘違いしてしまいます。
実は、バイオリニストは別の女性と不倫関係にあるのですが、
相手がダニエラだと思い込んだクロードは、
二人に復讐をすることを誓います。
計画は完璧のように思えたのですが、
なかなか計画通りには行かず・・・・・・・・。



全然知らなかったのですが、
この映画はリメイク作品でした。
オリジナルは1948年の『殺人幻想曲』という
作品だそうです。
『殺したいほどアイラブユー』という映画もありますが、
そちらとは何の関係もないようです。



浮気した妻への復讐を夫が計画するという映画ですが、
サスペンス映画ではなく、コメディ映画です。
一番の面白さは、
復讐計画が予定通り進まず、
グダグダになっていくところです。


が、
もうちょっとグダグダシーンが長くてもいいのに、
と思いました。
結構あっさり終わっちゃうんです。
もうちょっと引っ張ってもよかった。
引っ張り過ぎもよくないけれども。


妻のダニエラを演じているのは、
ナスターシャ・キンスキー
美しいです。
とても美しい
この映画の出演時には20代半ばでした。



夫のクロードを演じたのは、
イギリス人俳優ダドリー・ムーア
他に出演作を観たことがないのですが、
身長が160センチほどしかなかったそうですね。
欧米の人にしては、
かなり小さい方だと思います。
ナスターシャ・キンスキーと並ぶと、
子どものようでした。
妻に対して劣等感を抱くのも無理がない、
そう思えるほどでした。



なんというか、
古きよき日のラブコメディという感じの作品です。
ドタバタコメディではありますが、
下品ではなく、どこか品を感じさせます。
ものすごく面白いというわけではありませんが、
ナスターシャ・キンスキーの美しさは必見ですよ〜。



では、ここらで失礼致します。
またお会いしましょう!
読んでくれてありがとう。
メルシーボークー!

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眼には眼を [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごっちです!



今年は異例の速いペースで映画を観ています。
基本的に観た映画はすべてブログに記録することにしているので、
ブログを確認することで、
自分が観た映画の数が分かります。


今年は年間150本を目標としていますが、
手塚治虫はどんなに忙しくても、
必ず1日1本映画を観ていたといいます。
見習いたいものですよね。



さて、
今日はちょっと古い映画をご紹介致します。
『眼には眼を』です。



1958年のフランス/イタリア映画です。
不勉強ながら、
この映画の存在すら知りませんでした。
たまたまTSUTAYAで見掛けて借りてみたのですが、
いやいや、すごい映画でした。



物語の舞台は中東シリアです。
フランス人医師のヴァルテルは名医として知られており、
現地の病院に勤務医してます。


ある日、
ヴァルテルの自宅に病人を運んできた男がいました。
妻が腹痛で苦しんでいるから観て欲しいと。
しかし、ヴァルテルはすでに自宅でのんびりと過ごしており、
病院までは車で行けばすぐなので、
診察を断り、病院に運ぶように言いました。


翌日ヴァルテルは、
病院に運ばれてきた昨日の患者が死んだことを知ります。
病院に来る途中で車が故障し、
歩いて病院に向かったため手当が遅れたことと、
当直の医師が診断を誤ったことが原因でした。


その日から、ヴァルテルの周囲を男がうろつくようになります。
死んだ患者の夫・ボルタクでした。
ヴァルテルは死んだのは自分の責任ではないと
ボルタクに言いますが、
その一方で、良心の呵責も感じていました。
やがて、ボルタクは恐ろしい復讐を計画し、
実行に移すのでした・・・・・・・・。



いやあ、すさまじい映画でした。
あらすじを読んでいただいてお分かりかと思いますが、
これは【逆恨みによる復讐】を描いた映画です。
ボルタクの妻が死んだのは、
言ってみれば、運が悪かったんです。


その日の当直がもともとヴァルテルで、
車が故障することなく病院に到着していれば、
おそらく妻は死ぬことはなかったのです。
色々な偶然が重なり、妻は死んでしまったのです。


いくら名医と言っても、
自宅で診察するには限界があるし、
あのときすでにヴァルテルは飲酒していたように思います。
あの状態で病院に同行し診察をしたとして、
果たして名医としての診察ができたのか、
疑問が残ります。



【逆恨みによる復讐】を描いた映画は他にも多くありますが、
この映画は他とはちょっと異なります。
例えば、
ロバート・デ・ニーロ主演の『ケープ・フィアー』とか、


以前このブログでもご紹介した『ゆりかごを揺らす手』の場合、


復讐の目的は相手をこてんぱんにやっつけることにありました。
相手を殺す、あるいは相手の地位や居場所を奪うことで、
復讐が達成されるわけです。


が、この映画では、
ちょっと復讐のやり方が違うんです。
これは実際に観てご確認いただきたいのですが、
ボルタクの目的がなかなか見えず、
見えないからこそ恐ろしさを感じるのです。


ヴァルテルの周囲をうろつき、
時にはヴァルテルの飲み食いした代金を肩代わりするボルタク。
何をしたいのか、何をするつもりなのか、
全く分かりません。
さらに、
ヴァルテル以外の登場人物は、
英語もフランス語も喋れない現地人が大半なので、
何を言っているか、
ボルタクと何を話しているのか、
ヴァルテルも、観ているこちらもまた理解できないのです。


自分にとって敵か味方か分からない、
でも、敵である可能性が限りなく高い人物が、
目の前で何だか分からない会話をしている状況って、
不気味ですよね。


シリアという馴染みのない土地、
イスラム教国という異教徒のコミュニティの中で、
ジワジワと追い詰められていく恐怖
描かれているのです。



しかし、改めて考えてみると、
復讐を成し遂げたボルタクは満足かもしれませんが、
コミュニティ全体としては名医を一人失うことになったわけです。
コミュニティとしては大きな損失ですよね。
その点からも、
復讐が虚しいものであることを感じさせられました。


いや、
愛はそもそも至極個人的なもので、
共同体の損益なんて考えないからこそ愛なのかもしれませんね。



では、ここらで失礼致します。
重い映画ですが、非常に見ごたえのある映画なので、
機会があったらぜひ観てみて下さいね〜。
読んでくれてありがとう。
メルシーボークー!

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